2012/02/09

アコギ(J-45/50)の製作:内蔵pick-upによる振動解析

マホガニーモデルのほうが箱になったので例によって音響データを採ってみました。
いつもはレコーダーのマイクを使いますが、このギターにはせっかくピエゾやコンデンサーマイクを仕込んであるので、それをセンサーとして使いました。

▼ギターを作業台のバイスに吊るして、青いテープのところ(サドル位置)を写真のマレット(バチ)で叩きます。内蔵マイクの信号をおしりのピンジャックから取り出してレコーダーのマイク入力に接続します。ピエゾとコンデンサマイクがL/R独立しているので個別に採取しました。
craftm_J45_va.JPG


<結果>

・固有振動数は88.8Hz(FとF#の間)及びそのオクターブだった。トップ板単独での測定時より2Hzほど下にシフトしているが、ボックスになってさまざまなものがトップ板に接着されたにしては微々たる変化と云えよう。つまり表面板単独の特性が最後の最後まで支配的になるということ。

・ピエゾ素子はまさに表面板の振動特性を調べるのに相応しい素子であるが、空間振動をキャッチするコンデンサマイクでも同様のピーク値を示したことはたいへん興味深く、注目すべきである。

・ピエゾ3箇所の位置による音色および響きの違い : 別の完成ギターに貼ってアンプを通して聴くと強烈な差があったものの、それを今回のタッピングだけのスペクトルから類推ないしは関連付けするのは極めて困難である。少なくとも弾弦でのサンプリングが必要かと思われる。

・ピエゾとコンデンサーマイクではスペクトルよりも振動波形の違いがその特性を如実に表している。またピエゾのほうがより高周波に帯域をもつ(コンデンサマイクよりもキンキンした音を拾う)ことが今回の測定からもうかがえる。


以下、測定データ

▼ピエゾの1番のみの信号
craftm_pz1.jpg


▼ピエゾの2番
craftm_pz2.jpg


▼ピエゾの3番
craftm_pzall.jpg


▼すべてのピエゾの合成信号
craftm_pz3.jpg



 ▼コンデンサーマイクのみ
craftm_cdmc.jpg

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