有朋自遠方来、不亦楽乎
- 2011/06/30
- 18:59
N高専で共に表題の論語を習った級友が訪ねて来てくれた。朝の通学電車もほとんどいっしょだった彼は、高専を卒業してなお国立の工大で学んだという秀才君。結婚式に来てくれた以来なので30年ぶりになるが、不思議と懐かしさは全然感じなかった。昨日までふつうに会っていたような錯覚すら覚えた。制御機器大手の技術者だったので面白い話は尽きることはないが、武勇伝だけではない。昨今のニュースでよく耳にする話にもかんでいた...
ラコート/コスト 7弦の演奏
- 2011/06/26
- 09:46
オリジナル楽器による演奏が最近アップされたようです。Kresse氏のコレクションということは、いままさに手本にしている楽器です。演奏はどこかドイツ風な感じもしますが、楽器の音色や響きはスペインでもウイーンでもなく、フランスを感じます。...
二つのギターリサイタル
- 2011/06/25
- 14:41

あしたの日曜日はいつもお世話になっているお二人のギターリサイタルです。チラシは拡大すれば判読できると思います。プログラムの内容ももちろんですが、期せずしてお二人とも弊作を使っていただけるとのことで楽しみが増しております。主催者の中西さんはご自身で製作されたギターと小職作のトーレスモデルを、藤本さんは今春作のラプレヴォットレプリカを使用されます。...
ラコート7弦の製作-6 ヘッド
- 2011/06/23
- 17:53
きょうの工房は今シーズン最高の暑さでした。でもエアコンは入れません。今の工程ではまだ必要ないからです。これから組み立てに入っていくと必要になります。下の写真、一瞥しただけでは何これ? かと思いますが、ギターのヘッドの裏です。前回の記事で紹介した糸巻きを埋め込むためにこんな姿になっています。そして何やら棒にヒモが掛っているのは?棒にはサンドペーパが巻いてあります。で、ひもを左右交互に引っ張ることによ...
ラコート7弦の製作-5 糸巻きの製作
- 2011/06/19
- 10:21

あれこれトライアンドエラーを繰り返しましたが、何とか形になりました。でも、こんなことをする人は日本でも片手に余るかもしれませんね。1.まず穴をあけます。ワークをしっかり抑え込むのがポイント。 これで必要枚数ぶんあります(3枚)。プレートは真ちゅうです。2.金切りバサミで切ります。紙テープが墨線のかわりです。 切り取るとかなり湾曲しているので、ゲンノウで叩いてフラットにします。 次のロウ付けの...
スペイン周遊記-完結
- 2011/06/17
- 13:57
ラコート7弦の製作-4 表面板とその振動解析
- 2011/06/16
- 14:09

いちおう表面板が完成した。写真のようにブリッジの裏には何も配さず、自由に板を振動させようとする原作者のコンセプト。前回のラプレヴォットもそうだが、こういう考え方には大いに賛同できる。そのかわり板の厚さ分布はファンブレイシングを採用するモダンギターよりは多少でも厚めにしたほうが何かと好ましかろう。▼一番下のバーだけはスキャロップ(両肩を削ること)しないのはオリジナルどおり▼周波数スペクトラム (上の写...
ラコート7弦の製作-3 ソレーラの改造
- 2011/06/15
- 18:04

この楽器は表面板と指板の間にネック材がスペーサーとなって7mmほど持ち上がるかっこうをしている。現代のレイズドフィンガーボードのはしりだ。ボディとネックの結合はオリジナルではホゾ方式(いわゆるドイツ式)のようだが、ぼくはいつものようにスペイン式(ネックの根元にまず横板を差し込んで組み上げていく方式)で作る。ただそうなると、今回ネックを持ち上げるので通常のフラットな作業台(ソレーラと呼ぶ)ではどうみて...
ラコート7弦の製作-2 表と裏板
- 2011/06/13
- 17:16

本来ここには糸巻きのロウ付けの様子をアップしたいのだが、目下悪戦苦闘中にて後日とする。尋常ではうまくいかないので別の手段を講ずるべく物品手配中である。その間、表と裏板にとりかかっている。サウンドホールが小さめで、えらく下にあるのがこのギターの特徴。何のために? 音響というよりフレットを24(つまり2オクターブ)まで付けたかったためかも知れない。裏板と横板はオリジナルどおり縞模様のメイプルで、センター...
ワイン木箱のチェスト
- 2011/06/12
- 14:30

お客様からのリピートは嬉しいものだ。昨年冬のワインテーブルに続いて今度は収納家具。名付けてワインチェスト。材料は同じでフランスからのワイン木箱。これを分解して抽斗(ひきだし)がふたつ付いた洋風の小箪笥に仕立てる。もちろんこの板だけでは作れないので、柱などの構造部材や天板にはミズナラ材を使う。それにしても贅沢な材料だ。単なる松の板ではない。ワインを買わなければ手に入らないのだから。しばらくギター製作...