2016/09/16

ポルトガルギターの製作(14)試奏調整  

ユーザーさんにご足労願って、最終調整前の音出しをしてもらった(写真)。初めてゆえの不安もあったが、どうやら杞憂に終わったようだ。基本はリスボンギター(ヘッドデザインのみコインブラ様式)だが、このような楽器に及んでまでもやっぱり自分の音というか主張が伝わるのが不思議でならない。あとは入念に仕上げて、来月には引き渡しとなる。MAR_1137_01.jpg 

2016/09/14

ポルトガルギターの製作(13)張弦調整  

写真のような洋銀製のテールピースを木ねじで取り付けて、マイクジャックもナットで固定しました。
黒檀でこしらえたブリッジ上に彫る弦溝の位置を決めるために写真のように弦を2本張ります。ブリッジの上面が大きくカーブしているので弦がずれないように通り道を彫っておく必要があるのです。
専用の弦が入手でき次第、それを張って弦高などを調整します。このブリッジは接着せずバイオリンのようにのっかっているだけです。なお、横板はマダガスカルローズ、バインディングは栃です。
2016/09/07

ポルトガルギターの製作(11)塗装

全面シェラックニス仕上げをします。その前に、表板の針葉樹(ジャーマンスプルース)はその必要がありませんが、導管の凹みが大きい広葉樹(特に環孔材)はその導管を埋めないと滑らかに仕上がりません。今回、ネックに使ったセドロ(スパニッシュシーダ)はパミスといういわば西洋砥の粉で、またサイド・バックに使ったマダガスカルローズはPT-40というエポキシ樹脂で埋めます。写真はそのエポキシを塗布したところです。ボケていますが、テーブル上にエポキシが見えます。エポキシが乾燥したら導管の中だけ残してあとはスクレーパなどではぎ取ります。これを何回か繰り返せばOKです。ポイントはエポキシとて収縮して目やせするので、もし完璧を目指すなら塗布と塗布のインターバルをできるだけ長期間とる(週単位~月単位)ことが必要のようです。

エポキシを塗る前の姿
DSC_0438.jpg


 
2016/08/31

ポルトガルギターの製作(10)ヘッド飾りと駒

断面がカマボコのようなフレットボードにフレットを打ってツラを均しました。ネックはまだ四角いままで(このほうがバイスで固定しやすいので)、ヘッドの成型をしています。ティアードロップ(teardrop:涙のしずく)と呼んでいるコインブラ様式のヘッドプレート飾りは、楓材にマダガスカルローズを象嵌してそれを貼りつけることにしました。ヘッドプレートに何かをインレイするプランもありましたが、検討の結果、余剰と判断したのでやめました。あと写っているのは、黒檀から削りだした駒(ブリッジ)と葡萄牙産の糸巻きです。P8310137.jpg 
2016/08/24

ポルトガルギターの製作(9)バインディング & 指板のリペアー

虎杢の出た栃材をバインディングに用いました。パーフリングは黒/白の突板です。(画像を拡大すれば視認できるでしょう)  ヒールキャップはアフリカブラックウッド。
フレットボードのリペアーのほうは一応完了です。ネックの再塗装が乾けば弦を張って弦高などをチェックします。