2013/03/29

バンドネオンとバイオリンの語らい

<コンサートのお知らせ>

縁あって、ここで宣伝させていただきます。
いま売り出し中のバンドネオン奏者、北村聡と鈴木理恵子のデュオ、橿原文化会館です。
北村氏のプロフィールをみると、SAXの須川さんやギターの大萩さんや鈴木大介さんとも共演されているんですね。

 ♪バロックからタンゴまで ・・・ 麗かな春の午後にいかがでしょうか

▼写真はクリックしていくと視認できるまで拡大します
bn1.jpg


bn2.jpg




スポンサーサイト
2013/03/26

S弦ギターの製作⑫ バインディング

バックを接着したらバインディングのセットです。
まずトリマーでバインディングを入れる段欠き加工をします。いつものようにマクド社の治具とマキタのトリマーを使いました。

今回のバインディング材はバックセンター飾りと同じカーリーコアを使います。
パーフリングにはご希望により赤(濃いピンク)のラインも入れます。パーフリングはバックセンター飾り及びサイドボトムの象嵌の赤白ラインと額縁加工(留め加工)でつなぎます。
下の写真はその加工を終えたところです。

craftm_AD_bd0.JPG


裏板側へのバインディングとパーフリングセットは、ネックヒールのところもボトムのところも先が丸出しになるので調整にはかなり気を遣います。木工で云うところの「逃げがきかない」ということですね。

カーリーコア材は初めて使いましたが、実に曲げやすかったです。またインドローズよりもかなり柔らかいようで、タコ紐でしばった跡が角にくっきりと ・・・ というかベコっと凹みます。
craftm_AD_bd1.JPG




2013/03/21

S弦ギターの製作⑪ バックの象嵌了

さて、前回記事の続編です。
「Arashi.N」に続いて日付のところにも埋めました。
何を埋めたかというと「樹脂粘土(穀物粘土ともいう)」です。真っ白な素材なので顔彩で色調整しました。事前の実験で、ローズとの接着性、シェラックニスとの相性さらに乾燥後の収縮程度をチェックしました。
象嵌する字が細くて小さいので、このような方法にしました。

▼細部をチェックしたい方はクリックして、またクリックしてください
craftm_AD_ilf.jpg


今回、裏板のセンター補強材とブレイシング材は、このギターのキャラクターを活かすためにスプルースにしました。
craftm_AD_tab.jpg
これでようやく「箱」にすることができます。





2013/03/18

S弦ギターの製作⑩:バックの象嵌

今回のギターで間違いなくいちばん手間のかかる仕事です。

まずArashi.Nというロゴを入れます。
象嵌材は、ペロバローサ(学名:Aspidosperma peroba)というブラジルの木にしました。バック材との色のマッチングがいいのと、きめ細かい木なのできれいに細工できて割れにくいと思ったからです。

その木を厚さ2mmくらいに削って、薄いベニヤ板に両面テープで貼り付けてから糸鋸で切りました。こうすると破損しにくいからです。ロゴはパソコンでプリントアウトしたものを貼り付けました。

バックにもプリントアウトを貼り付けて、マキタのトリマーで彫りました。フリーハンドです。ビットは1Φのダウンカットを使いました。
彫ろうとするロゴの周囲をデザインナイフで切っておくとトリマーの作業精度が上がります。

▼切り出した「Arashi.N」  その下の木がペロバローサ
craftm_AD_ar0.JPG

透明無色のエポキシにバック材のサンディング粉をたっぷり練り込んで、これを接着材としてロゴを嵌めこみます。
エポキシが固まってから、はみでた象嵌材とエポキシを削り取ってフラットにします。使うのはミニカンナとスクレーパ。

craftm_AD_ar2.JPG


▼次は、日付の象嵌です。写真はすでに彫り終わったところ。同じビットを使いました。
写真の容器に入っているのはエタノールです。1文字彫るごとにこのアルコールでビットの刃に付いたヤニをきれいに取り去っておくのがポイントです。
この日付のところに埋め込むのは? ・・・ ペロバローサではありません。 次回、紹介しましょう。
craftm_AD_ar4.JPG




2013/03/16

うれしい日

今日、あるギター教室の発表会のロビーで、私が最も敬愛している先生からなんとギター製作の注文をいただきました。驚きました。
自分がこの道に入ってからの最高の栄誉と思える仕事です。生きている証しともいえる出来事です。ありがとうございます。
誠心誠意、あらぬ限りの気合を入れて作らせていただきます。
どんな楽器になるんでしょうね。いやあ自分も楽しみです。







2013/03/04

S弦ギターの製作⑨:バック用ライニング

裏板を接着する時に「糊しろ」となるライニングを作って、横板に貼り付けました。

ライニング材を3本ほど両面テープの小片でくっつけて、これをまとめてテープルソー(BT-3100)で切り込みを入れます。同じものを複数作るときにはまとめて加工するのが木工の基本であり醍醐味です。これで、まったく同じものが1/3の労力とエネルギーコストでできます。

▼作業途中です。 ブレードは切り溝幅1.2mmの横切り専用刃、材はホンマホ
 写真に写っている棒の頭でブレードの対面となる材の上面を押さえながら切るのがポイント
 刃口板に溝ピッチの位置決め線を鉛筆で書いてあります
 横切り用のマイターガイド面にサンドペーパーを貼っているのは材のスベリ防止
 西日が差し込んで仕事がしやすかったです
craftm_AD_lc.JPG


▼これで6本あります
 今回はすべて狭目のピッチで均一に切り込みをいれました
craftm_AD_lcc.JPG


▼ライニングを貼っているところ  このように横向けにして作業すると腰に優しいのです
 木製洗濯バサミを輪ゴムでパワーアップしてクランプにしています
 ライニングは断面が四角いままで貼って、接着してから三角に削ります
 理由は接着時のクランプが効きやすいから
craftm_AD_lg.JPG

次は裏板の仕事なんですが、おそろしいほどの象嵌をしなければなりません。
しかも「技術開発」からはじまるので ・・・・ あります。








2013/03/02

S弦ギターの製作⑧:トップとサイドの組付け

交通事故の原因の多くは自分に都合よく考える「だろう運転」で、事故を起こさないコツは「かもしれない運転」に徹すること、と講習で教わりました。

自分が常に、表面板と横板を接着するのに小さい駒(ペオネス)を使うのも、横板をネックに差し込む時にクサビを使うのも「かもしれない運転」の一種かもしれないかもしれない ・・・。 ということで、きょうは丸一日かかってペオネスを貼りました。

ちょいと脱線
いつも写真のように隙間なく並べるのですが、今度クラシックギターを作るときは数ミリほど空けてみようかななんて思っています。ひょっとしてうまくいけば束縛から解かれたような自由な響きがするかもしれません。でも失敗したら腰が抜けたようなだらしない音が ・・・ でも大いに興味深いのです。

▼お皿の中に入っているのがペオネス(ホンマホ材) エンドブロックはセドロ
 サイド板に巻いてるテープの上ツラのラインが最終的なサイド板の幅です
craftm_AD_pg.JPG