fc2ブログ

記事一覧

ダブルトップギターの完成

2枚の表板の間にアミラド繊維でできた「Nomex」という蜂の巣状シートをサンドイッチ接着するための、真空引きシステムを確立できたのが昨年秋。それによってトップ板を2枚作成したうちの1枚を使用して今回のオーダーに対応しました。

表側ジャーマンスプルース、裏側ベイスギのダブルトップ、裏・横板はブラジリアンローズウッド(ハカランダ)。いずれの板も「極上品」です。

音出しの感想:自分でもいえることは、全域で余裕の音量ととても伸びやかなサウンドは自分の作品の中ではトップクラスかなということ。
楽器としての音楽性/表現力:エレガントさ、明るさも、メランコリックな表現も・・云々・・などは自分の力量で言及するのはあえてやめておきます。ただ自分のレベルでも「上手になったような気がする(錯覚)のでずっと弾いていたい」というのだけ書いておきます。
ウルフトーンはボディタップの測定ではG付近なんですが、波形が突出していないせいか、ほとんど感じられません。

▼表板のシェラックニスは可能な限り薄く、横板やネックの裏など体と触れるところは入念にというご希望。フレットワイヤー、いつものより太めのご指定。
TRA_2340_01.jpg

▼ハカランダのアームレスト、この位置にこの長さで。
TRA_2354.jpg

▼糸巻きは、当方の提案もあってPagosというイタリアの手工品。
アルミ軸、ツマミはマッカーサーエボニー。
TRA_2350.jpg

▼サイド・バックともハカランダらしいテクスチャーの柾目板
TRA_2344.jpg

▼2007年ドイツバイエルン州のBubenreithの楽器用材製材所で仕入れてきたスプルース
TRA_2332.jpg

※試奏動画 : おそらく紹介できる機会があると思います


コメント

コメントの投稿

非公開コメント

アルバム

検索フォーム

月別アーカイブ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: