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記事一覧

クラシックギター(TE-1)の製作 ⑬ペオネス作り

表面板とネックをつなぎます。スペイン式の仕込みですね。ネックの根元には横板が納まる溝を切っています。自分はクサビを打ちこんで横板を固定するので、広めの溝になっています。これを見て製作者なら「けっこう胴が深いネ」と感じるかも知れませんね。そのとおりなんです。▼背後の黒い板は裏板にするハカランダです横板と表面板をくっつけるための接着片(ペオネスといいます)を作ります。マホガニー材を所定の寸法に木作りし...

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第2回クラシックギターフェスタ in南港ATC

ちょっと早いめですが、チラシが出来ましたのでお知らせ致します。 ギター演奏は、田頭雅法さん、藤村良さん、 ギターアンサンブルは、まほろばカプリシャス そして、今年は10名のギター製作家が出展されます。 10月26,27日 大阪南港ATC 第2回フェスタ.pdf <-- このチラシの原稿です(クリアーに表示されますよ)...

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カムクランプ自作②

ST.Mc社のカムクランプを分解してスケッチしました。このクランプは他社品にくらべて使いごこちがすぐれます。▼作図しました鉄のフラットバーは規格品(4.5x19)、材は上と同じハードメイプルを使います。フトコロの深さは用途上130mmとします。可動部材に打つ3つのスプリングピンの位置とカムの形が使い勝手を左右する気がします。自作するおもしろさもありますが、同じ物を大量に作る方法を考えるのも木工の醍醐味です。いろいろ...

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クラシックギター(TE-1)の製作 ⑫ヘッド加工

ヘッドの加工は木工そのものなので、いつもあれこれ遊びながらやっています。▼糸巻きの穴をあけるのに、今回はミニフライス盤を使ってみました。この機械は胸がすくような安定した回転をするので、最近はボール盤の出番が少なくなりました。材を両面テープで定盤に貼り付けて、スコヤで挟んで垂直を維持しています。フライス盤の首振り機能を活用します。▼糸鋸盤でヘッド頂部と糸蔵スロット部を切り抜きます。今回、糸鋸刃を「組木...

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カムクランプの自作

カムクランプとは木製のクランプで、ギター作りや小物作りでたいへん重宝します(下に貼り付けています)。今後、大量に(50ほど)必要になるので自作することにしました。ちなみに下記のショップは世界中のギター類製作者の御用達になっています。自分も10年来お世話になっていますが、どうもカスタマーの足元をみたような商品が多くて、最近はあまり好きではありません。自作の場合、材料費は下の1割ほどですが、自分の大切な時...

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クラシックギター(TE-1)の製作 ⑪ネックヘッド

響板ができたのでネック作りにはいります。材料を厚み19mm、幅約80mmに仕上げたあと、ヘッドの部分を斜め(今回は12度)に切ってそれをひっくり返して接着することによって、ヘッドを「への字」にします。この接合をスカーフジョイントといいます。日本建築でも古来使われています。12度に切るのはバンドソーか手鋸で切りますが、接着面は鉋で仕上げます。余談になりますが、無垢材で「への字」が一体物になっているネック材があり...

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クラシックギター(TE-1)の製作 ⑩響板調整

サウンドホール周辺の配置は当初の計画から少し変えましたが、一応これにて完成とします。大きなギターになるので、いつもとはパターンを変えてかなりタイトな設計にしています。▼タッピングデータ : サウンドホールに指をかけてブリッジサドルの中央をマレットで叩いた結果です。振動の減衰カーブはまずまずになっています。下のグラフによれば固有振動数は207.9Hz、つまりGisの音です。しかし、実際はブリッジが設置され...

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雨が降った!!

10日ほど何も降りませんでしたが、ようやく降りました。この降り方で一時間も続けば怖いですが、15分ぐらいでやみました。なかば嬉々として工房の窓からシャッターをきりました。イネもカエルも嬉しかったでしょうね。...

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表札づくり①

表札を依頼されるのは初めてです。お名前とイラストを木象嵌します。ギター作りが神経を使う工程になっているので、ちょっと息抜きも兼ねて作りだしました。が、ぜんぜん息抜きにはなりませんでした。▼依頼者制作の表札です 180x65mm 掲載OKはいただきました。この絵をそのまま板に貼り付けて作業することになります。▼お名前は縞黒檀、枝とニャンコはサッチーネを使います。地板はハードメイプルというご指定です。▼#1のブレー...

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クラシックギター(TE-1)の製作 ⑨力木接着2

昨日と変わり映えしない写真ですが、ギターを作る人にとっては興味がわくかも知れません。7本の扇形の力木は断面を△に削りました。その高さは、ブリッジのあたりを頂点として両端に向かってなだらかに低くしています。高音領域に斜めのバーを、またブリッジサドルの真裏には横バーを設置しました。これと7本の力木と交差するところは接着しました。斜めのバーと横バーは接着後に成型します。7本バーの削り方と横バーの設置は、この...

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