2011/07/19

ラコート7弦の製作-12 目止め

きょうは、第7弦用のナットとして黒檀を削り出してヘッドに設置しました。
これで工作物はすべて終了して、仕上げ工程に入ります。

まずは下地処理ということで、サイドとバックを平滑にして目止めを行います。
この「平滑に」という作業は家具でもそうですが、最終的な工芸的洗練度を決定付けます。
あらかた均すのはオービタルサンダーやスクレーパでOKですが、最後は木目に沿ってのハンドサンディングしかありません。
このとき、サンドペーパを貼る台を適材適所でいろいろ使い分けるのコツです。木にコルクをはったもの、ウレタンゴム、消しゴム ・・・ etc。
それと、切れないサンドペーパはNGです。木の柔らかいところだけ削れてしまうからです。

口はばったいことをあえて申せば、手作りの味とか称して適当で済ませるのはプロでは通用しません。一見ラフな面に見える仕上げもプロは一旦完璧に平滑にしてからその「ラフ」を創り上げます。

今回のサイド・バックはメイプルです。この材は散孔材(導管が細かくて散らばっている)で且つ緻密な材料なので目止めしなくても本来大丈夫なのですが、どのみちバインディングやブリッジやヘッドプレートには必要なのでサイド・バックもついでに行いました。
目止めには、例によってZ-POXYを使います。いたって手軽に塗れるので十分「ついでに」に行えるのです。

ただ、塗るのは手軽ですが剥離するのはそれほど容易ではありません。自分は良く目立てしたスクレーパと#320のサンドペーパを用います。それなりに根気の要る仕事ですが、そのあとにくるセラック塗装での爽快感を思い浮かべながら作業します。

▼Z-POXYを塗布した状態です
 上のほうにブリッジとテールピースも写っています
craftm_Lchp_Pfl.JPG




スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

No title

とうとう目止め、塗装工程に入りましたか。《手作りの味と称して適当で済ませるのはプロでは通用しません。》どんな些細なことにも手を抜かない。流石。私思うにギターに限らず塗装工程は弦楽器作りの半分だと考えてます。かの銘器エルナンデスyアグアドは云うまでもなくアグアドの塗りという点では他にない凄い楽器だと訊いてます。完成した暁にはどんな音が出るのでしょうか。

No title

魅惑のギタリストさん、
そうなんですよね。塗装完了までの日数が全体の半分という場合はしばしばあります。ただ、今回使うニスはそこまで要らない予定です。

アグアドさんは塗装のスペシャリストだったそうですね。一度はその銘器を拝見したいものです。