2013/01/30

S弦ギターの製作③:口輪・トラスロッド

口輪飾り(ロゼッタ)ができました。ご希望どおり、ピンクのラインと貝のインレイです。
アバロンと白蝶貝を交互に嵌めこみました。

craftm_AD_rst.JPG


裏板は、濃いめのインディアンローズできれいな柾目材です。センター飾りにはカーリーコアを使いました。
craftm_AD_tyb.JPG


ネック(棹)にトラスロッドを仕込んでマホガニー材で溝蓋をしているところです。
トラスロッドの接着には、弾性変形に対応できるエポキシを使いました。
craftm_AD_gft.JPG




2013/01/29

クラシックギター製作展&コンサート詳細決定!

先日少しお知らせしたイベントの続報です。
2月9日、10日に茨木市の生涯学習センターのきらめきホールを中心に開催されます。

18名、25台のギターが展示され、そのギターを使用したコンサートがホールで行われます。演奏は北口功氏です。

試奏も可能です。
試奏については、9日の土曜日のほうがお勧めです。理由は、広くてかなりゆとりのある「きらめきホール」の中で(客席が自動収納された状態にします)展示されるからです。
10日も1階の工芸室で同じように展示され試奏も一応可能ですが、こちらは上記の1/4ぐらいの広さとなっております。

北口さんによる展示ギターのコンサートは、日曜日の午後に集中して行われます。150分のプログラムです。

また、ギターアンサンブルによるランチタイムコンサートやギター製作に関するレクチャー(私が担当します)が両日行われます。

イベントのタイムチャート、出展者/出展ギター、北口さんのコンサートの曲目、レクチャーの内容(5回ありますがすべて内容は異なります)など、詳細は下記公式サイトをご覧ください。

http://www15.ocn.ne.jp/~isao/exp2013.html

皆さんのお越しをお待ちしております。






2013/01/23

S弦ギターの製作②:棹と口輪-1

ネック(棹)にトラスロッドとカーボンロッドを仕込む溝を加工します。テーブルソーを使いました。

自分はアコギであろうとも、ネックにサイド板を差し込んでクサビで固定するスペイン式で作ります。そちらのほうがクラフトマンっぽくて好きだからです。そして、ホゾ式のようにネックを外してリペアーという芸当が出来ないデメリットはありますが、それ以外については何かとこちらの方が優れていると思っています。

craftm_AD_nkc.JPG


▼パーツを入れてみました 接着は未だです
  横にある棒は、トラスロッド溝の蓋(フタ)です。
craftm_AD_pin.JPG


トップはジャーマンスプルースです。特に指定がなければこの材を使います。
今回はちょっと柔らかめで少しベアクローが入ったものを選びました。

口輪のデザインについては、ご希望がありました。
1.アバロン(メキシコ貝)のリングを象嵌する
2.ピンク色のラインを入れる

▼まず溝を彫ります ドレメルのミニルータとサークルカット治具を使いました。
  ビットは1/8インチの超硬ダウンカットなので、ケガキ無しでいきなりルーティングOKですcraftm_AD_rc.JPG


▼突き板から細いリング材を切り出します。
  エッジが真っ直ぐなガラス板の上に突き板を固定して、ケビキで引くだけです。
craftm_AD_tc.JPG


▼タイトボンドで接着したところです。濡れているのは糊を拭いたあとです。
  この時点では、アバロンはまだ入っていません。
  アバロンの代わりにポリカの棒を埋めています。
  ポリカはボンドにくっつかないので後で外して、じっくり貝を入れます。
craftm_AD_pa.JPG
きちきちの溝に細い棒を一挙に何本も入れる方法 ・・・・ 私の文章力では難しいので工房に来ていただければお教えします。


2013/01/22

スチール弦ギターの製作①;型決定

久しぶりにギター製作記事の連載です。

・鉄弦(スチール・コード)のアコースティックギター
・ボディはいわゆるオーディトリアム系のオリジナル
・弦長はショートスケールで 632mm
・オーダー主は女性です;ネックその他諸々のカスタマイズ有り

ボディ形状は先日紹介した方法で決めました。

▼外枠です スペイン式ネックにするのでまだ加工が必要です
  小さめですが、クラシックギターよりはひとまわり大きいです
P1070986.JPG             白いのはヘッドのテンプレート (ギブソン風)


▼ネックをスカーフジョイントするための加工中  角度=12.5度
   材はホンジュラスマホガニーの中でも重目で堅いのを選びました
P1070989.JPG




2013/01/21

Deltaバンドソーのコイルスプリング

が、ようやく入荷しました。発注日は大晦日でした。工房の14インチバンドソーはもう生産されていないので、パーツを見つけるのに苦労します。下記サイトに在庫がありました。
http://www.highlandwoodworking.com/iturra2-12bandsawspringfordeltabandsaws.aspx

ネットの場合、よほど胡散臭さがないと判断できるところからでないと発注しないのですが、上記のサイトは・・・結果オーライでした。

▼2個入荷 送料は$15 
  下のコイルは機械から外したものです
P1070995.JPG


▼さっそく交換しました
  これで張力が強くなりました 中央の黄色いのがそうです
P1070991.JPG





2013/01/13

オーディトリアム系

今年は年初からみるみる用事が増えて、エラく充実している。もちろん有難いことではある。

そのなかでも最右翼はやっぱりギター作り。今年は、いや今年もスチール弦ギターからのスタートとなった。
ボディ小さめ、指板も細く・薄く、そしてショートスケール。ドレッドでもジャンボ系でもなくオーディトリアム系のボディがお好み。
そう、ご婦人用。

すべての基本となるボディのテンプレートはMartin-OOO-XXとMorris-S92を参考にして図面を起こすつもりだ。
外型枠とベンディングマシンの型がまた増える。そして今回は螺鈿・象嵌細工のオンパレードになりそう。

▼製作教室のO氏が参考にと持って来てくれた、S-92
  杉とマホのモデル、明るく伸びやかな音、純国産らしく作りがよくて弾きやすい
  (後方にチラっと写っているクラシックギターはO氏製作中のギター)
craftm_tr1ag.jpg

↑ この画像をラスターデータとしてアタッチすれば、CAD上で外形の作図可。





2013/01/10

かわせみ

久しぶりの鳥写真の投稿です。

今の季節いつもの川べりコースでは、ハクセキレイ、キセキレイ、ツグミ、ヒヨドリ、ムクドリ、タシギはほぼ毎日見ることができますが、カワセミやモズとなると3割ぐらいになります。そういえば、いまのモズ君は丸々としていてハトみたいですね。
でもやっぱり、いちばん美しくてインパクトがあるのはカワセミです。
川面すれすれにジェット機みたいに飛ぶ姿もカッコいいです。
当方がカメラをぶら下げている日に限って、テキは姿を見せないのですが今日は運よく出会うことができました。

▼一羽のカワセミを三つのアングルから撮りました。光学12倍・手ブレ補正しています。
craftm_KS1.JPG

craftm_KS2.JPG

craftm_KS0.JPG




2013/01/08

茨木市クラシックギター製作展&コンサートの打ち合わせ

ギター愛好家にはワクワクするような耳よりな情報です。

表題のイベントが茨木市の生涯学習センタで開催されます。
十数名のギター製作家の作品が展示され、またそのギターが同センターの「きらめきホール」にて北口功さんによって演奏されます。
もちろん試奏も可能です。

また、不肖私めが「レクチャー」と称して、ギター製作について5回ほどシリーズでお話しするコーナーもございます。
当日の詳細なプログラムは、追って専用サイト(下のチラシにURLがあります))で公開される予定です。

▼チラシです。クリックして、またクリックすれば視認できるほど拡大します。
kirameki_exposition_2013.jpg
▼それに先立ち、きょう北口さんが工房までお見えになって打ち合わせを行ないました。
多少の宿題もいただきましたが、ご覧のように手前のギターも試してもらって楽しい時間を過ごしました。
P1070889.JPG





2013/01/05

初吹き・初弾き

正月早々から大声を張り上げるも多少憚れましたが、新しいリードを試したくて遠慮なく大声で吹きました。新しいリード ・・・ このblogで高専時代の先輩から紹介があったプラスチックリードです。それは、「レジェール シグネチャー」。
いやあ、驚きました。即座に鳴るからです。リードの選択や調整が皆無で何のストレスもありません。いちばん懸念していた音色も、石油から作ったとは思えません。むしろ息の量が少ない時やサブトーンのばあいは、こちらのほうがコントロールしやすいと思います。
一枚3,500円もしましたが、これで永持ちするんだったら間違いなく安いでしょう。

ちなみに番手は 2・1/4です。
マウスピースはSelmer-C☆とMayer-M5で試しましたが、どちらでもOKでした。
ただ、あまりにも抵抗感がないので、2・1/2も欲しいところです。
craftm_13A.JPG
△サムレストとサムフックは自作の例の黒檀製を装着しています。
  なかなか感触がいいです。希望される方はご一報くださいませ。


▽一方、初弾きのほうはちらです。ラプレヴォットのレプリカ。
 高音弦3本にフロロカーボンの釣り糸(シーガーエース)を張ってみました。
 羊腸弦のほうがやっぱり雰囲気では勝りますが、音量もあって十分使えます。
 なにより、コストが安い・・・2桁違うかも。
craftm_13L.JPG




2013/01/02

Tercera época

早期定年退職してちょうど10年が経ちました
それは「五十代を遊ぼう」という自分へのかけ声から始まりました

そのためにまず家具工芸科に1年、ポリテクに半年通いました
目論見どおりギター作りへの早道近道になりました

2007年夏のロマニーリョスの製作講習の影響で
以降のギターの作品番号を SE-何某 としました

Second Epoch という意味です
トーレスに倣いました

さてこれから
クラシックギターの SE を TE にあらためます
Third Epoch (西語では表題の単語) 

理由は また

ということで、今後ともよろしくお願いいたします

ラベルSE17_rectangle125_white.jpg
最後のSEラベル