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省力化≡兵器?

われながら物騒な題をつけました。

今日はギターの表面板に横板をくっつけるための接着ブロック(ペオネスと呼びます)を作りました。

ペオネスは、マホガニーの荒材から細い棒を切り出して、それを断面が「角のとれた直角三角形」になるように鉋がけして、ノコで長さ7mm前後に小口切りして作ります。

今回も大小2種類をこしらえて、交互に接着していきます。ギター2台ぶんなので300個以上になります。

ノコで切ったあと少し「バリ」が出るので、これをサンドペーパーで1つずつきれいに落とします。

ちなみに私はペオネスに限らずパーツの「作りだめ」は一切しません。木が変化して気持ちが悪いからです。


延々とこの単純極まりない作業をしながら思ったことは、最近の雇用状況。

昔、会社で技術屋をしておりましたが、常に仕事のテーマは省力化、省時間化でした。目的はもちろんコスト減です。

今でもそうかもしれませんが、国中の技術者すべからく負けてはならじと躍起となって同じことをやっていました。

そしてものすごい勢いで技術革新が成し遂げられました。その代表はロボットとコンピュータでしょうか。

それは製造業だけではなく、あらゆる業界に及んで今日に至っています。

そしてその恩恵を享受できる社会になりましたが、その一方でさて何が起こったでしょうか?  ・・・  そうなんですね。

いままで機嫌よく人が働けていた分野を(それで家族が豊かに暮らせていたのに)侵してしまったのです。

技術が先行しすぎて人が余っている今の日本や先進国は、ある意味で社会的に過渡期なのかもしれません。

これからの先進国は、「増人化技術」に躍起となるべきだと思った次第です。



▼接着ブロック(ペオネス) この単純・単調さに感謝!?
630_peon.jpg

コメント

No title

根気の要る作業ですが、楽しんでおられて嬉しいです。
機械の発達と、致命的なのは、コンピューター・パソコンですね。
この2点だけで、事務職の省人化図られたと想います。

日本は今こそ、荒れた農地の復活に人を振り向けて、
豊かな自然と農地の復活・・に取り組んで欲しいですが、
食料も工場生産になっていくのでしょうね。
成りつつ有りますね。

【増人化技術】万歳で、大賛成です。

No title

楽さん、
おっしゃるとおりだと思います。
なにごとも バランス ですね。

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