2012/04/26

ラティスギターの製作:指板接着

今日2回目のブログ更新です。

こちらのギターはご覧の段階です。
指板を貼る前、ボディをタッピングするとその力強さにびっくり!!! へぇ~、ラティスブレイシングってこんな音がするのか、とちょっと自己満足に浸っていると、エライことに気づきました。 「あっ、ブリッジを貼るときの当て木(ボディ内部からあてがう部材)を作ってなかった・・・・」
この部材はいつも現物合わせで作るのですが、もう箱になっているのでそれが出来ません。

しもたなあ、図面でやるしかないなあ。と天井を見上げると、なんと「救いの神」がぶら下がってるではありませんか。そう、もう片方のオーブン処理した表面板です。よかった。これを使って現物合わせできます。

crfatm_lb_fbgr.JPG
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2012/04/26

アコギ(J-45/50)の製作:水研ぎ/ポリッシング

あのアコギはもうユーザーの手に? と訊かれるのですが、どっこいまだやっています。

実は、ラッカーを吹いてから3週間近く吊るしていました。十分硬くなってから水研ぎをするためです。時間が仕事をしてくれていたということですね。

セラックニスのフレンチポリッシングだけで仕上げているトップ板を除いて、すべて水研ぎしてコンパウンドで磨きます。

<水研ぎ>
水研ぎ用布ペーパー : #800 → #1500 → #2400 (布ペーパーって変ですね) 

<コンパウンドポリッシング>
写真のマジックテープ付きのウレタンスポンジとオービタルサンダーを使います
コンパウンドは3M社の5982(極細目)と5985(超微粒子)です。
このmakitaのサンダーが very good です。
最終的にはハンドバッフィングします。

▼ブリッジもトラスロッドのカバー(いずれもハカランダ)も水研ぎします。
  マホガニーのボディだけ水研ぎが終わっています。
craftm_J45_wtg.JPG

これが済めばようやくブリッジを貼ることができます。ということは・・・・弦が張れる!!!!!!!!
2012/04/23

第6回春の交流演奏会

多くのギタリストに交じって私だけサックスをひっさげて参加させていただきました。
吹いた曲はBWV1008(無伴奏チェロ組曲Nr.2)の前半の3つ。後半の3つは私に続く渡辺さんがギターで続けてくれました。これで一気通貫。

世間一般的にはまずまともに聞いてもらえない演目ですが、これがごく普通にきいてもらえる場なので、気合を入れて練習してきました・・・夕方の1時間を練習に充ててきた成果が華麗に出るはずだったのですが、本番では息の持ちが悪くて文字どおり青色吐息・・・加齢ですかね。このあたりをいちから鍛えなおさないと、ぼくには無伴奏チェロは吹けないということがわかりました。

1番も3番も含めて、また挑戦します。

▼プログラム (クリックの連続で原寸拡大)
craftm_hke2012.jpg


こちら楽さんの写真集 ↓
http://photo.mixi.jp/view_album.pl?owner_id=20496629&album_id=500000057429326
2012/04/17

ラティスギターの製作:ペオネスは小さく

インドローズとハカランダの2台を併行で作っていたが、ローズの方は少々急がねばならないので組み立て工程からはこれに集中することにした。

表板に側板をくっつけるのに、今回は初めてソリッドのライニングでと思っていたが、その手法や治具を「開発」している時間が無いのでいつものようにペオネスにした。
そのかわり、ペオネスは昨年2台作ったラプレボットギターの経験からいつもより相当薄くした。

ここにきて、仕事以外の用事がたてこんできているが何とか今月中には塗装の前工程ぐらいまではいきたいと思っている。

craftm_lt_pns.jpg
2012/04/12

ラティスギターの製作:ラティスをえぐった!

響板のタップ音がどうも素直すぎるというかモノクロームな感じがする。ひょっとしたらこれがいいのかも知れないが、自分としてはもう少し色気が欲しいと思っていた。それと、コートナル氏の図面のまま作ってしまうのもちょっと能がない気もする。

そこで、思いきってひし形ブレイシングの各辺上部を円弧状に抉って(えぐって)みた。アコギの世界ではよく見られるあの「スキャロップ」と同じ考え方。あまりやりすぎると骨のない音になってしまうので、それなりにセンスと勇気が要るようだ。

ただし一様には削らず、上下左右で非対称になるようにした。
その結果、なんとなく「コン」という無機的なタップ音にも「色彩感」がでてきたような・・・・・・自己満足

ちなみに、スペクトルを採ってみると、前回記事の結果に対して、新たに250Hz付近にもピークが出現していた。

▼とりあえずドイツ松のほうを削ってみた
ラティスブレイシングにスキャロップ
2012/04/06

ラティスギターの製作:響板の振動特性

はじめての格子配列。タッピングすると今までとはかなり違います。甲高い(かんだかい)というか硬いというか。そのくせブーンというベース音も聞こえます。
筋かいだらけなので指で曲げたみた時の剛性は大したものです。家でいえば耐震性抜群!
表板の厚さはいつもよりかなり薄くしてます。そのかわり格子バーは3mm厚で高さはMAXのところで7mmあります。

▼左:通常のドイツ松 右:それをオーブン処理したもの
P1070197.JPG


いつものようにスペクトルをとってみました。まず通常のドイツ松のほうです。
ピークが3つありますが、いつものファンブレイシングのように低周波域での凸凹がなくて見事にフラットであるのが決定的に違うところです。
ピークは205.9Hz、301.5Hz、362.0Hz。
GS_Top_finish.jpg


こちらはオーブン処理のほう。これに至っては200Hz付近にもピークがありません。
2つのピークは306.8Hzと384.9Hz。
Ov_Top_finish.jpg


さあ、果たしてこれで鳴るんでしょうか。
2012/04/02

ラティスギターの製作:力木設置

もう見慣れた写真ですが、今回のはご覧の様に格子状の力木配列です。交差するところは「相欠き」で組んでいます。
力木の断面は3mmx7mm。竹の跡がつかず、且つ均一に押えられる当て木を作ってあてがいました。

ちなみに、これくらいの粗さの格子ピッチなら竹の弾力方式で対応できますが、もっと細かくなると(例えば1cm角とか)もはや竹バーでは対応できません。こういうときは、掃除機で吸引して布団をぺしゃんこにして収納するあれと同じ原理で、表面板全体を密封して真空ポンプで減圧して力木全体を均一に抑え込むという方法があります。その場合、当然ながらMAXでも大気圧しか作用しないので、必要に応じて別の手段を併用する場合もあります。

▼あとで各バーの両端にはスロープを付けます
craftm_lbgr.JPG