2008/07/27

シーリK の製作記(その4)

いよいよ塗装です。
彩色は「お任せ」とのことなので、無色透明のセラックニスを使います。木は地色がいちばんきれいと思うからです。

いちばん下の弓型の黒い板に弦を止めるピンを差します。その上にある淡い茶色の棒は駒(ブリッジ)です。駒は撮影用に置いているだけです。最後に接着します。
両腕のてっぺんの丸い音符みたいな形をしたところに、あっと驚く意匠が最後に入ります。これがシーリKのシンボルです。


手前にあるコインみたいなのは木です。じつはこれが新開発の「タンポ芯」です。なかなかいいですよコレ(経験者以外は無視してください)。
このコインをウールとコットンで包んで塗装しています。

塗装中のシーリK




ネック部のクローズアップです。いっぱい穴がありますが、これにチューニングピンと弦掛けピン(ギターでいえばナット)を差します。
穴の並びがいわくありげですが、弦のテンションをできる限り適正にしたいためです。
シーリKのネック






のクローズアップです。実は2階建てになっています。よく見てください。材は国産イタヤカエデ。
この楽器は半音階で調律します。そこで弾きやすいように、ピアノでいえば白鍵と黒鍵に相当する弦の高さを変えています。
白鍵の弦は駒の上の切り込みに、黒鍵の弦は中腹に開いた穴に通します。

この楽器はグランドハープと同じ構え方をしますが、奏者は基本的には右手で白鍵弦、左手で黒鍵弦をつまびくことになります。
ネック部の弦掛けピンでの弦高さも同じように段違いになる仕掛けになっています。
シーリKのブリッジ

コメント

非公開コメント

No title

私も塗装にはいつもシェラックのタンポ摺りを使っているので、新開発のタンポ芯という物にとても興味があります。

これを使うとどんな良いことがあるのでしょうか?
きっと次に日記でその秘密を明かしてくださる物と期待しています。

No title

蝠樂亭さん、

すみまで届きやすいのと、均一に且つ早く膜厚が形成しやすいことでしょうか。
ただ、色つきの木ではアルコールで色が染み出してくるのでラップしたほうがいいです。

No title

 アルハープもすばらしいハープ的な楽器ですが、よく見れば駒とネックの方向はアルハープと逆の方向です。それはどうしてかよく分かりませんが、何か説明で読み落としているのでしょうか。


  

No title

hobelmeisterさん、

そのとおりです。それは弾き方が違うからです。
アルハープは対面して弾くのでピアノのように向って右を高音側にしています。
一方、今回の楽器は膝に置いて体に対してほぼ垂直にして弾きます。グランドハープと同じですね。それで楽器の正面側に右手が来るようにすると、アルハープとは逆になるわけです。
ドイツで製作が盛んなライアーもこれと同じ考え方ですね。