2012/01/28

アコギ(J-45/50)の製作:ピエゾピックアップ作り

裏板をくっつける前にひと仕事があります。ピックアップ取り付けやコンデンサーマイク回路の段どりです。
今回は、ピエゾ素子3枚とコンデンサーマイクを設置します。初めての経験ですが、先達者たちのノウハウを収集して実験も実施しました。

さて、ピエゾピックアップの製作です。今回、写真の様な大きめのものを使います。当初、ピエゾ板を表面板に貼るのに弾性エポキシを使う予定でしたが、それよりも間に台座をかます方が一般的なようなので、実験を行なって0.6mm厚の超強力両面テープを採用することにしました。えっ、ナイフ? リード線の皮むき用です。蛇足ながら、トレドで買ったやつです。
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<ピックアップの作り方>
【1.右】2芯シールド線を使って半田付けします。ピエゾの円周部と中央の白いところが電極です。
【2.中】上面を絶縁樹脂で覆います。グルーガン(写真上部)でホットボンドを塗りました。
【3.左】その上を銅箔テープ(写真左端)で覆って、銅箔とシールドを、また銅箔とピエゾのマイナス極をハンダ付けします。目的はノイズ防止です。
最後、リード線の根元に熱収縮テープをかぶせておきます。
これはごく一般的な方法のようで、ネットでも紹介されていますし、某社の有名エレアコも同じでした。
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ボディは裏板を貼る段階まできています。この時点でエンドピンジャックの穴をキレイにあけておきたかったので、横板のボトムインレイをはめ込んだ状態で横板を組み付けました。
横板には全幅補強棒を8本設置しました。これはそれぞれ裏板の横バーを受ける棚にもなっており、いわゆるフレーム構造(モノコック)として剛性を持たせました。
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次回はコンデンサーマイクの工作編です。面白いですよ。
2012/01/23

アコギ(J-45/50)の製作:横板組み付け

横板が曲がったらそれを表面板に組み付けます。

通常のアコギの工法では長いライニングを横板に貼っておいてから、表面板にベタっと一挙にくっつけるようですが、今回はなにかとスペイン式を採用しているのでいつものクラシックギターのように小さい駒(ペオネス)でくっつけていきます。

▼断面を直角三角形に削ったマホガニーの棒を2本を写真の治具にはめて7mmくらいにカットします。これがペオネスになります。鋸はナカヤの0.2mm胴付きです。コーヒーやらしょうが湯やらを飲みながら、やっとこさ2台ぶんを切りました。
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▼ペオネスを1個ずつくっつけていきます。いつも書きますがこれも忍耐が要る作業です。そのかわり容易に確実に接着することができます。接着剤はタイトボンドのノーマルタイプを使いました。膠に比べると申し訳けないほど手軽なのですが、この時期やはり低温では性能を発揮しません。工房のストーブで温めながら人肌ぐらいで使いました。
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2012/01/21

アコギ(J-45/50)の製作:再度横板曲げ

3.2mm厚の無垢マホガニーを曲げるのはあきらめました。

後学のために先日の折れたやつをベンディングアイロンで手で曲げてみましたが、やっぱりこれは不可能です。そのベンディングアイロンの温度を測ったら150℃ほどでしたが、もっともっと強烈なアイロンか、もしくは曲げ木の椅子みたいに過熱蒸気で蒸してふにゃふにゃにしてから型に嵌めるぐらいしないとだめですね。それでも 「美しく 滑らかに」 曲げるのは至難の業でしょう。

知人のアコギ作家からは、「3.2mmって図面の間違いじゃない?」とのご意見。J-45よりひとまわり大きい現行のGibsonもマーチンも2.4mmから2.0mmそこそこだよ、とのこと。そういわれれば、さもありなん ・・・・。

もしクラシックギターなれば? と自問してエイ・ヤーで自分なりの厚みを決めました。2.3mmです。強度的には今回のマホガニーに限ってはまず問題ないと思います。さらに、図面を「ある程度」信用して質量のコンペンセイトと補強を兼ねてサイド板の何か所かにクロス方向の補強棒を設置します。

かくして2.3mm。さすがに折れたり割れたりせずに曲がりましたが、そのあとベンディングアイロンでの補正でたっぷり半日楽しませてもらいました。
今回の経験で ・・・はからずともホンジュラスマホガニーという材料、認識を新たにしました。
2012/01/20

新サンディングロール使用レポ

先日の日記で紹介したドラムサンダー用のサンディングロールを使ってみました。番手は#120。

材はインドローズの裏横セット。
かなり紫の濃いローズでたっぷりヤニがある感じです。薔薇の香りもプンプン。
約5mm厚を3mm弱まで削り落としましたがサンディングロールへのヤニのこびりつきは皆無でした。支持体もしっかりしていて、切れ味も良いです。さすが日本製です。したがって結論としては、純正品の半額なのに、性能は勝るとも決して劣らずということですね。ムイ・ビエン!

▼サンディング終了後の状態 キレイでしょ
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▼こちらは材料
裏板は既に接いであります。こういう材は私は先ず木目に直角にサンダーに通して厚みを減らしていきます。そして目的の厚みに近づいてきたら徐々に木目に斜め、そして最後に並行というふうにします。こうすると効率が良くて機械とペーパーへの負荷も軽減できます。
ただ、横板のように幅が狭くて長い物は横に通すと材が破損する可能性もあるので、これは斜め通しからはじめます。
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▲このローズウッドで今回のJ-45のうちの1台を作ることにしました。
2012/01/19

アコギ(J-45/50)の製作:横板曲げ-失敗の巻

失敗をわざわざ紹介するのもどうかと思いましたが、こういうのこそ本当は参考になるんですよね。

後で知りましたが、

     「 森の板バネ 」 と呼ばれているそうです - ホンジュラスマホガニー

そのマホガニーの横板を曲げてるときに見事に折れました(”割れ”たのではありません)。お尻のいちばん膨らんだところで。
往年のJ-45の横板厚は0.125インチ、つまり3.2mmとなっているので、これはひょっとしたらと思ってましたら案の定でした。腰部は大丈夫でしたが、これとて目的の曲率には至っていません。

ちなみに熱源のヒートブランケットの温度設定は350°F(176℃)とかなり高めにしました。
けっこう時間をかけて熱くしてからバネクランプで曲げ出したのですが、やはり無理があったのでしょうね。

なお、昨年作った2台のラプレヴォットもマホガニーでしたが、厚みは2mmちょっとでしたのでこちらは気持ちよく曲げることができました。

この窮状、いかに対処? ・・・・・    to be continued
2012/01/15

アコギ(J-45/50)の製作:横板曲げ器作り

ここ1年以上、ギターを作るたびに横板のベンディングマシンの型を作っています。同じ型のギターがひとつもなかったということですね。
ヒートアイロンだけで手で曲げれば何も要らないのですが、あの作業だけはご免こうむりたいので。

材料は30mm厚のシナのランバーコア。外型を切り抜いたあとのヒョウタン形を流用するので無駄はありません。
マシンのフレームは共通なので作るのは型だけなんですが、一日以上かかります。

▼まだ完成ではありません。ヒョウタンの上部と下部に「ベロ」が必要です。
 後ろに見えてるギター、棹に表面板がペロンとくっついているだけです。
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外型を作った日付は11月26日 ・・・ 今回はものすごく時間がかかっています。
開発的要素が多かった(というより全部)ためですね。あのラコートの7弦以上かも。
2012/01/14

茅原の大とんど

今見てきたところです。このイベントは小さい頃の数少ない楽しみのひとつでした。夜店がたくさん出るのと友達に会えるからです。
同じ小学校区内にあるので歩いて行けます。その「撮れたて」の写真と動画をアップします。

▼点火前の様子 その年の恵方から点火されます(今年は北北西)
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▼ぜひ全画面モードでご覧下さい 左が男 右が女 の松明です


<ところ>
奈良県御所市茅原(ちはら) 吉祥草寺(きっしょうそうじ)
役行者生誕の地です
2012/01/14

アコギ(J-45/50)の製作:振動解析

表面板がほぼ完成したので、振動データを採りました。ジャーマンスプルースとシトカスプルースの2種類です。
今回はピックアップ用にピエゾ素子を3箇所に貼り付けるのでそれぞれの位置に仮付けして、その素子を使ってタップ音をレコーディングしました。

なお、ピエゾの貼る位置は先日実験して以下のように決めました。これらの3枚を自由に選択/合成可能な回路にします。
A.4弦と5弦の間のブリッジの直下 : いちばんバランスの良いポジションでした
B.2本の共鳴棒の間で中心線上 : 品のいい低音域が得られそうです
C.下の共鳴棒の表面板周辺近傍 : 最高音域のために

▼ジャーマンスプルースのA位置(画像をクリックして大きくすると軸目盛が視認可能)
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▼ジャーマンのB位置
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▼ジャーマンのC位置
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▼シトカのA位置
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▼シトカのB位置
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▼シトカのC位置
S_hi.jpg

・一般的な知見として、Aの位置がいいといわれていますが、Bもなかなかだと思います。Cはまあお好みでということでしょうか。
・樹種が異なる2枚のトップ板で不思議と共振周波数が一致しているところもみられるのは、ブレイシングのパターンと質量が同じだったということの裏返しかな思っています。
2012/01/11

これはお得!サンディングロール

ギター製作には大活躍のドラムサンダー(or シックネスサンダー)ですが、消耗品のサンディングロールが高いのが悩みの種ではないでしょうか。濃い紫の立派なインドローズなんかではヤニがこびりついて新品のロールでもすぐにアウトになりますよね。

さて写真のロール、これで36.5mあります。工房のPerformaxのドラムサンダーでは2.3m要るので、15本採れる計算になります。
原反を76mm幅にスリットするので特注になりますが、これで9,000円でした。1本あたり600円!!およそ半額です!!
まだ使ってませんが、サンディングベルトでは定評あるメーカーらしいので品質は問題ないと思います。
生地も純正品と同様で、裏面には巻きつける方向などもちゃんと印刷してあります。
なおこれは#120ですが、これより目が粗くなるとちょっと価格アップする由。見積もり中です。

機械に巻きつけるためには端っこを斜めカットする必要がありますが、簡単な治具をこしらえればOKですね。

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2012/01/06

デルタバンドソーのパーツ屋

10年も経って、コイルスプルングがヘタってきたのか、以前のように強く張れません。非国産機械の場合、一昔前なら部品手配が難儀でしたが、今はネットのお陰で国境ありません。そしてこの円高。

下のサイトですべてのパーツが入手可能です。
http://www.ereplacementparts.com/delta-28206-type-band-saw-parts-c-3275_3481_3485.html