2012/03/29

広橋梅林リアルタイム情報

ここ15年ぐらいのあいだ、春でも「うららか(麗か)」という形容動詞がつかえる日がめっきり少なくなったと感じるのは僕だけではないでしょう。でもきょうはそれが使える日よりでした。

そんなきょう、今年初めての水汲みに毎度おなじみ天川村洞川の「ごろごろ水」へ。冬季は雪でちょっと行きづらいのです。

帰途、黒滝村の道の駅で「いのししコロッケ」やおにぎりなどを求めて、広橋梅林に寄ってみました。
もう、なんぼなんでも見ごろやろと僕も連れ合いも思っていたのですが、なんのなんの。紅いのはともかく、白いのは平均すると3分以下でした。やっぱり標高が高いのでねえ。

ちゅうことで、来週は間違いなく見ごろでしょう。

▼あかいのはいい感じでした
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▼かかしのおっちゃん
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▼こちら福寿草の群生はピークを過ぎてました
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▼わが御所市方面がきれいに望めました 
 左から 金剛山(こんごうさん1112m)、葛城山(かつらぎさん)、二上山(にじょうさん)
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2012/03/26

ラティスギターの製作:響板選択

アコギのほうは最終塗装で時間ができてきたので、次のクラシックギターの製作を開始しました。

2台のギターを少しずらしながら作る予定です。
今回のは力木配列を格子状に組んでみようと思います。いわゆるラティスブレイシングですね。まあ、このへんで経験しておくのもいいかな、ということです。
ただし、表面板を極端に薄くしてそれを補強するために胴の中に梁(はり)とか補強部材を設置することはしません。理由は単純で、重くなるからです。

写真の板は同じドイツ松ですが、左のほうが見慣れない色をしているのは「焼きが入っている(スモーク処理ではないようです)」からです。芯までこんな色をしています。
さらにこの板は木目も変わっていて、接ぎ側と外側が粗くてその間が細かいのです。タップ音は右とは明らかに違います。音が大きくて乾いています。余韻も長くてちょっとメタリックな感じも入ります。

2枚ともラティスにするのか片方だけにするのか、これから決めます。
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2012/03/21

アコギ(J-45/50)の製作:塗装2

ラッカーをかける前のセラックの下地塗装ですが、フラットな面を得る目的もあってフレンチポリッシングをしています。

▼トップの黄色はセラックニスそのものの色です。バインディングはメイプルの白さを出したいのであまり着色しません。
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▼この上にラッカーがうまく乗るのか? ちょっと工夫すれば大丈夫です。
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2012/03/11

アコギ(J-45/50)の製作:塗装1

目止めが終わったので、塗装開始です。
ご希望により最終的に薄くニトロセルロースラッカーを吹きますが、その前にまずはセラックニスを塗ります。目的はウッドシールと厚み持たせです。
いつものタンポ摺りとはちがって今回は刷毛で塗ります。そのためニス濃度は1ポンドカット(10%Vol)にしました。

今日の工房は20℃で40% 今の時期としては良いコンディションです。
なおかつニスの濃度が薄いので2台のギターを交互に塗ると、ほとんどインターバルなしで塗ることができます。これが酒精ニスのいいところですね。ブリッジやトラスロッドのカバーも忘れずに塗ります。
きょうはボディ全面に対して4回ほど塗りました。この作業、まだまだ続きます。

▼ちょっと厳しいアングルで撮っています。
なぜなら、蛍光灯の光がギターの肩、腰、おしりの部分でスジとなって見えますが、これが真っ直ぐで且つ並行かどうかチェックできるからです。
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左 : シトカスプルース/ホンジュラスマホガニー
右 : ジャーマンスプルース/インディアンローズ
2012/03/10

アコギ(J-45/50)の製作:下地処理

ここのところ他用が多くて本業がなかなかはかどりません。まだ下地の処理が全部終わってません。
下地処理とはボディ全面の平滑化と導管埋め(目止め)のことをいっています。

スクレーパとサンディングで均したあとトップ以外の部分にはz-poxi(仕上げ塗装用の2液性エポキシ)で目止めを行いました。
エポキシを塗布して、ヘラで出来る限りスジやボタが無いようにかき取って、乾かして、スクレーパとサンディングで表面を均します。
これを、マホガニーで2回、ローズウッドで3回行ないました。
なお、塗布量はヘラの硬さで割と制御できます。今回は硬いのを使いました。

最後のサンディングのあと板の表面に極く薄くエポキシ層が残る程度にしておきました。(導管の中だけエポキシを残す方法もあります)
エポキシの厚薄(ムラ)は目視で判断できるので均一にしたほうがいいと思いますが、必要以上に完璧をめざしてもさほど意味がありません。あとでこってりとニスやラッカーを塗るからです。
けっこうな作業量です。伝統的なパミスによる方法のほうが結局速いかもしれません。でも安心感と面の美しさでは私にとってはこちらのほうが優れています。

今回の塗装プランですが、全面セラックコートの後、ニトロセルロースラッカーを薄めに吹きつけます。
セラックには本来の特性を活かしてウッドシーラーの役目をしてもらいます。なのでセラックニスは専ら刷毛塗りします。1カット液を10回以上塗る計画です。
ちなみに使用する刷毛は、ラファエルのリス毛の平刷毛24号です。油絵用ですね。
バイオリン用の刷毛でやりたかったのですが、今回ちょっと納期が間に合いませんでした。
2012/03/05

2年ぶりのクラシックギター

アコギのほうは下地調整も終盤でぼちぼち塗装に入るところですが、塗装に入れば手すきができるので、次のギターに取りかかります。
こんどのは650mmのノーマルなクラシックギターで、とあるイベントの「副賞」に進呈させていただくギターです。

思えば、6弦の650のモデルを最後に作ったのは2年前のちょうど今頃でした。そのあとは630mmに7弦に19世紀ギター、挙句に鉄弦ギターてな具合です。

実は、ここにきて650mmのギターの奥深さをひしひしと感じています。それはひょっとしたらそれだけが持つポテンシャルの高さかもしれません。
たとえ昔ながらのトーレスやハウザーらのスタイルでも、どっこいまだまだ新しい響きを作りだせるとふんでいます。
・・・・・と想うことが製作のモチベーションになるんです。

力木のパターンや板の厚みは「塩」だとすれば、ボディのヒョウタン形状と面積、また胴の深さは「醤油」ぐらいあるかなと、この2年間で考えるようになりました。
2012/03/02

アコギ(J-45/50)の製作:ブリッジの裏すき

表面板のドーム形状(おなかが出ている)に合わせてブリッジの裏をすき(削り)ます。

昨日のフライス盤に比べておそろしくアナログな作業です。自分は凸面板にサンドペーパーを貼ってその上でスリスリします。
写真の板がそれです。実際の膨らみより大き目にしてあるのがミソといえばミソでしょうか。
厳密にいえば3次元で膨らんでいることも意識します。

<チェック方法>
できるだけ薄い紙を用意して、その先を尖らせて切っておきます。
ブリッジを、実際の表面板の所定の位置に置いて、指で軽く押しつけた時に、薄紙がブリッジの全周にわたって固くて抜けなかったらOKです。
ポイントはひとつ。妥協しないこと。
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↑ サドル溝には既に位置決めのダボが2つ打ってあります。

ブリッジができたら、塗装前の下地調整に入ります。
2012/03/01

アコギ(J-45/50)の製作:ブリッジ作り

買ってしまいました。ミニフライス盤。二人のマイミクさんに寝た子を起こされました。
いやいや、ブリッジ作りという立派な目的が出来たからです。(ホントはこれがなくてもできるのですが・・・カミサンには内緒!)

さっそくアコギのブリッジを作ってみました。

▼駒材(ハカランダ、7mm厚)には例によってプリントアウトした図面を貼ってあります。今回、サドル溝を斜めに彫るので、写真のようにバイスを斜めにセットしてます。機械はフライス盤モード、使用刃物は3Φのダウンカットミル。
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▼溝深さ3.8mm。3回に分けて彫りました。
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▼次にブリッジピンの穴をあけます。機械はドリルモードに切り替えました。キリは4.5Φ。貫通穴なので駒材の下にダミーの木をあてがいました。X軸にスライドするので楽です。
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▼刃物を面取りビットに交換して軽く面取りします
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▼外形カットは糸鋸盤で。このブリッジの形、よく見るものとは上下逆さまです。これが60年前のJ-45のかたちです。
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▼ついでにウイング部をルーティング。ストレートビットで厚さ3.5mmにしました。
  機械作業はここまで。あとは手作業で仕上げます。
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☆このフライス盤のいいところは、機械の製作精度のいいところ。回転軸のブレはないし、X-Yテーブルはスムーズでバックラッシュもありませんし、その方向に動いてはいけないときのためにサイドブレーキまでついてます。、モーターの上下機構もガタがありません。
200Wしかないのでオモチャの範疇かもしれませんが、随所でかゆいところに手が届いていて、作り手の気持ちが伺える魅力的な機械だとおもいます。あと、耐久性だけはまだわかりません。
ドリルチャックと高さ自在クランプというのが付いて4.5万円ぐらいでした。

そのうちパソコン制御でCNC化したいと思ってます。