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格子力木のギター

ノルモやトーレスが作ったのが発端とされる扇型の力木パターン(ファン・ブレイシング)がトラディショナルギターとすれば、格子で配置した力木(ラティス・ブレイシング)のギターはコンテンポラリーギターの代表格と言えるかもしれない。

昨日、そのラティスブレイシングのギターを初めて試奏することができた。作者は同県在住のMさん。

違いは、はっきりと認識できた。

響き方が違う。「カーン」でもなく「コーン」でもなく、「ボーン」でもない。「ブーン」あるいは「ブヮーン」みたいな。

板がストレスなく振動してそうなのがよくわかる。しかもフレットのポジションに関係ない。したがってどの音も声量があってよく伸びる。

個々の力木の太さに関してまだオプティマイズの余地はあろう、との作者のお話には、こちらもうなづいた次第。

あの響きで音の芯や輪郭がさらについてきたら、相当な「うるさがた」になるだろう。

おもしろい。また抽斗が増えそう。

コメント

No title

そういう構造のぎた-をネットで見たことがあります。
ジョン・ウイリアムズが使っているギターもそうでなかったでしょうか?

今のところ,音量がある,ということを聞いている程度ですが…。

問題は客席でどのように聞こえるかでしょうね。
ギター再開後,会場で良く鳴っているギター何本かに触れさせて貰ったことがあるのですすが,自分で音を出してみるとそんな感じはしなかった経験もあって…。
手元で感触の良いギターが会場ではそうで無い場合もありますし。

とにかく,一度聞いてみたい音です。

No title

Totanさん、
そうですね。グレッグ・スモールマンが作ったギターですね。
内視鏡観察 → http://www.youtube.com/watch?v=ENImGsolpIw

板の厚さ設定やブレイシング材の剛性・質量で遠達性能は変わってくると思いますが、弾いていてエネルギーは感じました。

音質も含めて好みが分かれているようですが、作る側としては経験しておきたいと思いました。





No title

グレック・スモールマンのギターを2週間ほど弾いた事があります。

トーレスの締った音とは別物ですが、思ったよりクリアな音で、
さすがに音量は凄い。
ただ、やたらと重かった事を覚えています。

No title

Caminoさん、
おおあじにならないように工夫しているんでしょうね。
上のyoutubeを見ると、ボディの中に太~い「梁」が仕組まれてますね。スポーツカーのキャビンみたいな。重いはずです。

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