2014/07/13

展示モデルと630モデル:木地調整/目止め

このコーナーではいつもマニアックな記事を書いてますが、今回も相当なものです。
自分は、塗装は保護と美観の両方が成立してこそと思っていますが、製作者および奏者で、好み・考え方・価値観、いろいろですね。

今回も最終的にはシェラックニスで仕上げます。その前に針葉樹以外の材は目止めします。これをせずに塗装するとゴマ粒みたいなキラキラ星(これが導管)が一面に現れます。これで良し!という仕上げ方法ももちろんあります。家具作品では木の風合いが表現できるのでむしろそれが標準で、自分もそのほうが多いです。
まあそれはそれとして、ギターの場合は古式伝統に則って私は導管を埋めます。

インディアンローズウッドのサイド・バックについては、Z-Poxi PT-40 という二液性のエポキシ樹脂で導管を埋めます(ネックのマホガニーはパミスを使いますが)。ヘラで塗り拡げて、乾いたら掻きとって、また塗って、掻きとって・・・。写真は3回目塗布後の面をスクレーパで掻きとっているところです。エポキシが音に対して?という懸念もあるようですが、質量比率ではおそらくPPMオーダーで、また表板には使用しないことから心配には及ばないかなと考えています。
スクレーパは、向こうに見えているダイヤモンド砥石とバーニッシャーで刃を付けます。
P7131222.jpg


▼ネックヒールと交わる隅っこ部はスクレーパの曲線部で掻きます。
P7131233.jpg


▼掻きとったあと、このサンドペーパ(シアレックス製)で平滑化します。番手は#220,#400。形になじみやすく手持ちでサンディングできるのでネック成形後の仕上げにも重宝します。特長は目詰まりしにくいことです。ただ、茶色地のこの製品はあまり好きではありません。
写真は#400でサンディングした後です。これくらいの面だと、もうシェラックニスを塗れると思うのですが、念のためにもう一回PT-40を塗ることにしました。
P7131238.jpg


▼4回目の塗布中です。写真の青いヘラを執拗に動かして、導管の中の空気を強制的にエポキシに置換します。P7131257.jpg
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