ラックの前面には観音開きの扉を付けます。
下の写真は仮組みしたところですが、まだ框(かまち:縦部材のこと)や桟木に面取り加工が残っています。
左右の扉の幅はそれぞれラックの棚の幅に合わせています。全幅で1040mmあります。最終的には蝶番を付けて観音開きにします。

それでは、上の状態になるまでの作業を紹介します。
▼まず桟木を所定長さに切断します。スライドマルノコを使いましたが、写真のように4本の部材をクランプしたまま切断すると同じ長さとなります。この作品の場合、絶対長さの精度より4本が同じ長さであることのほうが重要です。

▼桟木にホゾを加工します。四方胴付きのホゾです。
まずは、胴付き面の横切りです。テーブルソーのリップガイドに小さな角材を両面テープで貼りつけて、位置決めします。ちなみにホゾの長さは20mmです。これに加工する部材を突き当てて横切りします。多くの部材を同じように加工するときの定番の方法です。写真では部材を2本を一挙に加工しています。

▼次にホゾの縦挽きです。テーブルソーで行う方法もありますが今回は部材が長いのでバンドソーを使いました。全部切りとらないで写真のようにほんの少し残しておくと次の写真のように墨付け線が無くならないのでいいと思います。

▼上の説明は、こちら側の縦挽き線のことをいっています。

▼框(かまち:縦の部材)にはホゾ穴をあけます。もちろん角ノミ盤を使います。大きさは3分(9.5mm)。

▼作業中の写真を撮り忘れましたが、ガラスを嵌める溝を突いてあります。挽きしろ3mmのブレードを使いました。
