2011/05/31

ラコート7弦の製作-1 図面

ネットで見つけた正面写真を元に、図面を起こしました。1855年のモデルです。
前回のラプレヴォットに比べればひとまわり半ほど大きくて馬力が出そうな顔をしています。胴の深さもわかっていますが、ブレイシングが細部まで明確ではないので、自分の意見も入れる予定です。
なお、弦長は632mmです。

糸巻きは市販品を流用して手作りすることにしました。 ”ロウ付け” という自分にとっては新しい技術にトライです。 

▼寸法値は絵を最大限に大きくすると読めると思います
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2011/05/30

コフィンケース完

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フェルトをはって金具を付ければ完成です。中で楽器がぐらつかないようにしています。

ヒンジ(蝶番)のポイントがひとつ : 開き角度~100°ぐらいのもの(それ以上開かない)。

ありあわせのパッチン金具はこのケースにしてはちょっと大きかったかな。

塗装は、
オイルステイン → 2液式オイルウレタン → オスモノーマルクリアー


2011/05/28

ガット弦を張った

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羊の腸から作ったガット弦が入荷しました。ドイツのキュルシュナー社製。非常に細かく弦の太さが設定されているので、楽器の弦長と希望する張力によって選択自在です。今回はオーソドックスなところで、一応A=440で調弦しても楽器も弦も大丈夫な選択にはしました。

もともと、AquilaのAlchemiaという弦を張っていましたが、これはこれでバランスも鳴りも良くて気にいっていました。
さて、待望のガット弦を張ってみると、第一印象は「全然古臭くないやん」。むしろ明るい感じです。もっとも、古臭いの定義がよくわかりませんが。張りは明らかにゆるくなって私には弾きやすくなりました。

低音の2本はほんのちょっと声量が落ちたかなという感じはありますが、逆に言うとこれがナチュラルなのかもしれません。
逆に高音側は透明感が増したようでそのぶん前に出る感じはあります。
全体的にはなかなか味わい深い響きです。
まあ、あくまでも私のタッチなので、弾き手が変わるとまた違う色が出るかと思います。

▼じつは19世紀ギター界では有名な東京のT氏に買ってもらいました。かわいい袋ですね。
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2011/05/27

ひょうたん

ギターケースの方は、外側は塗装しましたが、内装が残っています。これからこげ茶色のフェルトを貼ります。

そのケースの前に2本仲よく並んでいるのは、言わずと知れたひょうたん(瓢箪)ですね。前々から欲しかったのですが、ちゃんとしたやつはべらぼうなお値段がするので、とても買えませんでした。それがなんとこの大きさでひとつウン百円でゲットできました。よく乾いています。揺するとカラカラと種の音がしてます。

これをどないするって? 実はマラカスを作ります。大きいのでバスマラカス。ちょうどふたつあるし・・・・いえ違います。
弦楽器を作るのです、弦楽器を。 何本弦にするのか、指で弾くのか弓をつかうのか、まだわかりません。
2つあるので違うのを作ってみたいです。そしてこれをギターフェスに・・・。

きょうはちょっとボケすぎました。


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2011/05/23

コフィンケース組み立て

ラプレヴォットのケース。この週末に楽器を持ち歩かねばならないことを思い出して、あわてて組み立てています。
総桐のケースといえばいい響きですが、大陸産なのでお手頃です。しかも集成材ですので。

ボディの部分はいびつな六角形になっていますが、角の部分に段ボールを当てがってぎゅっとロープで縛りました。
ボンドは今回から、水色のタイトボンドⅡエクステンドを使用しています。なかなか塗り心地がいいようです。

▼この材でこの色だったらまさにカンオケですな。
craftm_lpvt_cfcs.JPG


2011/05/20

ラコートのヘプタコルド

ラプレヴォットの次は、同じフランスのルネ・ラコートです。19世紀ものが続きます。

ラコートといってもよく目にするあの形ではなく、” ヘプタコルド ” というご依頼です。
ヘプタコルド → Hepta Corde つまり7弦のことです。

ギター弾きならよくご存じの作曲家ナポレオン・コストが設計・監修(手も加えた?)したと言われていて、彼がこの楽器を手にする写真もあります。

まだまだ資料集めの段階ですが、なかなかユニークな楽器です。
まずボディの形、そしてバイオリンのようなテールピース方式、さらに指板は今流行のレイズドフィンガーボード(RF)てな具合。
ちなみに1弦は24フレット(E音)まであるのですが、そこまで使う曲をコストは作ったのでしょうかね。

▼これはオリジナルです 1855年製との見解です
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▲糸巻きは機械式のものが埋め込まれています。
  細工方法でまた頭をひねる必要がありそうです。







2011/05/18

スペイン周遊-2

忘れないうちに、訪問地でのことを別のブログに順次アップすることにしました。


おヒマなときにでもどうぞ覗いてみてください。

とりあえず、バルセロナまで書いてみました。


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2011/05/15

スペイン周遊-1

私にとっては初めての「パックツアー」の旅でした。
なにも苦労することなく、「自動的」に連れていってくれる安全で気楽な旅行でした。

現地で7泊。ツアーの目玉はトレドでの国営パラドール泊でしたが、なるほどここはホテルも眺めも素晴らしかったです。

以下の行程、世界遺産を中心に巡ります。すべて専用バスでの移動です。バルセロナではうすら寒く、セビーリャでは40℃に迫る暑さでした。

バルセロナ → バレンシア → グラナダ → ミハス → セビーリャ → コルドバ → ラマンチャの風車 → トレド→ マドリッド

ギター作りへのイメージ高揚という大義名分は、美味しい食事とワインにどこかに飛んでいったようでした。まあそれもスパニッシュギターのひとつのイメージということで。

デジカメで24ギガバイトも動画と静止画を撮ってきました。いずれまとめてどこかに掲載します。

▼コルドバ : 橋の向こうがこれから行くメスキータです 
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▼「ちょっと撮らせて」といったらこんなショットに イタリアの学生さん
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▼バレンシア旧市街 : 折しも、なんとか祭りでものすごく盛り上がっていました
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▼トレド : パラドールの庭から世界遺産の町並みが一望できます (真ん中は添乗員さん)
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2011/05/04

ラプレの響き

ラプレヴォットに完全にはまってしまった。

子猫のように小さくて羽根のように軽い楽器。
カラっとしてなくて、明るくない音。逆を返せば、しっとりとメランコリックな感じ。
ガンガン鳴る楽器ではない。ドスのきいた声もしない。
ひとに聞かせるというよりは、自分自身に語りかけてくる感じがする。それだけに用途も限定されるかもしれない。

極めてすなおな楽器だ。だから弾き手も真摯に対応しないと応えてくれない。意気込んだり変な打算を以って弾くと絶対にいい音はしない。
ここ何日かこればかり弾いているので、モダンギターに持ちかえるとものすごく巨大に感じる。その大きさが、情けないほど間が抜けているようにさえ感じる。(おそらく一過性だと思うが)

この響き、モダンギターのボディでも出せないものか。これは課題のひとつになりうる。




2011/05/01

ギターのコフィンケース

ギターができたら次はケース。これがないと完結しない。市販されてない(と思う)のでここは作るしかない。

おおむねギターの姿をした木製のケース、いわゆるコフィンケースにするか、単純長方形にするか、その間をとって台形風にするか。
現存する19世紀のギターの多くはコフィンタイプだ。ロマニリョス氏の工房で見たトーレスもクールなコフィンケースに納まっていた。

いずれにしても材料は桐の集成材だろう。最近はお隣の広大な国から沢山入ってくるので非常にお手頃。
慌てる必要はない。温泉にでもつかってゆっくり考えませう。

さて、みなさん、
  コフィン (coffin)  とはどういう意味でしょうか?