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アコギ(J-45/50)の製作:ロゼットを如何に

アコースティックギターにはなぜか装飾を施したものが多い。ハイエンドになるほど顕著だ。ロゼットや胴の縁巻き(パーフリング)に貝の象嵌(インレイ)を入れるぐらいは序の口で、ヘッドはおろか指板一面にも、それはそれは見事な刺青か蒔絵みたいな装飾を施したものがある。まさにインレイ師のデザインセンスと技の押し売り、いや腕の見せどころ。これも立派なアート分野なのだ。もうちょっと皮肉を言わせてもらえば、例えば普段...

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Martin-OOO の調整(完)

前回(11/24)の続きです。指板のフレット面をラウンドにサンディングするブロックが入荷しました。ギター製作者にはおなじみのメーカーロゴですね。”16”の刻印はラウンドの曲率半径を示します。これにサンドペーパを貼ってスリスリすればOKです。フレットを打ってからも水研ぎペーパーを貼って均すこともできます。また、ナットやサドルの上面ラインのケガキもこれを定規として使えます。▼こちらも同時入荷しました。フレットワイ...

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アコギ(J-45/50)の製作:ソレラと外枠(完)

組立て型(ソレラ)の腹彫り部を、定規で凹み具合を確認しながら滑らかにサンディング(円形のオービタルサンダー使用)したら、全体を塗装します。今回は目止め用のZ-POXYを塗布しました。これが乾いたら軽くサンディングして終了です。ネックの仕込みに角度を付けるときはソレラのネックの部分を数mm落とすのですが、今回はゼロにするので削りません。弦を張った時に1°前後順反りすると見込んでいるからです。▼外型を装着。腹彫...

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アコギ(J-45/50)の製作:ソレラと外枠

アコースティックギター製作公開の始まりです。クラシックギターにはない工程がいっぱい出てきますので、どうぞお楽しみに。製作台(ソレラといいます)と外型の製作からはじめます。いずれも、シナのランバーコア材を使いました。▼左の18x600x900mmの板がソレラ用 、 右の30x300x600mmが外枠用です。  外枠は2枚重ねで作るので、薄い両面テープで予め貼り合わせておきます。▼バンドソーで切ります。外型(写真左)は墨線の...

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Martin-OOO の調整

下の写真のタイムスタンプは2001‎年‎8‎月‎19‎日、そう10年前。まだ会社員でした。当然、工房も専用の部屋もありません。屋外に簡易ワークベンチを置いての作業です。これを青空木工といいます。このギターはマーチン社のキット(OOO-cutaway)です。キットといっても材料一式が梱包されているだけで、ほとんどゼロからの製作となります。作り方は通勤電車(京都・長岡京まで)の中で毎日分厚い本を勉強しました。実はこのギター、...

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J.ラミレス1968のリペアー

久しぶりのリペアーです。1968年のラミレスですが、中にA.M.のスタンプがあるので、Antonio Martínez Ortega の作だそうです。美しいハカランダのモデルです。667mmと長いので、極限まで弦高を下げるのが今回の目的です。ネックの反りがないのでサドルの高さを調整すればいいのですが、もう下げしろがないのでブリッジのサドル溝を削ることにしました。それともうひとつは、塗装です。経年でかなりの風格が出ています。これもこの...

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ワイン木箱のチェスト:完成

塗装が上がって、ひきだしの引き手を取り付けて、ようやく完成です。焼印板以外の主材はミズナラです。いつものように、ひきだしの前板を枠内にピッタリと納める「インセット」方式としました。その前板にガタつきがなくて、開け心地と閉め心地にある種の感動が・・・・というのが職人の自己満足となります。<大きさ>   天板      : 323mm x 566mm   全体の高さ  : 484mm▼枠を組んで窓の中に板をはめ込む ...

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アコースティックギターに手を染めます

2011年の締めくくりは、なんとアコースティックギター作りです。ぼくらの年代ではフォークギターと呼んでました。趣味でギター作りをはじめた2000年頃にマーチン-oooのコピーを作ったことがありますが、それ以来です。鉄弦のギターなんて作ることはないと思っていましたが、最近、このギターの依頼者や彼の知人などにいろいろな「高級アコギ」を触らせてもらって、その魅力と奥深さをあらためて(というか初めて)知りました。最も...

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ワイン木箱のチェスト:塗装

水性顔料で着色するのですが、ご希望の色合いがワイン木箱の焼印や印刷の色とかぶるので、できるだけ薄い色から始めました。数日乾かして、#600で軽くケバ取りをしてから上塗りをしました。今回の用途を考慮して上塗りにはオイルウレタンを使用しました。2液性のウレタンなのですが、オイルと同じ塗り方ができるので薄膜塗装が可能です。仕上がりのコントロールはウエスでの拭き取り加減で行います。さて、今年の家具モードはこれ...

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ピアノ発表会 本番

今年もいっぱい感動をもらいました。きょうは、小さいお子さんたちもぼくみたいなおっちゃんも、みんな同じ気持ちで音楽という方舟の中で楽しくすごしました。みなさんが演奏に集中する姿、そして奏でられる音楽、ほんとうにピュアーで美しいと感じました。そういう自分はというと、こうして舞台に立てせていただける喜びを感じていました。K先生、ほんとうにありがとうございました。そして県の北端からはるばる駆け付けてくださ...

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