2011/12/31

ありがとう・お世話になりました

昭和86年ももう数時間になりました。

こうしてのんきにblogを書いてられるのも家族やお世話になった皆々様のおかげです。ありがとう。

ウチも世の中も決していいことばかりではありませんでした。でもこうして人生をライブで過ごせるのは、何を差し置いても基本的にまず幸せなことではないでしょうか。

来年もこの調子で皆様とつつがなく過ごせますように。
2011/12/28

アコギ(J-45/50)の製作:拡声装置

を仕込む計画です。
ユーザーのご要望とはいえ、自分としてはかなりの決断です。
ピエゾとコンデンサーマイクの併用がご希望です。これらの信号をステレオジャックで個々に取り出せるようにします。
コンデンサーマイクは大音量でのハウリングに懸念がありますが、それは承知の上で、それよりも人間の耳と同じ空気を伝わる音が拾える素子であることを優先しています。

さて、せっかくハナから 「作り付け」 るのだから完成後の改造ではできないことをしておきたいので、

1.ピエゾ素子は3枚使う。そしてそれらを切替/合成できる回路とする
 貼り付ける位置は、その信号の直接入力によるいつもの振動解析によって決定する。接着は両面テープの類ではなく、エポキシを吟味してできるだけ薄膜で完全密着させる

2.コンデンサーマイクの回路とグースネック(先端にマイクを付けたフレキシブルアーム)は自作する。
 その回路の定数を完成後でも変更できるように基板ごと交換可能にする。コンデンサーマイクの電源はリチュームボタン電池として、ジャック挿入にて通電とする。

3.ノイズ対策として弦アースを考えるが、弦のボールエンドが直接金属に触れるのが気持ち悪いので、ギター完成後に必要に応じて行えるようにしておく。

神聖なるギター内部にこんな臓物がいっぱいくらいつくのですが、本来のサウンドを微塵も損なわないような工事方法を検討しています。





 
2011/12/24

アコギ(J-45/50)の製作:ブレイシング

きのうの製作家の勉強会(忘年会)で久しぶりにたくさんいただいたアルコホルがまだ消えてなかったのですが、がんばって何か日誌に書けることはしました。

力木接着の風景はいちばんギター作りらしいですね。
ちょうど上部のハーモニックバーを接着しています。板が動かないように、ブリッジのガードプレートを当て木の上から抑えています。

力木をつけてから後で成形するのでおのずと接着する順番が生じるのはクラシックギターのときと同じです。順番を間違うとノミやカンナが使いづらくなります。

このギターの力木断面は台形です。成形するとき台形の上辺の角をビシっと出すのが音作りの上で大切なポイントのようです。
あと、バーの上部を円弧状に削る(スキャロップするという)かどうかという選択が残されていますが、全部貼って板を叩いてみてから決めます。

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2011/12/20

アコギ(J-45/50)の製作:ネック&ヘッド加工

今回の糸巻きはお客様持ち込みのクルーソンを使います。ヴィンテージギブソンではこれらしいです。
この糸巻き、巻軸の軸受の役目となるブッシュは単に打ちこむだけです。ナットで留めるものが多いなか、さすがにシンプルですね。こういうの好きです。
▼写真の右端にあるのがそのブッシュです
craftmJ450_tn.JPG


ただ、加工するときにはテーパー穴にしておいたほうがベターです。木槌で叩いて打ち込むわりには、裏から同径の丸棒で叩き返せば容易に外すことができるからです。
▼木ペグ用のリーマがちょうどいい塩梅でした。
craftm_J450_tn1.JPG



ヘッドの形はギブソンに倣いました。クラシックギターのロベール・ブーシェと同じといえば同じですが、こちらの方が先かも。
トラスロッドのカバーは、ヘッドプレートと同じハカランダを切り出しました。もちろんマイナスの木ネジでとめます。
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ヒールの形。いわゆるスペイン方式で側板を接続します。ふつうアコギといえばダブテイルなどのホゾ式(ドイツ式)なのですが、個人的にはどんなギターであれ強度と精度はスペイン式のほうが勝ると思っています。きちんと作ればという条件はありますが。ただ製作効率では独逸式に軍配があがるでしょう。
いつものように、側板を差しこむ溝にクサビも併用する方式なので、強度はさらに増強されます。
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ひとまずネックの加工はここまで。
craftm_J450_nk1.JPG



表面板です。クラシックギターよりもかなり厚めにします。1/8インチ前後。
写真の左が北米産シトカスプルース、右がいつもクラシックギターで使用しているヨーロッパのジャーマンスプルースです。
外形を切り抜いている時に実感しましたが、冬目はジャーマンのほうが遥かに堅いですが、夏目はシトカの方が堅いかも。
この段階でセラックニスを塗っています。目的は製作時の保護。
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▼木目のクローズアップ
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さあ、これからブレイシングにはいります。
2011/12/16

アコギ(J-45/50)の製作:ヘッドの象嵌3

ヘッドプレートにMの凹型を掘るための型どりをするのですが、黒っぽい木(ハカランダ)なので鉛筆では甚だ不安です。そこで、白のマスキングテープを貼ってこれに現物で型どりして、カッターで切り抜きました。これで自分の目でも大丈夫です。(切り抜かずに鉛筆の線だけでテストしたら、テープのヒゲで線が見えづらかったです)
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彫っているところ。1Φのダウンカットエンドミルを使いました。ダウンカットとは螺旋の刃が回転したとき、下向きにすすむというもので、切り口にバリが出にくいため、こういう作業ではよく使います。このトリマーは自分が全幅の信頼をおいているもので、ドレメルよりはるかにパワフルで軸が安定しているので、最近はこちらの出番のほうが多いです。このエンドミルの軸は4Φなので、コレットアダプターをはめて装着します。
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貝のロゴをはめ込んでクランプしています。
接着材は透明のエポキシ。これにヘッドプレートの端材をサンディングした粉を混ぜます。これで多少の隙間はきれいに埋まります。
なお、抑えてる当て木ですが、接着材ガードのため荷造り用のガムテープを貼ってあります。
craftm_J450_ie1.JPG
2011/12/15

アコギ(J-45/50)の製作:ヘッドの象嵌2

「M」 のロゴを貝で作ります。

当初、白蝶貝でと思ってましたが、黄蝶貝のほうが落ちついた感じがするのでこれにしました。
下の写真、左から白蝶貝、黄蝶貝、黒蝶貝です。余計なことですが、こういう貝類は今やUSAから買えなくなりました。ゆえに国内で調達。
craftm_J450_ik4.JPG


貝を切るのにうってつけの糸ノコを紹介しましょう。下の写真です。今でも入手できると思います。NASAでも使っているという優れものです。
特長は、刃の断面が円形なので、どの方向にも動かして切れるということ。またその刃がけっこう太いのでぐにゃぐにゃせず、ドライブしやすいです。
craftm_J450_ik5.JPG



切ってる最中に手を止めて写真を撮りました。貝を堅い板に両面テープで貼って、その板ごと切っています。合計4mm厚ほどありますが、この糸ノコでは全然ストレスありません。
Mのロゴはいつものようにプリントアウトです。ナラの端材にスリットを入れてこれをバイスに固定したのが糸ノコの作業台です。ちなみに貝の下に敷いてる堅い板はハカランダです。なんと贅沢な。
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切りあがりました。このあと慎重に下敷き板をはがしてヤスリで形を整えます。M字の鋭角に入りこんだところは、目立てヤスリが役立ちます。
craft_J450_ik2.JPG



完成。でもこうしてあらためて写真を見るとまだちょっとガタがありますね。明日修正します。
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次は、いよいよヘッドに「M」を彫って埋め込みます
2011/12/14

アコギ(J-45/50)の製作:ヘッドの象嵌

このギターの製作工程のなかで最も気力と時間を要する作業です。
ヘッドの象嵌(インレイ)をクラシックギターで入れるプロ作家はあんまり見かけませんが、アコギの世界ではむしろこれで作者のアイデンティティを語るようです。クラシックギターのロゼットみたいなものですね。

下の絵の様な象嵌をします。真ん中のMは白蝶貝、周囲のドーナツに寄木を埋め込むのは私のクラシックギターのロゼットのモチーフです。実は、このデザインの作画は依頼者です。
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まず、ドーナツ板を作ります。外径40mmなので写真の自在キリを使いました。材はブビンガを2mm厚に切り出しました。例によってパソコンのプリントアウトをブビンガ板に貼り付けました。自在キリの刃の方向を外周と内周で都度変えないとエライことになります。
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こちらはドーナツの四角穴に入れる寄木の材料です。白はメイプル、黄色はボックスウッド(西洋のツゲ)、薄ピンクはミズメザクラです。
白+黄色 と 白+薄ピンク に貼り合わせた2本をまとめて(両面テープでくっつけて)45°に切っています。四角穴は4mmの正方形なので、2mm厚(墨線のところ)でスライスします。機械はスライド丸ノコです。
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2mmにスライスしたものを貼り合わせてそれを4mmの角棒にします。バンドソーを使いました。モノが小さいのでダミーの板に貼って、ダミーごと切っています。
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こちらはヘッドにドーナツを埋める溝を彫っているところです。ヘッドにもパソコンのプリントアウトを貼ってあります。写真の様なテンプレートを作って、トリマーにテンプレートガイドを付けて彫り込みます。このあとテンプレートを90°回してまた彫り込むと全周の溝ができます。刃物は3Φのダウンカット超鋼エンドミル。
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溝が彫れました。溝は、ドーナツといっしょに内周と外周に0.5mm厚の白(メイプル)の縁取りもいっしょに埋め込めるだけの幅にしています。
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寄木を埋める4mm角の四角穴を彫っているところ。写っている3mm(一分)と1.5mm(5厘)のノミで彫ります。
予め3.2Φのキリで丸穴を彫っておきました。
craftm_J450_il7.JPG



寄木を正確に4mm角に仕上げて埋めていきます。金太郎飴ですね。
寄木は木口(こぐち)ではなく、木目の面(木端:こば)が見えるように作っています。
寄木はこの写真ではボケてますが、塗装すると3色が浮かび上がることになっています。
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なお、ドーナツや寄木は少し厚めで埋めています。後でヘッドプレートとツライチにします。

さて、このあと「M」のロゴを入れる作業になります。
2011/12/12

アコギ(J-45/50)の製作:ヘッドプレートと口輪

ヘッドプレートにはトラスロッドのレンチ穴を加工してあるのと、ついでにナット側の壁を77.5°に仕上げたので、正確に位置決めして接着する必要があります。

スコヤを両面テープで目的の位置に貼っておいて、これにヘッドプレートをあてがいます。中心線もあわせます。ヘッドプレートにも両面テープが貼ってあるのでそのまま仮付けして、ダボ用の穴をあけます。ダボはツマヨウジです。Φ2.2のドリルビットがぴったりあいます。
穴をあけたら、両面テープを剥がしてセット完了です。・・・写真の状態
これで接着時の 「糊滑り」 がありません。

craftm_J450_hdd.JPG

▼こちらは口輪。打ち合わせの結果、貝のインレイはせず白黒のラインだけと
  なりました。極めてシンプル!!!です。写真はリハーサル、棒は5本です。
  そのかわり、ヘッドプレートには寄木細工とロゴの象嵌を入れることにしました。
craftm_J450_rs.JPG
2011/12/11

アコギ(J-45/50)の製作:トラスロッド埋込み

トラスロッドとカーボンロッドを写真のように埋め込みます。
カーボンロッドはタイトボンド、トラスロッドはエポキシをl使います。
カーボンロッドは硬いのですが、サンディングは容易です。でも6Bの鉛筆のような粉が出て真っ黒になります。
切断するのに鉄ノコを使ったら、セロリみたいな繊維質でした。
craftm_J450_tc.JPG


▼トラスロッドの溝に蓋(ふた)をしているところ
  接着が終わったらネック面とツライチになるように鉋がけします
  トラスロッドのケーシングとネックをガチガチに接着しているので、
  かなり敏感にネックの反り(ないしは微妙な弦高調整)に対応できるはず
  と思っています。
craftm_J450_trc.JPG
工房の気温が低いので、エポキシもタイトボンドも温めてから使います。
また、接着されるほうもヘアードライヤーで温めます。ニカワのときほどではありませんが。
安心のため。
2011/12/06

発表会での演奏アップ-2

前回の続きです。

♪ふるさと と秋のメドレーです。