2006/11/03

職人 VS 芸術家

craftm_paletbench_a.jpgデザイン段階から、ちょっとした製作秘話まで紹介してきたパレットベンチ、きょうが納品日だった。
床面から低いところにあって、2.4m幅という窓の前に配置してみる。するとあの見たこともない奇妙な形をした長イスが、想定以上にお部屋にマッチしたので一瞬息を呑んだ。この形のアイデアを出してくれた依頼者のOさんご夫妻も大喜び。
もしこれが駅にあるような四角いベンチだったら - それも2m40cmの -と思うと怖い。

日常の生活空間で道具として使う作品(家具)に限れば、周囲空間を豊かにさせ人を安堵させることが最も大切と常々思っている。それ自体のデザインがいかに優れていようと、稀有の杢の出た板であろうとそれは二の次、三の次である。それどころか却ってうっとうしさを感じることもある。
しかしこれには大いに個人差があるので注意を要する。この辺のバランスを気にするのか、わが道を往くのか、ここらあたりが芸術家と職人の分水嶺といえるかも知れない。

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コメント

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No title

 仕上がりの写真見せてもらいました。Oさんがメールで送ってくれましたよ。このHPにも出てるのと同じかな?でも気になるので近々覘きにいってきます。あの部屋は我が屋のようにゴチャゴチャしてないから作品も映えるでしょう。

No title

今回もY君がつないでくれましたね。
広々としたリビングなので2400mmがまったく大きく感じません。いま置いたところなのに、もう10年前からいるような顔をしてます。

No title

 今日(今頃?)おじゃまして観てきました。置いてある雰囲気といい、座り心地といい非常に最高のようです。製作にもいろいろと工夫がされていたり、苦労があったようですがOさん御夫妻も大変満足されている様子でした。(紹介して喜んでもらってうれしいです)
 何気ない話をしつつ椅子に座ってみると、これは機械工学と家具木工と音楽とがコラボレーションされた作品で○先輩にしかできない物のように思いました。疲れない高さ、肘掛(背もたれ?)の位置、置いてある場所等々最高でした。
 また、よろしくとのことですから末永くお付き合いしてあげてください。

No title

でしょう。

>機械工学と家具木工と音楽とがコラボレーションされた・・・
なるほど。機械工学も入ってるのがうれしいです。木工って作ってる最中も面白いけど、出来てから意見を聞くのも同じぐらい楽しいものです。