2013/10/15

クラシックギター(TE-1)の製作-29 完成!

この製作シリーズ、29回にて完成までいきました。なお、第30回が嫁入り(納品)ということで完結。

ブリッジのサドルとヘッド部のナットをいずれも牛骨で作成して、弦高の調整をしました。
「フォルテシモで弾いた時でもビリつかない最低高さ」を狙ってナットの溝深さとサドルの高さを調整しますが、これが簡単なようで決してそうではありません。今回は635mmというショートスケールなので、650に比べてわずかですが弦の振幅が大きくなります。したがって弦高もそのぶん高くなります。この振幅は弦の種類によってもかなり異なります。いまだに、欲張りすぎてナットやサドルを再作することも多々あります。

<このギターのディメンション>
 弦長 635mm
 ボディ長 500mm
 下部膨らみ幅 385mm
 上部膨らみ幅 282mm
 ボディ深さ 最大112mm
 ネック幅 1Fで50mm
 
というように、ショートスケールでかなりの大型ボディを指定されました。製作にかかるときは、ボヨーンとした芯の無い大味な音がするような気がしてなりませんでしたので、響板の設計や材料の選択でなんとかそうならないように知恵を絞りました。結果、その成果が現れたというか、いやひょっとしたらハナからこの寸法が適正だったのか、いうなれば、弦長が短くなったぶん、大きなボディがそれをカバーしてまだお釣りがきているといった感じです。懸念していたボヨーンは皆無で、それどころかズ太い低音はパワフルだし、1弦12Fも含む高音の伸びやかさもあります。またカンカチのハカランダも効いてるかもしれません。いやいや目からウロコです。
そして、ショートスケールな上にネックが細くて薄くてしかも指板面は20インチRのラウンド加工しているので、少なくとも自分にはものすごく弾きやすいです。

私の人生より長くギターを弾いておられるN先生のお考えに脱帽です。

▼全面セラック塗装です
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▼まずまずの柾目リッチなブラジリアンローズウッド(ハカランダ)です
 ネック部のボディ深さがよくわかります
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▼ヘッドはいつものデザイン  糸巻きはGOTOH510
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▼お尻の幅が385mmもあるのでアコギ用のケースでないと納まりません
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