CRM-A2の製作 (19) 引き渡し~工房でライブ
- 2015/02/28
- 22:35

いよいよお渡しする日になりました。インストギタリストのJinさんが、はるばる大阪からお見えになりました。そしてたっぷり2時間ほど聴かせてくれました。実は、その模様を内緒で収録しておりました。快く公開許可をいただきましたので、ほんの一部ですが紹介します。そのうち動画つきでアップします。マイクはZOOM-H2、無加工です。jin-t1-STE-001.mp3以下はJinさんのFBの記事です。うれしかったのでここに貼り付けておきま...
CRM-A2の製作 (18)完成!
- 2015/02/27
- 21:23

弦高を極限まで追いつめました。自分のクラシックギターのタッチでビリつかない程度。弦はエリクサー・ブロンズのライト(0.012~0.053インチ)。これで1弦12Fで2mm弱、6弦12Fで2.4mmぐらいになりました。同じエリクサーのライト弦でもフォスファーコーティングのほうは振幅が大きいので強めにタッチすると低音弦で若干ビリつきやすくなります。爪弾き専用ということでピックガードはありません。クラギを作る者としてはうれし...
<PC復旧 0222>
- 2015/02/22
- 18:41
2007年からメインで使ってきたノートPCが遂に昇天しました。かなり頑張ってあれこれ延命処置しましたがダメでした。ちなみに原因はバッテリーのようです。充電能力が全くのゼロ、つまり外したのと等価の状態にまでなっていたとも知らず、稼働中のPCのコンセントを抜いたためです。よほどタイミングが悪かったのでしょうね。運よく月初に外付けHDにバックアップしてあったので、予備のノートPC(これもVistaです)に復元展開を試み...
CRM-A2の製作 (17)張弦テスト
- 2015/02/15
- 17:23

トップの板を接いだのが昨年の12月11日なので、約2か月かかって弦を張ることができました。このギターのテンプレートや治具類はすでに有ったのでそのぶん早かったです。オイル浸けの牛骨材でナットとサドルをこしらえて(この段階では弦高調整しろを残しておきます)、Gotoh510のペグを付けて、弦を張ります。トラスロッドはニュートラルから少し効かせた状態にしておきます。A=440でチューニングして、さあ鳴らしてみると・・・一...
CRM-A2の製作 (16)ブリッジ接着
- 2015/02/12
- 13:00

サドルの溝に刺さっている爪楊枝は位置決めピンです。表面板のおなかを膨らませているのでそれに合わせてブリッジの底面をスクレーパで削っては薄紙をシムにして密着度をチェックします。部屋の温度も上がってきたのでGOしました。まだ塗装は完全ではありませんが、明日はいよいよ張弦テストできます。...
CRM-A2の製作 (15)塗装:FrenchPolish-glazing
- 2015/02/09
- 16:16

塗装も大詰めです。シェラックが所定の膜厚に達したら、「艶出し」を行ないます。その名もグレイジング(glazing)。底が平らなタンポに持ち替えて、アルコールだけで塗膜をこすります。これで前工程のタンポの跡と潤滑のために使用したオイル(オリーブ油)が除去できます。アルコールの量と擦り方とタンポの作り方がノウハウです。写真のように電灯(LEDスタンド)がシャープに映ればOKです。▼黒ハカランダのブリッジは導管を...
CRM-A2の製作 (14)塗装:French Polish
- 2015/02/07
- 19:35

サイド・バックの導管が埋まったのでシェラックニスの上塗りにはいりました。塗装方法はフレンチポリッシング、詳細は検索してみてください。このblogの過去記事にもた~くさんこざいます。このギターには最高度にワックス成分を精製除去したシェラックフレークを使っています。これはほとんど無色で、表面板の白さをそのまま活かすために採用しました。また、塗膜の強度・柔軟性を高める目的でニスの中にサンダラックとマスティッ...
CRM-A2の製作 (13)塗装:下地調整
- 2015/02/04
- 18:03

今日はシニアカレッジの日でしたが、どうしても今日じゅうにしておきたかったので、出かける前と帰ってからもひと仕事しました。1.ボディ全体を主にスクレーパで念入りにフラットにならして(不均一なアンジュレーションがない状態)、2.#240 --> #400で軽くサンディングして、3.ブリッジ部をマスクした表面板に脱蝋シェラックニスをたっぷり刷毛塗りしておいて(保護目的)から、4.裏と横板の導管を埋めます(いわゆ...
CRM-A2の製作 (12)ネック削り
- 2015/02/02
- 18:03

ネック削りの様子です。▼小刀や生反りと呼ばれる小型の槍鉋で荒削りしたあとは、このスクレーパで均しながら成形します。あとは塗装直前にサンディングしてツルツルにします。▼依頼者の希望するネックの断面をコピーしていた(0フレットと9フレット)ので、それを定規にします。かなり△な断面形です。▼もとは四角い形でした。鉋等で直線と厚みを出しておいてから丸く削っていきます。...