2012/05/08

楽器材を燻してもらった

ギター材のなかでも重要な表面板(ドイツ松)を2つの所で処理してもらいました。

1.9notes(岐阜県恵那市)さんの「スモークド乾燥」
  まあ、スモークサーモンと同じですね。処理した後はあの香ばしい匂いがします。
  重量変化 : なし
  色変化 : きれいなスモークチーズの色がつきましたが削ると元の色です
  タップ音 : 輪郭がはっきりしてきたような感じ 、 音の持続性がアップ

2.野村隆哉研究所(滋賀県湖南市)さんの「燻煙熱処理加工
  木材の水分不均衡による歪除去のため、建材などで古くから用いられてきた技術に新規性も進歩性も加えてPATになっています。反りやネジレの除去は楽器用材にも適用できます。
  重量変化 : かなりの有意差をもって軽くなる。多くのギター用材はもちろん、50年とか100年経年したヴァイオリン材ももれなく軽くなっていたので、皆さんびっくり。なぜ軽くなったのか? 単に水分が蒸発しただけでは説明しづらい何かがあります。組織構造の変化も考えられそうです。
  色変化 : 炭化物の付着がありますが、表面だけです
  タップ音 : 上記のスモークと同じような感じです
  その他 : 板の剛性がかなり大きくなったように思います。機会があれば処理前後のヤング率を測ると面白いかも。

まとめ
 上記のいずれも、板のタッピング音が耳感覚的には好ましい方向にかなり変化したと思います。
 また、2.のほうは剛性も上がっているようなので(確証はありませんが)、作るときには考慮すべきでしょう。
 
 
 野村さんの研究所でいっしょだったヴァイオリン製作家氏が、いみじくも仰ってました。
 「楽器にするのが楽しみです。でも設計やデザインに反映させないといけないな。」
 同感です。

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コメント

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No title

言わんでも解ってると思うけど、、、
『剛性』と『ヤング率=縦弾性係数』は違うよ、まぁ、いろいろと関係性もあるけどね。
『剛性』が上がると『脆性』も上がる??

自然の素材って奥が深いよねぇ。。。
最近、バリトンもアルトもプラスティックのリードを使ってるんやけど、やっぱり違うね。
でも、当たり外れの無さからいうとプラスティックを使ってしまう。
リードを選ぶ時間ももったいないような気もするしね。

ここに書くのもなんだけど、
あっち(mixi)をウロウロ覗き廻ってると、あっちこっちに知り合いが・・・・

No title

ヨシムラさん、
昔、材力をやった者としてはご指摘のようにきちんとしないといけませんね(反省)。
プラスティックのリードは出始めの頃から何回か試しましたが、やっぱりNGですね。自分は専らVandorenのTraditionalかGlotinです。鳴らないやつでも経年で化けることがあるのでとっておきます。