2011/12/14

アコギ(J-45/50)の製作:ヘッドの象嵌

このギターの製作工程のなかで最も気力と時間を要する作業です。
ヘッドの象嵌(インレイ)をクラシックギターで入れるプロ作家はあんまり見かけませんが、アコギの世界ではむしろこれで作者のアイデンティティを語るようです。クラシックギターのロゼットみたいなものですね。

下の絵の様な象嵌をします。真ん中のMは白蝶貝、周囲のドーナツに寄木を埋め込むのは私のクラシックギターのロゼットのモチーフです。実は、このデザインの作画は依頼者です。
crfatm_J450_logo.jpg


まず、ドーナツ板を作ります。外径40mmなので写真の自在キリを使いました。材はブビンガを2mm厚に切り出しました。例によってパソコンのプリントアウトをブビンガ板に貼り付けました。自在キリの刃の方向を外周と内周で都度変えないとエライことになります。
craftm_J450_il5.JPG


こちらはドーナツの四角穴に入れる寄木の材料です。白はメイプル、黄色はボックスウッド(西洋のツゲ)、薄ピンクはミズメザクラです。
白+黄色 と 白+薄ピンク に貼り合わせた2本をまとめて(両面テープでくっつけて)45°に切っています。四角穴は4mmの正方形なので、2mm厚(墨線のところ)でスライスします。機械はスライド丸ノコです。
craftm_J450_il6.JPG


2mmにスライスしたものを貼り合わせてそれを4mmの角棒にします。バンドソーを使いました。モノが小さいのでダミーの板に貼って、ダミーごと切っています。
crfatm_J450_il2.JPG


こちらはヘッドにドーナツを埋める溝を彫っているところです。ヘッドにもパソコンのプリントアウトを貼ってあります。写真の様なテンプレートを作って、トリマーにテンプレートガイドを付けて彫り込みます。このあとテンプレートを90°回してまた彫り込むと全周の溝ができます。刃物は3Φのダウンカット超鋼エンドミル。
craftm_J450_il4.JPG




溝が彫れました。溝は、ドーナツといっしょに内周と外周に0.5mm厚の白(メイプル)の縁取りもいっしょに埋め込めるだけの幅にしています。
craftm_J450il3.JPG



寄木を埋める4mm角の四角穴を彫っているところ。写っている3mm(一分)と1.5mm(5厘)のノミで彫ります。
予め3.2Φのキリで丸穴を彫っておきました。
craftm_J450_il7.JPG



寄木を正確に4mm角に仕上げて埋めていきます。金太郎飴ですね。
寄木は木口(こぐち)ではなく、木目の面(木端:こば)が見えるように作っています。
寄木はこの写真ではボケてますが、塗装すると3色が浮かび上がることになっています。
craftm_J450_il1.JPG

なお、ドーナツや寄木は少し厚めで埋めています。後でヘッドプレートとツライチにします。

さて、このあと「M」のロゴを入れる作業になります。
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