2013/06/26

オーディオラック作り ⑦扉

ラックの前面には観音開きの扉を付けます。
下の写真は仮組みしたところですが、まだ框(かまち:縦部材のこと)や桟木に面取り加工が残っています。
左右の扉の幅はそれぞれラックの棚の幅に合わせています。全幅で1040mmあります。最終的には蝶番を付けて観音開きにします。

craftm_AC_kt1.JPG

それでは、上の状態になるまでの作業を紹介します。

▼まず桟木を所定長さに切断します。スライドマルノコを使いましたが、写真のように4本の部材をクランプしたまま切断すると同じ長さとなります。この作品の場合、絶対長さの精度より4本が同じ長さであることのほうが重要です。

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▼桟木にホゾを加工します。四方胴付きのホゾです。
まずは、胴付き面の横切りです。テーブルソーのリップガイドに小さな角材を両面テープで貼りつけて、位置決めします。ちなみにホゾの長さは20mmです。これに加工する部材を突き当てて横切りします。多くの部材を同じように加工するときの定番の方法です。写真では部材を2本を一挙に加工しています。

craftm_AC_kt5.JPG


▼次にホゾの縦挽きです。テーブルソーで行う方法もありますが今回は部材が長いのでバンドソーを使いました。全部切りとらないで写真のようにほんの少し残しておくと次の写真のように墨付け線が無くならないのでいいと思います。
craftm_AC_kt4.JPG


▼上の説明は、こちら側の縦挽き線のことをいっています。
crfaftm_AC_kt3.JPG

▼框(かまち:縦の部材)にはホゾ穴をあけます。もちろん角ノミ盤を使います。大きさは3分(9.5mm)。
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▼作業中の写真を撮り忘れましたが、ガラスを嵌める溝を突いてあります。挽きしろ3mmのブレードを使いました。
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2013/06/18

オーディオラック作り ⑥棚受ダボ

一番下の棚だけは50Kgクラスのアンプでも置けるように固定しますが、それ以外の棚は位置調整ができるようにダボで棚受けします。
写真のダボは外径12mmでネジはW1/4です。これ4個で40KgまでOKという規格です。
メス(♀:ナット)の方を少し小さめの穴をあけて叩き込みます。11.5mmにして端材で実験したところ、材がアッシュということもあってか二度と抜けませんでした。

craftm_AC_tud.JPG


▼工房のボール盤でもOKなのですが、腰の負担を考えてドリルガイド使いました。インパクトドライバーはRYOBIの普及品で、充電式ではありません。工房内では100V直結のほうが遥かに頼りになります。ちなみに穴の数は全部で96もあります。
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▼本体の全てのパーツです。筐体はホワイトアッシュ材、棚板はアンプ台だけはアッシュですが、他はすべて馬尾松(まびしょう)の集成材。業者でカット依頼しましたが、寸法精度も直角も??でした。大き目にしておいて正解でした。棚板の裏にダボ受け用の半円筒を加工する必要があります。
明日から、扉と抽斗の製作にはいります。

craftm_AC_apob.JPG





2013/06/17

ギター音楽大賞の副賞

昨年に引き続き、ギター音楽大賞(23日、クレオ大阪東)の最優秀賞者への副賞としてギターを進呈させていただくことになりました。

本来ならば新作してそれを差し上げたいのですが、残念ながら今年はそれが叶わず工房在庫の中から選ばせていただきました。
2009年作のオリジナルモデルで、その年のテジョン国際ギターフェスティバルに出展した楽器です。
きょうは、多少の調整と化粧直しを行ないました。

craftm_SE07_fgma.JPG




2013/06/14

オーディオラック作り ⑤組み継ぎ

このラックの組み方はオールビスケットジョイントにします。その理由は、余計なコストをかけず実質を優先するためです。(ただ、観音開きの扉はホゾ組みにします)

この方式の場合、作品の出来映えや強度に対してビスケット穴の位置決め精度が全てといっていいでしょう。ビスケットの長手方向には若干の融通がききますが、厚み方向にはききません。

下の写真は、天板裏面の端に側板をジョイントする溝を彫っているところです。固定式の定規にビスケットジョイナーをぴたっと押し当てています。この定規は目的の溝の中心から9.5mmオフセットしたところに固定します。ポーターケーブル557は、下端から刃の中心までが9.5mmだからです。

なお、天板と全く同じ厚みの板を左側に置くことによって機械を安定して垂直に維持することができます。ちなみに写真に写っているのは底板にする材です。

cradtm_AC_jc.JPG


▼作業が終わりました 中心線と9.5mmオフセットの線が見えます
cradtm_AC_jcf.JPG




2013/06/12

ホンジュラスローズもココボロもマダガスカルエボニーも

ワシントン条約の附属書Ⅱに、
 ホンジュラスローズ、
 ココボロ、
 グラナディロ、
 それにマダガスカルエボニー等々が指定されました。
今後、該当種の輸出入には、輸出国の政府が発行する許可書が必要となります。

マダガスカルローズや中南米のほとんどのマホガニーやセドロももともと指定されています。
ハカランダは附属書Ⅰ記載で、これはもっと厳しい規制下にあります。

インドローズももう風前の灯だそうです。

<附属書Ⅱ>

http://www.trafficj.org/aboutcites/appendix_plants.pdf

該当種の価格高騰は必至です。
それより、作る人、弾く人、なにより材料屋さんや楽器屋さんの対応が気に懸ります。






2013/06/11

オーディオラック作り ④カッティング

所定の長さにカットします。

BT3100(USAリョービのテーブルソー)の横切り機能を使います。一般の昇降盤や横切り盤に比べればオモチャみたいな機械なので、厚みが30mmで幅が500mmもあるアッシュ材を正確に直角に切るためにはそれなりの工夫が必要です。

1.ブレードは3mm程度の厚いもので、制振タイプの横切り専用刃を使う
2.マイターガイドは動かないようにL金具などで固定(写真参照)
3.マイターガイド面には#100ぐらいのサンドペーパを貼って横ずれしないようにする
4.1回で決めようとせず、0.5mmほど残して2度切り(仕上げ切り)する

天板だけは幅が510mmあって、このテーブルソーの切断可能幅を超えているので通常の方法では横切りできません。そこで裏技を使います。
①材がセットできるようになるまで刃を降ろしていって
②スイッチを入れて
③少し切ってから
④そのまま刃を上昇させて切っていく
という方法です。
安全的に好ましいとはいえない方法なので、真似をされるときはくれぐれも自己責任でお願いします。

▼材が重いので摺動面にはシリコンスプレーを吹きかけておくのもノウハウです
craftm_AC_ect.JPG
最後にもうひとつ大事なことがあります。
材がむちゃくちゃ重いので、常に腰を「いわす」ということを意識から外さないように。







2013/06/11

オーディオラック作り ③目違いを払う

接いだあと、板と板の境目の微妙な段差を無くします。これを「目違いを払う」といいます。

工房のプレーナーは300mm幅しかないので、ドラムサンダーを使います。このサンダーは400mm幅ですが、片持ちになっているのでそれ以上の幅でも通すことができます。
仮にプレーナーに通せたとしても、材を横切る刃型(ナイフマークという)が残るので、これを消すためにサンディングあるいは手鉋の作業が必要です。なので、ドラムサンダーが適任なのです。サンディングベルトは#120。工房では、ギターでの作業も含めてこの番手があれば十分です。

▼切り込み深さを小さく設定して、ひとたびセットしたらほとんど削れなくなるまで何回も通すのがポイント
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2013/06/10

箪笥のメンテナンス

2006年に納めたミズナラの5段チェスト(箪笥)の抽斗(ひきだし)が開きにくいとのことで、八尾までメンテナンスに行ってきました。久しぶりに逢えるからか、道中はウキウキした気分でした。

本体も抽斗の鏡板も柾材なのでそれほど狂うことはありませんが、抽斗のアソビを限界まで無くして作っているので少しの変化でも固くなるのです。点検すると本体の側板が内側に約0.5mm膨らんでいました。これによって抽斗の側板が圧迫されていたようです。

鉋で膨らみを取り去って、さらに抽斗の側板もちょっと削りました。そして擦れ合うところにはイボタ蝋を摺りみました。これで5段とも指一本でOKになりました。それでも抽斗を収めたとき、ガタツキは皆無のままです。よかった。

▼これは納品時の写真ですが、現物はいい具合に茶黄色に焼けてました
craftm_5chest_11.jpg
<参考>
http://www.geocities.jp/tn_maru/kagu/sakuhin/mokuji/nara_chest_set.html






2013/06/08

早朝の散歩

2013/06/07

オーディオラック作り ②板はぎ

奥行きが480mmもあるので板を接いで(はいで)使います。

基準となる木端面の直線と直角を手押し鉋盤で出した後、幅決めは通常プレーナーで行いますが、今回の材はプレーナーの高さを超えているのでテーブルソーかバンドソーを使うことになります。最近は後者を使っています。バンドソーで切った面を手押し鉋盤に通せば完了です。この方法でも、今回の1.3m長さで幅の振れは0.2mm以内に収まりました。

工房のジョイントカッターは Portercable 557 です。テーブル製作なんかで接ぎを多用する向きにはお勧めの逸品です。段差(目違い)無しで接ぐコツは、いつも申しているとおりジョイントカッターの吸塵です。これを完璧にすれば目違いは限りなくゼロに近づきます。それとビスケットは自分はマキタの純正を使います。信頼できるので、いざというとき慌てずに済みます。ボンドはタイトボンドⅡのエクステンド。この時期、この作品にはやはりこれです。

最後にクランプ、写真のようにポニーさんです。アルダーの当て木もガス管に通してます。

craftm_AC_jtg.JPG

▼ポーターケーブル557 と ビスケット
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