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篳篥という楽器

今度の演奏依頼。「東アジアの楽器に限る」というのでサクソフォンもギターもダメ。
尺八か一節切り(ひとよぎり)という話しもあったが、このたぐいはまず音を出すのに何年もかかりそうなのでお断りした。それなら篳篥(ひちりき)でも、ということにあいなった。
場所は大阪城の近く、ちょっと有名な日本庭園。なるほど。

その篳篥なるもの、初めて手にした。要するに縦笛である。長さ20cm。オーボエより少し大きいダブルリードで鳴らす。
そのリードには「せめ」と呼ばれる籐の輪っかをはめて先っちょの開き具合を調整する。
この「せめ」はサックスのリガッチャーよりもはるかに音の出具合を左右する極めて重要なシロモノであることが後々わかってくる。

ものの5秒鳴らすのに目まいがする。30秒で口がゆるんでスカスカになる。なんだコリャ。
いろいろ調べると、やっぱりリードだリード。買ってきたままの姿では鳴るわけがないのだ。

かくしてオーボエ奏者と同じ苦労を身にしみて味わうことになった。
商売がら削る道具は何でもござれ。ノミ、小刀、スクレーパ、サンドペーパ・・・。ないのは経験とノウハウ。
サックスのリード削りのノリでやってみる。失敗を想定してもとからリードは2つ買ってある。

削りすぎるとペロンペロンの音になるのはサックスといっしょだろう。削る箇所?とりあえずそれもサックスと同じとしょう。
お茶に漬けながらああでもないこうでもない・・・実はお茶こそ篳篥にとって欠くことのできないアイテムなのだ。

なんとか目まいをせずに鳴らせるようになった。ははぁ、これは面白い。

かの東儀秀樹氏のような音色を一生懸命イメージしてみるが、いささかほど遠い。
独特のポルタメント奏法にも挑戦してみるが、思いっきり野暮ったい。
さらに、きっちりとした平均律の楽器ではないので音痴に聞こえる。というかこれは吹き手が調整できていないからだろう。
何もかも吹いたその日に出来るわけがない。

これで人前で演奏できるのだろうか・・・当日は自作のハープとアンサンブルするプログラムなのだが。
まだ3週間ある。
少なくとも失礼のないようにだけはしなくてはと思うので、夕方ギター作りが終わってから練習する。
小さいころ、日が暮れて笛を鳴らすとヘビが出てくるといつも母に怒られたが、幸い今年の冬は寒いので大丈夫だろう。

どうなるか楽しみやなあ、と思う自分・・・のんき。

コメント

No title

いったい何を始めたんですか?

No title

いっそのこと、先っちょにソプラノサックスのマウスピースをくっつけてみたら??

ちょっとデカすぎるかなぁ???

「西洋と東洋の融合・・・」 とか

No title

yさん、
楽器を作らせていただいた先生が、広く音楽活動をされていて、いつの間にか僕もそのメンバーに加わったという次第。去年からです。毎月何かしらあります。楽しいよ。

No title

吉村@六期さん、
試してみましょう。そんなような楽器、実際にあるようですね。名前わすれたけど。
昔、リコーダーにクラのマウスピースつけて吹いたらルネッサンスみたいな音がして案外いけてました。

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