2010/02/09

ギターネックヒールのカービング

ギターのネックは約3cm厚の板1枚から作ります。

ヒールの部分が厚いのは何枚か積層しているからです。

(この部分だけ明らかに別の木を接着したのが一目でわかるギターもありますが)

また、ヘッド部の折れ曲がりは通常、「スカーフジョイント」という方法で接合して角度を持たせています。

ヒール部の削り方(形状)は、12フレット以上のポジションで演奏する時にかなり影響するようで、

あるプロギタリストから、「ヒール部分に親指がきちんと納まるポイントがあると断然弾きやすい」 と

伺ったことがあります。(たとえば、バリオスの”森に夢見る”とか)

悲しいかな、ぼくのレパートリーにその様な曲などある筈がなく、

ヒールを削る時はいつも 弾く真似 をしては試行錯誤します。



この刃物は 「なまぞり」 という日本古来の道具です
これ1本でノミと小刀とカンナの役目をしますし、なんといっても反り具合が絶妙でしかも両刃、
ヒールを削るのにこれ以上のものをぼくは知りません ↓
craftm_nh_cv.jpg
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コメント

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No title

この美しい・・道具・・のアール

から・・・

美しいアールも生まれるのですね!

アールがアールを生む!

No title

>「ヒール部分に親指がきちんと納まるポイントがあると断然弾きやすい」
→特殊な形のものを使っておられる方がいますね。

過去「よし」とされていた奏法に拘っていると,そんなことを言う方がおられるかも知れませんが,親指の支えに頼らない奏法を用いている者は,そんなことに拘らないと思いますよ。
弦高が高いとか,元々ハイポジションが弾き難い設定をされているのもあるでしょうね。

ヴィラ=ロボスのコンチェルトとか,テデスコの悪魔の奇想曲のような曲は①弦19フレットまで使いますので,親指の支え無しで弾く練習をしないと弾けませんから。

No title

楽さん、
刃先をじかに左手の指で支えながら削るので、かなりのスリルも味わえます。

No title

Totanさん、
なるほどそうですね。19フレットあたりになると、もはやヒールの形うんぬんではありませんね。

>弦高が高いとか,元々ハイポジションが弾き難い設定をされているのもあるでしょうね。
これも納得です。

No title

生意気なこと言いますが、ギターの細部の形状は検証が必要な気がします。

ヒールの形状は以前から気になっていました。僕はテクニック不足で14フレットあたりまでの曲しか演奏しませんが、その状況でもヒールは邪魔になります。

それとヘッドの部分は、全てとは言いませんがアコギのヘッドはスッキリしたものが多いような印象です。19世紀ギターから派生したアコギに、そのような形状にした何かしらの理由があるのならば興味深いことだと思います。

No title

HSPTさん、
カットアウェイのギターや、指板をもち上げたギターはそういうギタリストの声を反映した結果なんでしょうね。

人が楽器に合わせる or 楽器を人に合わせる
後者で進めていけるのが手作りギターのいいところかなと思っています。