2011/11/30

アコギ(J-45/50)の製作:ロゼットを如何に

アコースティックギターにはなぜか装飾を施したものが多い。ハイエンドになるほど顕著だ。

ロゼットや胴の縁巻き(パーフリング)に貝の象嵌(インレイ)を入れるぐらいは序の口で、ヘッドはおろか指板一面にも、それはそれは見事な刺青か蒔絵みたいな装飾を施したものがある。まさにインレイ師のデザインセンスと技の押し売り、いや腕の見せどころ。これも立派なアート分野なのだ。

もうちょっと皮肉を言わせてもらえば、例えば普段使う鍬(クワ)かツルハシの柄に漆と金銀で昇り龍の絵を描くのと等しく思える。自分が目指す「用の美」の思想からは遥か対岸の所作。さらには、人間国宝の蒔絵師が制作した弁当箱と同じで、「主客転倒」と言はずして何といふや。

ただ、こういった装飾の意味・効果も無いではない。それどころか、かのヴェルサイユ宮殿のゴテゴテがそうでなくてはならなかったのと同様で、これがあって初めて意義ある存在となる場合もある。

なので、各人の価値観に対しては敬意をはらうべきだし、また尊重すべきだと思う。これが今日の結論。

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さてこんどのギターの装飾は?
さんざん皮肉を言ってきたのとは裏腹に、ヘッドには貝でロゴを入れ、ロゼットのリングにも貝を入れることにしています。

コメント

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No title

ベッドやロゼットの装飾は作りての技術とセンスが問われるだけに侮れませんね。スティール弦のアコースティックギターにはとんと明るくないので明言は避けますが、クラシックギター、モダンタイプに於ける装飾はヘリンボーンが一番好きです。楽器製作名で云えばH. Hauser, J. L. Romanillos彼等のデザインは観るものを圧倒させます。個人的にはベッドに雷紋のデザインが入っているギターが好きです。

No title

魅惑のギタリストさん、
現代のクラシックギターは、さすがの西洋人もごてごて飾り付けてないですね。それだけにロゼットなんかには一点豪華主義的に気合いが入るようです。
ロマニさんのロゼットは、講習のときに製作実演を拝見しました。感動しました。