2013/09/29

第2回クラシックギターフェスタ in南港ATC

一月をきりましたので再度アナウンスします。

◆日時 10月26日、27日 11時から17時
◆会場 リビングアートギャラリー /南港ATCビル ITM棟9階
◆ギター演奏 : 田頭雅法、藤村良
◆ギターアンサンブル : まほろばカプリシャス
◆ギター展示 : クラシックギター17台(予定) 試奏可
  井内耕二 徳島県板野郡
  佐藤忠夫 徳島県三好市
  福田寛紀 大阪府茨木市
  福手栄二 大阪府堺市
  松谷壽信 奈良県磯城郡
  松野孝志 徳島県板野郡
  丸山利仁 奈良県御所市
  溝田昭喜 兵庫県丹波市
  森井良則 香川県丸亀市
  矢木聡明 愛知県知多郡
 *藤村良 による展示ギターの演奏があります(26日、27日)
 *アコースティックギター、ウクレレ、ボックス型ハープ等も展示予定
◆書道展示 高原政巳(まほろばカプリシャスのメンバー)
◆チラシ(pdf)
 http://naracraftm.up.seesaa.net/image/E7ACACEFBC92E59B9EE38395E382A7E382B9E382BF.pdf

♪みなさまのお越しを心からお待ちいたしております


ref1.jpg

ref2.jpg



スポンサーサイト
2013/09/28

クラシックギター(TE-1)の製作-26 塗装

セラック塗装にはいりました。

表は黄色でとのご指定です。白木にダイレクトに着色液(ガンボジとラタニアの根をエタノールで溶いたもの)を塗りました。こうすると色ムラになりやすいのですが、表面板にはシーラーなどの余計なものは塗りたくないので、そのようにしました。その上からその着色液とシードラックを混合したものでタンポ摺り(フレンチポリッシング)しています。
写真の状態で8割がた進んでいます。このあと最終段では精製セラックでポリッシュします。目的は艶出しです。

▼セラック液とタンポ(てるてる坊主)とビンに入っているのはオリーブ油(竹串でタンポにつけます)   ネックはパミスでの目止めが済んだところです
craftm_te1fptp.jpg


▼裏とサイドは半分ぐらいの進捗です
craftm_te1fpbk.jpg




2013/09/23

クラシックギター(TE-1)の製作-25 下地:目止め

塗装前の下地作りです。
ローズウッドの仲間の多くは木の導管が深いので、だいたいのギターではそれを埋めてからニスを塗ります。ただ、その程度は作家によってさまざまです。家具木工の分野でもいつもかつも全部埋めるケースはむしろ稀で、半分埋めたり、全く無しという場合も多々あります。

今回のギターはせっかくのハカランダなので導管は出来る限り埋めて、セラックニスのフレンチポリッシングによる鏡面仕上げを行ないます。その目止めですが、数年前からZ-POXY(PT-40)という2液性のエポキシ樹脂を使っています(写真)。液を垂らしてヘラでかき取って、乾いたらスクレーパやサンドペーパで均しながら表面だけをはぎとって、という作業を数回繰り返します。インディアンローズでだいたい3回、今回のような目の深いハカランダだったら5回ぐらい繰り返します。

ポイントはヘラです。写真に2種類写っています。細長い三角形(白と青の2枚:HCで入手)は、材質がほどよく硬いのでエポキシ膜を超薄層で楽々塗ることが出来ます。一方、先端に青色のゴムが付いたものは、ガラス用のワイパーとして¥100ショップなどで見かけるものです。これでかき取ると前者の三角ヘラに比べるとかなりエポキシ膜が厚くなります。最初はガラスワイパーで最終段で三角ヘラを使うと効率が良いようです。
いずれのヘラも「刃」となるところを予め細かいサンドペーパでキレイに真っ直ぐに磨いておくと、スジなどの塗布欠陥が生ぜず、均一に、綺麗に、塗ることができます。

▼3回目のエポキシを塗ったところです まだギラギラしているところがあります
craftm_te1pfng.jpg


▼エタノール(エポキシ洗浄用)とペーパータオル、あとビニール手袋もあったほうがいいですね
craftm_te1phstf.jpg





2013/09/21

クラシックギター(TE-1)の製作-24 塗装準備・糸巻き

ネックだけは先にセラックを刷毛塗りしています。汚れとマホガニーの変色(?)防止のためです。
ハカランダはスクレーパであらかた均して、#150、#240で空研ぎして、表面板はさらに#400、#600まで空研ぎします。ハカランダにはエポキシで目止めするので#240でじゅうぶんです。サンディングの第一の目的は「広い面にわたってフラットにすること」です。表面板にはこのあと着色するので、少しでもムラにならないように細かくしました。
なお、最終サンディングの前は濡れた布で水拭きして毛羽をたたせてから行なうのがキレイに仕上げるコツです。さて、いよいよこれから塗ります。

craftm_te1pct.jpg


糸巻きが3種類入荷しました。すべてゴトー製です。だいたいスローンかゴトーを付けていますが、今回はいずれも初めての型番です。値段の安い順に紹介します。

▼35G3600 重さ:160g 新製品のようです。値段もお手頃で、プレートの風合い、デザインともいいと思います。
craftm_te1gtn3.jpg

▼35G510C-P 重さ:153g 510シリーズの定番ですね。メカは世界最高でしょう。
craftm_te1gtn2.jpg

▼35G510AM-P 重さ:93g この軽さが魅力です。超ジュラルミンだそうです。プレートの質感もいいです。
craftm_te1gtn1.jpg








2013/09/18

クラシックギター(TE-1)の製作-23 ブリッジ作り

このシリーズも大詰めになってきました。前回から、フレットを打って、ヒールキャップを貼って、ネックを削りました。

ブリッジは材料を所定の寸法に仕上げて、自作の治具に装着してテーブルソーで何回か挽けば、およその形になります。そのあと弦穴をあけますが、プロクソンのミニフライス盤がたいへん重宝します。今回はダブルホールにしました。
ブリッジを表面板に貼るためには、表面板のおなかの膨らみに合わせてブリッジの裏側を曲面に削っておく必要があります。
写真のように私はスクレーパで裏すきを行ないます。慣れれば早いですし、幅方向のまんなかを若干深めに削るといったことも簡単にできます。凸面の板にサンドペーパを貼ったものが写っていますが、これは微調整用に作ったものです。でも、こちらのほうが難しいです。今回はスクレーパだけでOKでした。
ブリッジと表面板の密着度は例によって薄い紙をかまして入念にチェックします。

▼ブリッジ材は、自分の作るギターではアコギも含めて常にハカランダを使います
craftm_te1scbr.jpg



2013/09/17

クラシックギター(TE-1)の製作-22 ニス作り

塗装はもう少し先ですが、今回は着色仕上げするので準備をしています。綺麗な黄色でというご希望です。
セラックニスの原料はラックカイガラ虫の分泌物です。その分泌物の精製の度合いで色もワックス成分も変化します。きょうは、その両極端のセラックフレークでニスを作りました。
写真の右端は精製をしていないセラック(シードラックといいます)で、写真の中央は最大限に精製してワックス成分を除去したセラックに樹脂(サンダラックとマスティックス)を加えて溶かしたものです。
左端は橙色の染料として使うものでラタニアの根の色素をアルコールで抽出しているところです。
シードラックは塗ると淡い黄色に発色しますが、脱ワックスのニスは無色です。
写真にありませんが、鮮やかな黄色の染料としてクチナシの実やガンボジがあります。前者は単独(焙煎せずに)では化学的に不安定なことがあるので、楽器には後者を使うことが多いようです。

今回は、下の3つの液体とガンボジで色を調製したいと思います。

craftm_te1lq0.jpg



2013/09/17

ラティスⅢの製作-1 プランティージャ

次作のクラシックギター製作が始まりました。主な仕様は、弦長650mm、松/ハカランダ、ラティスブレイシング、右ひじ用のアームレスト付き、20フレット有り。
ユーザー様は普段から多くのステージをこなされる演奏家で、この楽器を来年のリサイタルで使用したいとのことです。ただいま製作中のギター同様、気合が入ることこの上ありません。

さて、自分自身が勝手に名付けた第三世代のギターになりますので、ボディの形も新調しようと思います。
先日から世界中のおびただしい数のギターの写真を観察した結果、アントニオ・デ・トーレス第一世代の或る型番のギターが最も美しくて自分なりに理にかなっていると思ったので、これをベースにしました。トーレスのオリジナルサイズはやや小ぶりなので、これを自分のギターに合うようにほぼ相似的に拡大します。トーレスの形はどちらかといえば腰高で、現代のものに比べるとアスペクト比がほんの少し縦長のようです。

自分は、ギターの美しい音は美しいボディから生まれるに違いないと思っています。

▼テンプレートは2.5mmぐらいの合板にプリントアウトの紙を貼って作っています。
  モールド(組み立て時の外枠と曲げ型)がまた増えます。
craftM_te2pty.jpg
※プランティージャ(plantilla)とはスペイン語で、ギター作りではボディのテンプレートのことを謂います。





2013/09/14

クラシックギター(TE-1)の製作-21 指板接着

指板接着の前に、バインディングの出っ張りを均して、表面板をきれいにサンディングしておきます。
指板とボディのセンターを合わせて、指板の位置決めをします。私は3フレットと9フレットに2本ずつ溝から真鍮釘を打ちます(もちろん後で抜きます)。
指板と表面板の間、あるいはネックとの間に薄~い紙を入れて少し抑えるだけで紙が抜けないことを確認します。
指板表側をラウンド加工しているので当て木もそれに合うものにします。指板側面の全周にマスキングテープを貼っておくと、はみ出た接着剤からガードできます。

▼横になにげなく置いているのは、次に製作するギターの表面板候補です。このブレイシングのご指定です。この状態で1年半ほど吊るしてあったのですが、がらっと化けたので候補になりました。
craftm_te1glfbd.jpg



2013/09/13

クラシックギター(TE-1)の製作 ⑳指板作成

指板はエボニーのマグロです。これを6.5mm厚に木づくりして、先日紹介したフレット溝切り用のテンプレートを使って溝切りをしました。
今回、指板表側はカマボコ型に少しラウンド加工します。前作の杉トップのギターでこれを実施したところ非常に弾きやすかったからです。曲率は20インチで、最終的には写真に写っている市販のサンディングブロック使って仕上げますが、最初からこれをやると日が暮れそうだし直線も出しにくいので、鉋を使っています。黒檀は案外サクサク削れるのです。

▼弦長635mmで指板の幅もかなり狭いです
craftm_te1rdfb.jpg




2013/09/13

クラシックギター(TE-1)の製作 ⑲縁巻き接着

これまで太いタコ紐で巻いていましたが、今回から綿テープにしました。以前、それを使っている写真をfacebookで見つけてシェアーしたら、入手先などいろいろ情報も寄せてもらいました。その節はありがとうございました。
巻きやすさは紐の方ですが、効果効能は綿テープが遥かに優れる思います。もし柔らかい材のバインディングでも凹むことはないでしょう。もう紐には戻れません。ちなみに1mm厚、15mm幅、50m長さで¥588でした。

▼左右のバインディングとパーフリングを一挙に接着します。綿テープは軽く締めてOKです。バインディング材はベンディングマシンで曲げて、冷めてからそのまま「焼き戻し」をします。これで美しい曲線に仕上がりますし、寸分の隙間も生じません。綿テープとあわせてお試しあれ。
craftm_te1gltbd.jpg