2013/10/30

弦楽器フェアーへ

初めての参加です。江戸城内に入るのも初めてです。
同業者はもちろん、バイオリン属製作家のブースや企業のコーナーも面白そうです。
でもメインは私のギターを鈴木大介氏がどのように弾いてくれるかですね。
日曜のお昼ごろです。

それでは会場で ・・・

▼これを掲示する予定です
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2013/10/28

第2回クラシックギターフェスタ in ATC 無事終了

大阪マラソンで南港界隈が大変な混雑な中、昨年よりも多くの来場者に恵まれ、無事終了いたしました。

まほろばカプリシャスのアンサンブル。猛練習の成果を存分に発揮されました。昨年にも増して美しいアンサンブルでした。
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左端はリーダーの丸山さん、そのお隣は書家でもある高原さん、今回も作品をご出展。弊ギターのユーザーでもあります。
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その高原さんの作品です。「日々、泥の如く酔う」 素晴らしい! この他にもたくさん出展されました。
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10名の製作家の出展ギターによるコンサート。奏者は藤村良プロ。土日の2日間行ないましたが、すべて別の曲を演奏されました。
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自分の楽器のときちょっと寄ってみました
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昨年に引き続き、田頭雅法プロの公演もありました。クラシカルもフラメンコも実にエネルギッシュでエンターテインメント満点のコンサートでした。この写真は私のブースで試奏されているところです。製作教室で生まれた杉のギターです。
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今年のギター音楽大賞でグランプリをとられた 小辻 仁 さんもみえました。ちょっと見づらいですが、バックには「コの字」型にずらっと18台のギターが並んでます。
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ギター以外にこういうのも出展しました。左からアル・ハープ、二十絃琴、ウクレレ。2台のウクレレは製作教室に来られている生駒のOさん(Venus KAZU)さんの作品。なかなか好評でした。上の写真にチラっとOさんがみえます。lele_aru.JPG

左がソプラノ、右はミニコンサート(非買モデル)
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こんな光景も♪
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 ↑ 二人の即興演奏を動画記録したのですが音声がOFF設定になっていました。ああ残念! ↓ 
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スチール弦ギターと共鳴箱付きの音叉も出展しました
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             ★皆様のご来場ほんとうにありがとうございました。












2013/10/19

ラティスⅢの製作-3 力木格子配置①

トップ板はファンブレイシングの板よりは相当薄いものの、板の特性と弾き手を考慮してⅠ、Ⅱのラティスよりは若干厚めにしました。

10本の力木を所定寸法(今回は断面3.2mmx5.5mm)になるように鉋がけします。
そして、まず下側になる5本をソレラ上でゴーバーデッキを使って接着しました。
そのあと上にくるバーと相欠き接合するための溝を現物あわせで加工します。(写真の状態)

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▼上側にくるバーを接着しているところ。あと2本です。バーに凹みが付くとまずいので専用の当て木を使います。
これが終わってから、もうひと手間あります。 to be continued ...
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2013/10/17

クラシックギター(TE-1)の製作-30 納品

ユーザーさんは平素からお世話になっているギター界の大御所、中村昭三先生です。午後いちばん、奈良市高の原のお宅にお届けしました。
フルコンのピアノも鎮座する小ホール風のお部屋で試奏されました。このお部屋でしばしば演奏会が催されます。お弟子さんの楽さんもご同席され、写真も撮っていただきました。

さて、どんな音がしたのか? どんな感想をもたれたのか? 気になるところですが、ここでくちゃくちゃ書くのも失礼且つ僭越なので、かわりに下の写真にてご想像していただければ幸いです。なお、わたくしごとながら、きょうは結婚記念日の前日、決して忘れられない秋の午後となりました。

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2013/10/16

ラティスⅢの製作-2 トップ板選定

このギターはラティスブレイシング(格子状力木配置)でという指定です。ラティスタイプはこれで3台目になります。

2階の材料ラックからいくつか候補を選びだして、それらを接いでみて、さらに気に入ったものをボディの形に切りとって、3mm弱ぐらいの厚みにして叩いて比較して ・・・ そのあと1枚に絞ります。

写真の2枚とも欧州スプルースですが、右のほうはオーブンレンジで焼いて”ホットスプルース”と称して売り出されているものです。ちなみに前回のラティスギターはホットスプルースを使いましたが、なかなかいい結果を得ています。いろいろ考えた挙句、今回は左のノーマルの方でいくことにしました。ホットのほうは、先日完成したTE-1での結果がすこぶる良かったブレイシングでやってみたくなったからです。

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ラティス用にかなり薄めに削ります。これまでのラティスでは約2mmに均一に削りましたが、今回は高音側/低音側、また中央部/周辺部で明瞭な厚み差をつけました。そのかわりラティスパターンは中心軸対称にします。削ったあと叩いてみると、こんなに薄いのにいつもの厚さと変わらない一人前の音がしてます。タダモノではない板です。もうちょっと削りたくなりましたが、ブレーキをかけました。明日また判断します。
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2013/10/15

クラシックギター(TE-1)の製作-29 完成!

この製作シリーズ、29回にて完成までいきました。なお、第30回が嫁入り(納品)ということで完結。

ブリッジのサドルとヘッド部のナットをいずれも牛骨で作成して、弦高の調整をしました。
「フォルテシモで弾いた時でもビリつかない最低高さ」を狙ってナットの溝深さとサドルの高さを調整しますが、これが簡単なようで決してそうではありません。今回は635mmというショートスケールなので、650に比べてわずかですが弦の振幅が大きくなります。したがって弦高もそのぶん高くなります。この振幅は弦の種類によってもかなり異なります。いまだに、欲張りすぎてナットやサドルを再作することも多々あります。

<このギターのディメンション>
 弦長 635mm
 ボディ長 500mm
 下部膨らみ幅 385mm
 上部膨らみ幅 282mm
 ボディ深さ 最大112mm
 ネック幅 1Fで50mm
 
というように、ショートスケールでかなりの大型ボディを指定されました。製作にかかるときは、ボヨーンとした芯の無い大味な音がするような気がしてなりませんでしたので、響板の設計や材料の選択でなんとかそうならないように知恵を絞りました。結果、その成果が現れたというか、いやひょっとしたらハナからこの寸法が適正だったのか、いうなれば、弦長が短くなったぶん、大きなボディがそれをカバーしてまだお釣りがきているといった感じです。懸念していたボヨーンは皆無で、それどころかズ太い低音はパワフルだし、1弦12Fも含む高音の伸びやかさもあります。またカンカチのハカランダも効いてるかもしれません。いやいや目からウロコです。
そして、ショートスケールな上にネックが細くて薄くてしかも指板面は20インチRのラウンド加工しているので、少なくとも自分にはものすごく弾きやすいです。

私の人生より長くギターを弾いておられるN先生のお考えに脱帽です。

▼全面セラック塗装です
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▼まずまずの柾目リッチなブラジリアンローズウッド(ハカランダ)です
 ネック部のボディ深さがよくわかります
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▼ヘッドはいつものデザイン  糸巻きはGOTOH510
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▼お尻の幅が385mmもあるのでアコギ用のケースでないと納まりません
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2013/10/11

クラシックギター(TE-1)の製作-28 駒接着

表面板の塗装も乾いて、今日はずっと天気がよさそうなので、ブリッジを接着しました。
ブリッジを塗装前に接着して、弦を張って音を出してみて、場合によっては(あるいは最初からそのつもりで)表面板を少し削るというような方法もありますが、自分の場合は塗装後のほうが多いです。塗装後に接着するメリットはブリッジ周辺の塗装が美しく仕上がることです(特に着色するとき)。

あらかじめ、ブリッジのサドル溝から表面板を貫通するピンを打ってあるのでおのずと位置は決まります。接着剤がにゅっとはみ出るので、ブリッジの周辺にマスキングテープを貼っておきます。写真は接着剤を除去してテープも剥がした状態です。

明日には弦が張れるのですが、明日も明後日も製作教室があるので、しばしおあずけです。

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2013/10/10

鉋刃の裏切れ直し

鉋も鑿も長く使っていると刃が減ってきて「裏切れ」になってきます。これを直してみました。

▼裏切れとは刃の裏側の刃先の部分が狭くなった(あるいは無くなった)状態をいいます。この刃はもう風前の灯ですね。
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▼レールアンビルの斜面部に刃裏を密着させて、表側の軟鉄の部分を玄翁の角で慎重に打ちます。あやまって刃先を叩くとおそらく割れると思います。これで刃裏が「盛り上がる」ことになります。
(訂正)アンビルのアールの付いた面で行なう方が正解のようです。
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▼刃裏の盛り上がりを平坦にします。金盤に金剛砂を播いて行なう方法より、自分はダイヤモンド砥石のほうが遥かに早くて、研ぎ面の平面精度も全く問題ありません。#1000で行ないました。
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▼これで裏が出てきました。これくらいの幅で十分で、広すぎるのは何かと調整がしづらいです。
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▼その#1000で表側の玄翁の打ち跡を取ります。新品の砥石なので1分もかかりませんでした。
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▼あとは研ぎ出すだけです。今回、右端から順番に使いました。
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2013/10/08

2013弦楽器フェアに出展します

日本弦楽器製作者協会が主催する弦楽器フェアに初めてギターを出展することになりました。(今年から会員になりました)

11月1,2,3日の3日間 場所は東京都千代田区科学技術館

チラシ ⇒ http://www.jsima.jp/fairinfo/fair2013/fairinfojp.html

出展者名簿 ⇒ http://www.jsima.jp/fairinfo/fair2013/20121101.pdf

なお、招待券と優待券が若干手元にございます。ご入用の方には郵送しますのでメールでお知らせください。





2013/10/02

クラシックギター(TE-1)の製作-27 艶出し(glazing)

前回とあまり変わり映えしませんが、セラックのフレンチポリッシング(タンポ摺り仕上げ)も最終盤です。

これまでのタンポ摺りで出来た筋やホコリの付着、さらには導管周囲の盛り上がり、などで一見きれいでもよく見るとどこか垢抜けない感じがします。
そんなときは迷わず「研ぎ」を入れます。今回は、#1000の水研ぎペーパを使いました。潤滑にはオリーブオイルを使います。研ぐときは塗膜が十分厚いことが必要で、さもなくば木肌が露出してしまいます。ペーパは5cm四方程度の硬くて平面の出たスポンジに貼り付けます。全面にわたってスリガラス状になればOKです。#1000なので必ず木目に沿って動かさないと却ってキズがつきます。

ペーパータオルでしっかりと油を拭き取ってから、再度、通常のタンポ摺りを30分ほどします。そしてタンポにアルコール10に対しセラック2ぐらいをつけてひたすら木目に沿って動かします。オイルはつけません。ギターの1/4の幅だけに集中します。2,3分もすればヌメっとした光沢がでてきます。こうなればしめたものです。そのまま縦にこすり続けます。7から10分ぐらいは継続できます。楽器の端から端までけっこうな力を加えながら動かすので、気を抜くとタンポが停まってくっついてしまいます。もしこうなったら#1000とオリーブオイルでその部分を滑らかにします。

これをギターの全幅について行なったあと、今度はアルコールだけをタンポにつけて同じことを行ないます。写真はその最中です。ものすごい手間と時間と馬力が必要ですが、バフ仕上とはまた違う独特の風合いが得られます。

以上、グレイジング(艶出し)と呼ばれる工程についての自分のやり方を紹介しました。最後に注意点をふたつほど、
1.アルコールは絶対につけすぎない
 タンポを手の甲に押しつけたら、うっすらと付着する程度 多すぎると塗膜をはいでしまいます
2.タンポをこすり始める最初の数回は絶対に押さえ付けない 
 強く押さえつけると、これまた塗膜をはいでしまうか、もしくは荒してしまって見苦しくなります

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