2007/12/21

ギター響板の振動解析

保守的伝統的な工法からちょっと外れるかも知れないが、一種のモノサシと割り切って今回から表面板の振動特性を可視化している。
端材で作った枠に板をぶら下げて消しゴムで叩くという仕掛け。表面板の裏にはピエゾピックアップを貼っていてこれをパソコンのマイク端子に直結する。
あとは解析ソフトがやってくれる。このソフトはダウンロードフリーだが著作権上ここでは公開しない。

響板振動解析装置



2枚の表面板の比較。タッピングする位置と強さは同じで、ピックアップも同一のところに設置している。
横軸は周波数、縦軸はその強度。いずれもスプルースで左が欧州、右が大台ケ原。
板厚はまだ2.65mm均一の状態。
響板の周波数スペクトル


これは波形の比較。横軸は時間である。
縦軸をこれより拡大できないので形の比較はできないが、上のほうが明らかに長い時間振動していることがわかる。
ちなみに目盛を読むと500msは振動している。つまりサスティーンが長いということ。これは耳で聞いてもはっきりわかる。
響板の振動波形

今後、いつものように板厚を整えたとき、さらに力木の調整過程でこれがどう変化するか。
「タップ音をモノトーンにしなさい」というロマニリョスに教わったことにフィードバックできれば面白いのだが。

コメント

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No title

いよいよ科学の世界に入りましたね。
これからどういった展開になるか楽しみです。

私が今気になっていることなんですが,松材を電子レンジを使ったらどんな変化が起きるのかなんです。

ヴァイオリンの製作家さんの中には実験しておられる方がいるようです。

No title

Totanさん、
かなり面白いと思います。今度レンジに入る大きさの材料で「チン」して調べてみます。