ミニ鋸盤入荷・横切り治具作り
- 2023/02/26
- 21:42

手狭になった工房、15年以上使ってきた大きなテーブルソーの出し入れが億劫になってきたのと、あの音と馬力が恐ろしくなってきたので、重さ5Kgほどのかわいいテーブルソーを購入。さっそくフレットの溝切りとライニング材の溝切りが行なえる治具を作りました。これで十分実用可能です。▼小さくて静かです。横切り盤として使うので刃の両サイドに溝が掘ってあるのが条件でした。このブランドのミニフライス盤も使ってますがきちんと...
ダブルトップギター 作り~横と表板の結合
- 2023/02/24
- 20:16

ネック(棹:さお)の根元に横板を固定するのに自分は写真のようにクサビ(L・Rと書いているパーツ)を打ち込みます。このとき接着剤をどこに塗ってどこに塗らないか・・・例えばスペインで習った J.L.ロマニージョス先生(故人)は横板やネックの溝には塗らずクサビだけ塗ることが多いそうで、これによりグライダーの如きフレキシビリティを与えているとのことでした。しかし自分はすべての面に塗ることが多くて、グライダーより...
ダブルトップギター作り~裏板と横板の厚み調整
- 2023/02/18
- 19:42

ウクレレ作りの合間に、じっくりとぜいたくに時間を費やして進めています。裏板と横板の厚み調整が済んで、これから横板を曲げるところです。①のマダガスカル産ローズウッドは綺麗なブックマッチなので裏板センターの飾りは無しです。②のブラジル産ローズウッド(通称ハカランダ)には裏板センターにシンプルラインを入れました。...
製作教室~横板曲げ
- 2023/02/12
- 08:44

こちらカッタウエイのパーラーに取り組まれている。参考モデルは1940年Gibson。昨年来、試作・試行を重ねて開発したベンディングマシンを、きのう初めて本番のローズウッドの曲げに使用した。結果は極めて良好で無修正でOK、前回からの再現性も確認できた。この工程、ハードもソフトもノウハウのかたまりで、学会でプレゼンしたいくらい(^_-)。なお、写真のとおりアコギとはいえスパニッシュネックの仕込み方で、横板とネックヒー...
工房在庫ギターセールに新アイテム追加
- 2023/02/08
- 19:41

当HPの「在庫ギターセール」のページに、いくつかギターを追加することにしました。展示会出品や貸し出しなどで若干の使用感もありますが、そのぶん格安になっておりますのでご興味ある方のご一報をお待ちしております。詳細は下記テキストをクリックまずはハウザー1937年セゴビアモデルからよく通る音、安らぎ、上品さ、透明感をあわせもつ自分お気に入りの一本ですこのあと、杉/ハカランダのハウザー1937モデル。そして工房オリ...
ダブルトップギター響板調整
- 2023/02/07
- 19:25

板を指で叩くと「あら、いい響き!」と思えるように、先日裏側に貼り付けた棒をすべて削って調整します。官能的で主観的な作業ですが、この結果が完成したギターの個性(音や響き)に直結します。写真の如く板を叩いたときの周波数のスペクトルをとって一応は可視化はしますが、あくまで参考にという考え方で行なっています。長さを計るのに歩数も巻尺も使うようなものですね。※写真2枚目が左の板、3枚目が右の板の周波数スペク...
ダブルトップギター 響板ブレイシング②
- 2023/02/04
- 19:26

前回投稿の5本足に続いてこれは7本足。この配置はダブルトップ響板の考案者とされるドイツの製作家M.D.氏作のひとつのギターを参考にしています。(依頼者のご要望)▼まず7本の足を貼ります▼7本足を断面三角形に成形してから、高音側の1本に短い横バーを渡します。この理由・効果は自分にもいくつか思いつきますが、作者ご本人に聞いてみたいです...
ダブルトップギター 響板ブレイシング①
- 2023/02/03
- 21:10

今回2種類のダブルトップクラギを作っている。いずれも扇形のブレイシングで、一方は5本、もう一方は7本。まず5本足の方から。ブリッジ位置の上と下に横バーを配している(2枚目の黒白写真)のが特徴。7本の方は次回に。...
製作教室のギター完成
- 2023/02/01
- 16:44

当工房にほぼ1年通いながら、半分以上は自宅でも作業してトータル400時間以上。私は、毎度毎度口はうるさいほど出しましたが、手は全体の0.5%も出していません。ここに至るまで実にさまざまな想定外トラブルが続きましたが、それらをカバーしたり次回からの教訓にしたりと、作者には願ってもない経験となったことでしょう。マダガスカルローズの裏横材と欧州産スプルースは当工房在庫からの選定。参考モデルはJ.L.Romanillosの豪華...