2010/08/21

美山での収穫

今年の美山ギター音楽祭も、とても充実した5日間だった。

<ティモシー・ケイン先生の公開レッスン>
西洋音楽の理論や伝統を基本にしながらも、一方ではそれに縛られないオリジナリティも必ず創造していく。
そのオリジナリティには上品さとインテリジェンスが必須だと説き、お手本を提案される。
教えるということに関して卓越した技量の持ち主。その技量は彼のパーソナリティから派生しているように思える。
スパルタや根性論ではない。むしろその逆。
「やさしくて、教えるのが上手な先生」。会場にいた人はみんなそう思ったであろう。
世界の著名なコンクールで多くの優秀者を輩出しているのがうなづける。

<ギター製作家展>
作家8名が計16台のギターを出展した。
いわゆるモダンタイプのほか、フラメンコ、トーレスタイプ、孟宗竹製のギター、裏横がMDF(圧縮紙)のギター、そして作者が19.5世紀ギターと称するもの、そしてルネサンスリュートまで、実に多彩であった。

それらのギターを使用して受講者たちが2夜にわたる「ハイハイコンサート」の中で弾いてくれた。
この企画は製作者にとって否が応でも勉強になった。
各作家さんのギターのほか、アルカンヘルやポール・フィッシャーやスモールマンやマツムラやホシノなど・・・と同じ土俵・条件で聴けるからだ。
自分の2台のギターは5名もの名手に弾いてもらう機会を得た。
2台のうちどうもトルナボス付きのほうが人気があったようだ。

<金言>
ギターには、「グライダーのようなしなやかさ」 が大切と製作家のSさんに教わった。
裏を返せば、「戦闘機や装甲車」 のようなギターは???ということ。
「なるほど」 と思った。音に関してだが、思い当たるフシがいっぱいある。

いったいどういうふうに製作に反映させてグライダーにするのか? 氏もよくわからない由。

しかし、イメージを持てたことは大きな収穫かもしれない。
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コメント

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No title

お邪魔しました。
聴講もせずに試奏だけで気が引けましたが、思い切って美山まで行って貴重な経験になりました。

あくまで個人的感想ですが、Nさんの伝統的な発想と新しい考え方との比較になりました。ここには書きにくいですが、必要なタッチのこともNさんと話題になりました。とても良い勉強になりました。

No title

HSPTさん、
美山までの往復、どうもお疲れ様でした。
わたしもNさんには貴重なお話をたくさん伺いました。