2007/07/08

スペイン準備(2)

久しぶりにエンジン草刈機で自宅周辺の草刈。1時間弱だったが、後の草集めで汗だくになった。そのままシャワーに直行してお昼。手のひらにまだ振動が残っていた。

さて、スペインでのギター作りでは機械は使わない(ボール盤ぐらいしか置いていない)。
ノミ、カンナ、小刀、スクレーパ、ノコギリといった手工具だけで作ってしまう。そこで気になるのが裏板と横板の削りだし。いつもならドラムサンダーでほとんど最終厚みの手前ぐらいまで一気に研削してしまうのが、今回はそうはいかない。
ローズウッドは堅いうえに逆目が出やすいので、よく調整されたカンナが必要。そして削り方にもちょっと工夫が要る。ドラムサンダーがなかった頃はカンナを使ってきたし、表板ではずっとカンナを使っているので心配はないのだが、いつも使っている刃幅70mmの工房で最も頼りになるカンナ(常三郎)は、大きくて重い! またなんとなく酷暑・乾燥の国に持っていきたくないので今回はお留守番。

ということで42mmの中カンナの出番となった。赤樫の台で見た目はいいのだが、そんなに上等な刃は付いていない。ただ、刃先角が大きくてローズウッド向きといえる。
このカンナ、実は買ってからまだ調整していなかった。刃先幅を台の刃口幅に合わせるためのグラインダ研磨から始まって、刃の裏だし、刃研ぎ、裏金の研ぎと調整、そして台裏調整と、ほぼ一日かかった。
きょう試し削りしてみると、常三郎には及ばないがまあ使えそうなのでひと安心。
ちなみにスプルースの表板用には針葉樹用の45mmを持っていくことにしている。

現地では何回も刃研ぎをしながらの作業となる。なので砥石が要る。これも常用のものを一式持って行くのには問題があるので、セラミック砥石を買ってみた。
シャプトンの#2000と#8000。さっそく試してみると、硬いハガネほど相性がいいようだが、くだんの42mm刃でもショートストロークで研ぐかぎり問題は無い。セラミック砥石は研磨力があるので仕事が速い。それに面直しの頻度も少なくて済みそうだ。特に#8000はスグレモノ。

カンナだけではなく、他の刃物やスクレーパも研ぎながら仕事をするのでこの砥石は重宝しそうだ。
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コメント

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No title

準備が大変ですね。
刃物類は周辺の道具も必要なので更に大変です。

昔は機械が無かったので全て手作業だったのでしょうね。台鉋や打ち刃物は仕込みに手間暇と熟練がいるので知り合いの楽器制作者は効率的でないと否定して使いません(使えません)、残念です。

私は削ろう会に入っていて、長野県支部の会員でもあります。今週末は定期勉強会で、今回は台を最初から仕込むので台職人が講師で来ます。

今制作中の作品はハードメープルを1.5立米使う環状の板を数十枚重ねるのですが、その接着面の平面出しは全て手鉋で、順目/逆目が連続するので鉋使いが仕事を左右します。

欧米の木工家には日本の鋸が大変人気です。
七寸目の導突や造作用の両刃をおみやげに持参すると大変喜ばれると思います。

No title

削ろう会ですか。あこがれますね。私の行った奈良の専門校でも何年か前に開催されたようです。
鉋の仕込み作業は本当に職人らしくて好きなんですが、普段はなかなかじっくり出来る時間がなくて。

それにしてもハードメープル1.5立米を使うスピーカーってちょっと想像できません。そしてその堅いやつを全て手鉋で平面出しっていうのも、考えただけで腕や腰が痛くなります。プレーナーに通らないからですか。それとも接着面の精度でしょうか。製作中も完成後もハンドリングが大変そう。

No title

準備が進んでいますね。
しかし工具の用意も大変なんですね。
重い荷物になりそうですね。

No title

1枚が25Kgある広い面を得る為の板矧ぎ前段階ではプレーナーや超仕上げを使いますが、その後はサイズや微妙な反り等の調整から手鉋になってしまいます。左右ペアでその板を60枚程使います。
怪我前の万全の体調でも恐れていた作業でしたから今は...

欧米流のハイス鋼をグラインダーで研いでオイルストーンで仕上げる傍らで、水をかけながら研いで(出来れば天然砥石)台を調整した鉋でさくさくと鉋屑を出しているギター製作学校での様子を想像すると楽しくなります。

良い仕事が出来る事を祈っています。

No title

Totanさん、
そうです。荷物が重い!ので国際便で送ろうかなと思っています。

yatsさん、
なるほどね。これは大プロジェクトですね。でも面白そう。リハビリも兼ねてボチボチとやってください。

>ハイス鋼をグラインダーで研いでオイルストーンで仕上げる傍らで、・・・・

私も同じことを考えていました。

No title

シャプトン試し、面白く拝見。
シャプトン#2000で吸い付いて持ち上がるまで研いで、それから天然の合わせ砥に掛ける、はどうでしょうか。#8000はそうなれば不要ではないでしょうか。吸い付くコツは砥面の直しで、ガラス板に#320位の水ペ-パでもできます。

今後の御研究を期待します。

 早々

No title

コメントありがとうございます。
自宅工房で研ぐときはまさに正橋さんのご提案どおり天然を使っています。
#8000はあくまで渡航用ということで。
ちなみに現地では#8000が活躍しました。