ラコート製作/塗装
- 2020/03/15
- 16:16

ボディ全体をシェラックニスで塗装します。事前に表板以外の部分には目止め(導管を埋める)を行います。表板のドイツトウヒは針葉樹で導管の窪みは目立たないので自分は目止めをしません。シェラックニスは「てるてる坊主」のようなもの(タンポといいます)で何百回も擦りつけるように塗り付けながら且つ磨くという「フレンチポリッシング」で塗っていきます。裏板塗装中:シェラックニスの容器とタンポが見えます横板塗装中:ガ...
ラコートのブリッジ作り
- 2020/03/10
- 13:52

さて、前回の黒檀材を糸鋸盤で切り抜きます。そして貝を象嵌した目玉部はインパクトドライバーにチャックして成形/研磨します。本体のほうは豆鉋と小刀で成形します。以上の工程を逆送りで写真アップします。なお、ギターボディにはまだ接着していません。...
L.F.ラコート1828年
- 2020/03/08
- 22:34

今回のラコートは、知り合いの製作家が1828年のラコートを現物採寸した図面の形。これが自分にはとても優麗に思えて気に入っています。バインディングは十数年前から材料置き場に積んであった花梨の古材を切り出しました。 表:ドイツトウヒ 裏・横:中南米ローズ ロゼッタモチーフ:白蝶貝指板用黒檀材でブリッジ作り。Proxxonのボール盤兼フライス盤を使ってピン穴あけとサドルの溝彫り。サドル溝は若干傾けて弦長補正してい...
吉野杉ギター#2の発送
- 2020/03/05
- 18:59

弦を張って10日目。同じ弦で初代吉野杉の#1ギターと比較すると、ブレイシングを大胆に変えた影響は音の出方や響き方に確かに現れたようで、概ね目論見どおりの結果です。一方で音色自体には両者に違いは感じられず、欧州産スプルースでもベイスギでもなく吉野杉の個性を感じます。その個性とは、どちらかというとモノトーン、芯が強くて、あたたかい、という感じです。
その#2のギターがきょうの午後、東へ旅立ちました。<写真>...
表面板の買い付け
- 2020/03/03
- 22:20

良い杉材があるとの情報を得て県内吉野町にある製材所へ。ここはまさに吉野の杉や檜材生産のメッカです。そこには平成に改元したころに挽いたという正柾(しょうまさ)の長尺杉板がいくつかありました。さっそく「いいとこ取り」してその場で挽き割りしてもらいました。割った板は堅めのスプルースぐらいあって、とても杉とは思えません。30年経つと杉でもこうなるのかと思いました。指で叩いてみるとスプルースとは明確に違う音色...