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歓喜に寄す ~ An die Freude ~

昨年のいまごろも第九についてツラツラと書いたなぁ。何かを恒例にしてしまうとなおさら時が早く感じられる。
奈良県が誇る、天理市民オーケストラとコーラスによる第九演奏会、もう十数回目だそうだが初めて聞かせてもらった。市長の挨拶から幕があく。その昔、何度もステージに上がった懐かしいコンサート会場は見事に超満員。
まず二つの序曲を聞かせてくれた。ドン・ジョバンニ、そして喜歌劇こうもり。アマチュアということでなぜか自分が緊張したが、それはすぐに消えうせた。まとまっていて、いい味も出ていて、若々しい演奏だった。

そして第二部がベートーベンの交響曲第九番合唱付き。
いみじくも家内がつぶやいた。「カラヤン/ベルリンフィルのよりこっちの生演奏のほうが断然いいネ」。行きのクルマの中で聞いたFMと比較しての話し。
さすがのベルリンフィルも電気信号になってしまっては、生音には勝てまい。バイオリン属など木製の楽器は特にそうだ。
それにしてもバイオリンという楽器のパワーはすごい。特にコンサートマスターの音は管楽器がフォルテシモでやっていても絶対に聞こえていた。あんなに小さくて薄っぺらなボディなのに、弓でこすったときのエネルギーを何倍にも増幅して音に変換しているのだろう。それがビオラになるとガクンと声量が落ちるのは、やはり最適の面積というか容積みたいなのがあるのだろう。

さて終楽章。4人のプロのソリストは指揮者の前で演奏されたのがよかった。コーラスは約200名。そのうち男性は1/4ぐらいに見えたが、フォルテになっても負けていないし、いいバランスだったと思う。皆さんお口を大きく開けてはっきり堂々とドイツ語の詩を暗唱されていた。その歌声とお姿に胸が熱くなった。
実はソプラノパートの知人にチケットをいただいたのだが、彼女も最上段に確認できた。詩の意味をかみしめているような表情が伺えた。そしてコーダの終盤、合唱パートが歌い終えた瞬間にちょっとにっこりされたようだった。

アンコールは、「ふるさと」と「蛍の光」。プログラムに歌詞カードが入っていて会場全体の大合唱。大きな声でなければ苦しいぐらいのキーで演奏されたのがよかった。

天理の第九。来年も楽しみだ。

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