2012/02/27

小さい春みつけた

夕方の散歩
もう6時前だろうにに まだ陽がある

右肩あがりが好き
日に日に日照時間が長くなるのもそう感じている

田んぼの畦道から市道にさしかかった
青信号 渡ろうとしたら頭上でしきりに声がする

あげひばり(揚雲雀)だった
ほおう!と見あげると すごく小さかった

ものすごい羽ばたきようだ
空中のその位置にじっとしている
でも 何のために?

あの声は50年前も同じやったなあ
菜種畑の匂い タンポポ取り 麦の茎で作った笛 あの子

しばらくタイムスリップしている間に
信号は赤になっていた

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2012/02/25

ロンロコの修理:仕上げ塗装

きょう2発目の日記です。
先日、紹介したロンロコの塗装仕上げをやっと行いました。この楽器、ポキっとネックが折れていてこれを治すのが主な仕事でしたが、ついでに、ポジションマークを入れて、塗装もやってちょうだいということでした。

塗膜は厚くして、ピカピカにというご希望でした。セラックニスを刷毛で10回ほど塗って1週間ほど放置。そのあと#400で空砥ぎして面をフラットにしてから、同ニスをタンポ摺り(フレンチポリッシング)しました。
ピカピカということなのでセラックニスはブロンズだけを使いました。

▼アルコール磨きを終わったところです。かなりしつこくやったので、タンポ摺りで使った油(オリーブオイル)はもう浮いてこないと思います。数日吊るしておいてOKならこれで終わりです。おまちどうさま。
 
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↑ 肩部にマジックで何やら書いてあるのは、ボリビアの有名なフォルクローレ奏者にいただいたサインだそうです。


2012/02/25

アコギ(J-45/50)の製作:指板ラウンド加工

指板をかまぼこ型にラウンド加工します。今回は一般的なギターにしたがって16フィート(約4.8m)のアールを付けます。最初はあらかた鉋でと思いましたが、万が一ということがあるので、すべてサンディングで行いました。2台ぶんこれをやると良い運動になります。

▼向こうに見える16フィートRのサンディングブロックにペーパーを貼り替えながらひたすらスリスリ。#100から始めて最後は#600です。最後に近づくにしたがって水拭きを入れるときれいに毛羽がとれます。ポジションマークはシンプルに丸型。上面もサイドも白蝶貝です。この時点でオスモノーマルクリアー(向こうに見えます)を摺り込んであります。
craftm_J45_fbr.JPG
2012/02/24

今日はリペアー

春先にリペアーが多いのは今年も同じだ。以前にも書いたが「ギター修繕」を春の季語に申請したい! でも誰に?

きょうは、オランダはベルト・クワッケルの松/メイプルの630mm。その見事なバイオリン杢のメイプルは赤褐色に綺麗に塗装してある。仕事ぶりは悪くない。ボディのラインが美しくて、内部の作業も手を抜いていないどころか、横バーはたいそうきれいに削ってあるし裏板の内側にも上品に塗装してある。好感のもてる見ていて心が落ち着くギターだ(ギターは楽器であると同時に絵画と同じと思っている)。

鳴らしてみると、どうも焦点が定まらずにドスンドスンという。あれ?なんで?
          :
          :
弦高を下げて欲しくてギターショップに持ち込んだら低くなりすぎて、6弦がフレットにこすれてビビる。そこでサドルの下の6弦側だけに爪楊枝をかまして弦高を上げてなんとか誤魔化しているが ・・・・ この際きちんと調整してほしいとのことだった。

といういことは、サドルの下面は両端だけが溝に接しているだけで内側は宙に浮いている状態。これでは楽器の性能は全く出ないし、バランスも和声もNG.

遠路お運びいただいたので、さっそくサドルを作りかえることにした。
骨材をドラムサンダーで2.4mmまで厚み出しして、あとは糸鋸とヤスリとサンドペーパで成形。000のワイヤーウールで磨いて最後はコンパウンドで艶出し。

かくして音が生き返った!! これが本来の音。大げさに云えばクワッケル氏が声が日本の奈良の工房で唸った!
ストレスなくよく響きわたる音。控えめではあるが芯がある・・・でもその芯は細くなくて太~いので耳に刺さらない。

また楓のギターを作りたくなった。
2012/02/22

アコギ(J-45/50)の製作:弦高プリセッティング

きょうは朝からロンロコ(チャランゴのちょっと大きいやつ)の指板とヘッドに貝のインレイを入れて、アコギのバインディングの出っ張りをスクレーパでトリムして、猫を病院に連れて行って(検査)、ついでにスーパーに寄って、帰ってから指板の木づくりをして、その指板で弦高のチェックをしました。


▼バインディングやパーフリングと横板および表面板との段差がなくなるようにスクレーパでフラッシュトリム(目違い払い)しました。左がインドローズ/ジャーマンスプルース、右がホンジュラスマホガニー/シトカスプルース。
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▼プレーナーに通して6.7mm厚とした指板をネックに置いてその上に金尺をのせて、サドル位置での表面板との間隙を測定しています。その結果3.5mmでした。これによって、最終的にフレットを打って指板断面をカマボコ型にして、12フレットの弦高を例えば2mmにしたときのサドル位置の隙間を計算して、ブリッジの厚みとサドルの飛び出し量が適正になるかどうかの判定をします。
今回は首尾よく目的の範囲に収まりましたのでこのまま進みます。この3.5mmが例えば7mmもあったら大変ですし、1mmしかなかってもエライことです。もし目的の範囲でなかったら・・・・指板の厚みを調整したり、それでもダメなら指板をテーパー削りしたり、ということになります。
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▼指板の厚みが6.7mmでOKだったので、明日はフレット溝を切ります。このテーブルソーは久々の登場ですね。指板材の上にあるのが専用のブレード、その横のアクリル板が650mm用のスケール治具(フレット位置に切り欠きある)で、その右横の木材(これにピンが打ってあってスケール治具の切り欠きを勘合させる)とともに使います。

このブレードですが、横切りをするのに縦挽きのような刃でしかもほとんどアサリがありません。それで黒檀を切れというのか! とかいいながら10年ほど使ってます。もうボチボチ更新しないとと思いながら、潤滑用のシリコンスプレーを吹きながらなんとか使っています。そう、マクドの品物です。
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2012/02/18

Romanillosのギター製作コース

が、2007年以来久しぶりに再会されると連絡があった。もうやらないと思っていたので嬉しい。マエストロの80歳メモリアルというのもあるようだ。あれからもう5年、早いなあ!

もう満席というので参加は難しかろう。マエストロと息子のリアムとステファン・リース(スティーブ)という教授陣は前回同様。それにきっとまた「常連さん」も何人か参加するのだろうなあ。

何人かの人とはfacebookでそれなりにやりとりしているが、シグエンサで再会したいなあ。そしてもちろんその晩はパーティだ。となると会場はあの中世のモニュメントのパラドールで決まり!

今年の夏またスペイン !?!?!?!ホンマかいな?!?!?!?! いっしょに行きたい人いますか?

----- ステファン・リース氏の記事(facebookより) -----
José Romanillos and his son, Liam, are holding another guitar making course this summer in Sigüenza, and they have kindly asked me to assist them with the teaching again.
This is the first course since 2007 and I'm looking forward to 2 weeks intensive work with 21 guitar makers from all over the world.
From announcing the course, all places were taken within 4 days!!
It is also José's 80th birthday this year!





2012/02/10

アコギ(J-45/50)の製作:バインディング作り

オリジナルJ-45のバインディングは例の白いセルロイドですね。あれはあれで雰囲気があるとは思いますが、ここはやっぱり木を使います。うっすらとバイオリン杢の入ったカーリーメイプルです。

そのメイプルに黒や白のラインを入れるのに、0.5mm厚の突き板をカットして貼ります。ちょっと泥臭い方法ですが、材料がオシャカになる確率が少ない方法だと思います。

1.エッジが直角で直線の出た板に突き板を貼ります。私はご覧のようにガラス板を使います。突き板は両面テープ3箇所とマスキングテープで端っこを貼っています。
2.あとはケビキで幅をセットしてカットするだけです。この状態で10本ぐらいはすいすいカットできます。

なお、黒と白の板を貼り合わせてから、この方式でカットするのもOKです。

ポイントがあるとすれば突き板の木目をケビキに対して「ならい目」にすることと、ケビキの刃研ぎでしょうか。

craftm_tkitct.JPG



細くカットした突き板をバインディング材の木端面に貼り合わせますが、ごらんのように洗濯ばさみを総動員します。このあとバインディングを曲げるとき高温にさらされるので、昔はエポキシを使用してましたが、タイトボンドでも問題ないです。
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2012/02/09

アコギ(J-45/50)の製作:内蔵pick-upによる振動解析

マホガニーモデルのほうが箱になったので例によって音響データを採ってみました。
いつもはレコーダーのマイクを使いますが、このギターにはせっかくピエゾやコンデンサーマイクを仕込んであるので、それをセンサーとして使いました。

▼ギターを作業台のバイスに吊るして、青いテープのところ(サドル位置)を写真のマレット(バチ)で叩きます。内蔵マイクの信号をおしりのピンジャックから取り出してレコーダーのマイク入力に接続します。ピエゾとコンデンサマイクがL/R独立しているので個別に採取しました。
craftm_J45_va.JPG


<結果>

・固有振動数は88.8Hz(FとF#の間)及びそのオクターブだった。トップ板単独での測定時より2Hzほど下にシフトしているが、ボックスになってさまざまなものがトップ板に接着されたにしては微々たる変化と云えよう。つまり表面板単独の特性が最後の最後まで支配的になるということ。

・ピエゾ素子はまさに表面板の振動特性を調べるのに相応しい素子であるが、空間振動をキャッチするコンデンサマイクでも同様のピーク値を示したことはたいへん興味深く、注目すべきである。

・ピエゾ3箇所の位置による音色および響きの違い : 別の完成ギターに貼ってアンプを通して聴くと強烈な差があったものの、それを今回のタッピングだけのスペクトルから類推ないしは関連付けするのは極めて困難である。少なくとも弾弦でのサンプリングが必要かと思われる。

・ピエゾとコンデンサーマイクではスペクトルよりも振動波形の違いがその特性を如実に表している。またピエゾのほうがより高周波に帯域をもつ(コンデンサマイクよりもキンキンした音を拾う)ことが今回の測定からもうかがえる。


以下、測定データ

▼ピエゾの1番のみの信号
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▼ピエゾの2番
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▼ピエゾの3番
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▼すべてのピエゾの合成信号
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 ▼コンデンサーマイクのみ
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2012/02/05

新年会

早くも冬の季語は使えなくなりましたが、きょうは真昼から新年会でした。
気が置けない仲間ばかりなので、毎度のことながらもう乾杯の発声の前から大声で話さないと通じないほどワイワイガヤガヤ状態。
自分もその一員であることにじわーっと喜びを感じながら、てっちりと大和の地酒を思いっきり堪能させていただきました。
かれこれ10回を数えようとしていますが、これからもずうっと続けていきたいと願いました。

2012/02/04

アコギ(J-45/50)の製作:ダルセーニョ

表面板の裏にピエゾを3枚貼りつけて、ようやく裏板を貼りました。ここまでくればあとはスイスイ・・・といきたいところですが、もう1台のインドローズ/ドイツ松モデルの方はこれから組み立て開始です。

写真左は、裏板接着中・・・・これ専用のソレラごとタコひもで縛っています
写真中は、ネックと表面板を接着中・・・・アコギですがスペイン式ネックです
写真右は、ローズの横板ベンディング中・・・今回のホンジュラスのマホガニーに比べれば飴みたいに思えました 

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