2013/10/02

クラシックギター(TE-1)の製作-27 艶出し(glazing)

前回とあまり変わり映えしませんが、セラックのフレンチポリッシング(タンポ摺り仕上げ)も最終盤です。

これまでのタンポ摺りで出来た筋やホコリの付着、さらには導管周囲の盛り上がり、などで一見きれいでもよく見るとどこか垢抜けない感じがします。
そんなときは迷わず「研ぎ」を入れます。今回は、#1000の水研ぎペーパを使いました。潤滑にはオリーブオイルを使います。研ぐときは塗膜が十分厚いことが必要で、さもなくば木肌が露出してしまいます。ペーパは5cm四方程度の硬くて平面の出たスポンジに貼り付けます。全面にわたってスリガラス状になればOKです。#1000なので必ず木目に沿って動かさないと却ってキズがつきます。

ペーパータオルでしっかりと油を拭き取ってから、再度、通常のタンポ摺りを30分ほどします。そしてタンポにアルコール10に対しセラック2ぐらいをつけてひたすら木目に沿って動かします。オイルはつけません。ギターの1/4の幅だけに集中します。2,3分もすればヌメっとした光沢がでてきます。こうなればしめたものです。そのまま縦にこすり続けます。7から10分ぐらいは継続できます。楽器の端から端までけっこうな力を加えながら動かすので、気を抜くとタンポが停まってくっついてしまいます。もしこうなったら#1000とオリーブオイルでその部分を滑らかにします。

これをギターの全幅について行なったあと、今度はアルコールだけをタンポにつけて同じことを行ないます。写真はその最中です。ものすごい手間と時間と馬力が必要ですが、バフ仕上とはまた違う独特の風合いが得られます。

以上、グレイジング(艶出し)と呼ばれる工程についての自分のやり方を紹介しました。最後に注意点をふたつほど、
1.アルコールは絶対につけすぎない
 タンポを手の甲に押しつけたら、うっすらと付着する程度 多すぎると塗膜をはいでしまいます
2.タンポをこすり始める最初の数回は絶対に押さえ付けない 
 強く押さえつけると、これまた塗膜をはいでしまうか、もしくは荒してしまって見苦しくなります

craftm_te1fpbkgr.jpg




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追記)
もし究極の鏡面にしたいときは、#1000の油研ぎのあと#1500、そして#2500、#6000ぐらいまで同じことをしてから、上記のグレイジングを行ないます。ただ、ここまでくるとホンのわずかなイレギュラーでも、それがものすごく目立つので相当の覚悟が必要です。