2016/07/25

ポルトガルギターの製作(7)トップの調整

トップ板をいわゆるサウンドボード(響板)に仕立てる作業は、楽器の音作りという点で極めて重要な仕事になります。それは、板厚の調整や部材の削り方などで行ないますが、まあ、製作者の数だけそのバラエティがあるといえるでしょう。今回の楽器は自分にとって初めてなので、それなりに考えは巡らせましたが最後は「エイ・ヤー」ということになります。基本方針は「薄く・軽く」なのですが、この楽器は駒からの撓み(たわみ)力がとても強くて板が凹んでくる可能性が大きいので、横バーを梁(はり)とみなしてその断面二次モーメントを考慮に入れながら削りました。
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▼記録のために板の振動特性をとりました。いつものFFT解析のフリーソフトです。
(グラフの上は横軸が時間軸の振動波形、グラフの下は横軸が周波数で縦軸がその強度)
soundboard_remake_scaloped (3)
2016/07/23

ポルトガルギターの製作(6)トップとバックの製作

表面板や裏板に部材を接着します。このとき竹の弾力で圧しながら抑えこむ道具(ゴーバークランプ)が重宝します。
まず、裏板のクロスバーを接着しています。
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平反りの鉋などで成型します。バーはセドロ材です。
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表面板裏のサウンドホール補強板を接着しているところ。接着してからサウンドホールを円形に切り取ります。
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ポルトガルギターの一般的な力木の配列です。なお、トップ板はブリッジの位置で10mm以上ドーム型に膨らませます。
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2016/07/17

TE10「風音」の製作(6)

今回もシェラックニスのフレンチポリッシュで仕上げていきます。テルテル坊主のような「タンポ」で根気よくニスを乗せながらポリッシュしていきます。ちょっとボケてますが、後ろのトレイの中にニスの容器とオリーブオイル瓶とブリッジ専用の小さいタンポが見えます。
(参考までに塗装についての過去記事を
  リンクしておきます -> その1その2その3その4 )



まだ完成ではありません。1回目がおわったところです。
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今回使っているのはKUSMIの#1というボタンラックです。2009年に輸入したものですが、全く変質や重合などせず問題なく使用できます。この賞味期間の長さがボタンラックのいいところです。ちなみに1ポンドで 21.5USD でした。
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2016/07/16

クラギTE10とポルトガルギターの製作 (5)

ポルトガルギターは或る事情のため製作半ば(バインディングを巻く段階)で、依頼者に引き取られていきました。これを「教材」としてご自分で完成させたいとのことです。ということで、また最初からの製作となります。トップは同じくドイツ松のハーゼル(ベアクロウ)ですが、サイド・バックはマダガスカルローズにヴァージョンアップ!
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ロゼッタの意匠は初作同様、グラナディラと野生オリーブの寄木。
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さてクラギのほうは塗装に入る前の木地仕上げをしています。写真は導管を埋めるためのエポキシ樹脂をスクレーパではぎ取っているところ。とろろ昆布みたいなのがそれです。この工程、何回か繰り返して完全に導管を埋めてから、最後は#600のペーパーで均せば塗装できます。腰痛持ちにはかなりハードです。今回は全面シェラックニスで塗装します。
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このギター用のブリッジと肘あて(アームレスト)と、エポキシをはぎ取るためのスクレーパとそれを刃付けするためのダイヤモンドヤスリ(目の細かいほうの面;#1000を使います) ブリッジはブラジルローズ、アームレストはミズメです。
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2016/07/16

北海道へ

今月初、トラピックスで家人と北海道に行ってきました。月並みですが、涼しさと大地の様相に大いに驚かされました。今回は道東が中心でした。阿寒湖や摩周湖もきれいに見えたし、知床五湖に釧路湿原・霧多布湿原そしてオホーツク・・・・。帰りは層雲峡と大雪の山々。季節を変えてまた訪問したいと思っています。
<幸福駅>
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<阿寒湖>
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<摩周湖>
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<こちらもどうぞご覧ください>
http://craftm.blog.fc2.com/imgs/20160512u2LC3TUM/?d=2016%2F7