2011/02/26

7弦ギターの製作-10 裏板装着

今年もどうやら鼻孔に洟水が湧いてくる時節になりました。でも、症状としてはそれだけなので、そんなにつらくはありません。

今日は、裏板をくっつけるための準備作業です。
裏板は縦方向にも横方向にもアーチ型(たまご型みたいな)になるように成形しています。
この形を崩さず、つまり余計な応力を与えずにボディにぴたっとくっつけたいのです。
そのために、横板に貼ったライニングの上っ面(糊しろですね)を削ったりサンディングしたりして入念に調整します。このとき活躍するのが、裏板のアーチと同じ曲率で作った例のサンディング用プレートです。

▼調整が終わりました。あとは糊づけして太いタコ紐でぐるぐる巻きにしばります。カミサンはこの姿を「しばられ地蔵」と云います。
表面板のペオネスはいつものアルカサール型です




2011/02/19

7弦ギターの製作-9 ヒール・裏板シーム

ネックと横板を例によってクサビで固定します。接着剤を付ける箇所と付けないところにいつも悩みます....。
ネックとサイドのウエッジ接合


バックシーム部の補強。補強というより、今回は縦ブレイシングをイメージしています。
3枚はぎなので、補強も2本になります。材はハカランダ、サンドイッチしている細い棒はイチイ。
裏板をドーム型にするための「凹型」を敷いて押さえています。
バックシーム部の裏貼り




2011/02/17

7弦ギターの製作-8 横板曲げ作業

初めてヒートブランケットを使うので、薄ベニア板で何度か実験してそれなりにノウハウ出しをしました。
そして今日、いよいよ本番の曲げを行いました。横板材はハカランダ、厚みはほぼ2.0mmです。

< 手順 : あくまでも私の方法です >
1)横板材を水で濡らして(自分は浴槽に浸けます)、ずぶずぶのままアルミフォイルで全体を包む
2)ベンディングマシンに、0.3mmのステンレス板をまず置いて、その上に横板材、
  その上にヒートブランケット、その上に0.5mmのステンレス板を重ねる
3)温度センサー(熱電対)を材料とヒートブランケットの間に挟んで紙テープでずれないように固定
4)コントローラのスイッチオン 温度設定は、290°F
5)上からの「押さえ」を徐々に下げる(指一本でネジがまわるまで材が柔らかくなったら)
6)5)と並行して木製クリップで材とヒータをステンレスでサンドイッチになるよう挟む:これで熱が伝わる
7)「押さえ」を目いっぱい降ろしたら、バネ付き押さえ棒を取り付けて、型に沿って材を押さえこんでいく
8)固定バーを渡して、クサビでステンレス板を押さえる
9)最後にFクランプで頭とボトムをクランプする
10)10分程度この温度で保持してから電源コードを抜く

ポイントは材の上にヒーターを敷くということでしょうか。
というか、こうしなければ曲げ始めのとき、肝心の材の腰部にヒーターがあたりません。

▼上記6)の段階です
クリップで材料とヒーターを密着


▼上記10)の状態
あとは待つだけです




2011/02/15

ユキとネコとモズ

すごい雪でした。ひと冬に10cm以上積もったのがこれで2回です。この半世紀なかったような気がします。
一夜あけて今はまぶしい日がさしています。ときどき、ドサッ、ドサッと大きな音をたてて屋根上の雪が滑り落ちています。

▼糸杉にも雪  この木の故郷では珍しいことではないかもしれません
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▼だんだん雪国の様相に
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▼おなじみのトラ(19歳)です 彼女は雪が好きなんです
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▼モズ君、まるまるとしています  工房の窓越しに先ほど撮った写真です
  遠くのおうちの屋根にまだ雪が残っています
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2011/02/13

7弦ギターの製作-7 新ベンディングマシン

ボディの形に合わせて新作しました。今回より、新戦力の登場です。

それは、LMI社の「ヒートブランケット(つまり電気毛布)」。写真で赤っぽく見えるのがそれです。
145mm幅の耐熱ゴム帯の中に電熱線が入っています。
キットにはコントローラ(写真手前の温度指示調節計)も付属します。設定は1度単位、現在温度も表示します(華氏です)。
制御方式はON/OFFですが、バチバチとしょっちゅうON/OFFしないように不感帯と比例要素が入っているようです。

温度センサーは熱電対。なのでこの計器を使えば、例えばニカワの湯煎温度の制御もOKです。

30mm厚のランバーコア5枚重ねで150mm。ヒートブランケットの幅145mmにピッタリでした。
LMI社の紹介ビデオを参考に作りました。
ひょうたん型の上部と下部は、"戻り" を考慮してテンプレートより多少絞り込んでいます。

あした、曲げ実験します。

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2011/02/10

ギターライブに出展します

下記のとおり、三条通りにある酒屋さんでギターライブが行われます。

当日、演奏者用にギター4台を出展します。
演奏の合間には試奏OKですし、飛び入りでの演奏も歓迎とのことです。
弾く方も聴く方も自由な雰囲気で楽しめる演奏会になると思います。

なお、会場となるお店では「利き酒」も楽しめます(有料)。

次の次の日曜は、早春の奈良にどうぞお運びくださいませ。

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2011/02/07

7弦ギターの製作-6 振動解析と力木接着

ロゼットが終わったら、表面板を所定の厚みに削ります。
その順番は、 ドラムサンダー → 手鉋 → スクレーパ → サンドペーパー でした。
等高線的に厚みの分布はあるにしても、局所的なアンジュレーションはよくありません。なのでスクレーパが重宝します。
どれくらいの厚みまで削るかは極めて大きなポイントですが、最終的な判断は 「こんな音にしたい!」 というイメージです。

納得するまで削ったら、力木を接着します。私の場合は、いつも下の写真のごとく竹を使って、7本を一挙にくっつけます。
この状態でひと晩おいてから、力木を成型します。
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下の図は、力木を接着する前の表面板の振動波形です。このblogではおなじみですね。
今回の板、ピークの波長は155.4Hz(D音のちょっと手前)。
これに力木などを貼っていくと、どんどん周波数が上がっていって、たいがいFからAの間にきます。どの周波数こにもっていくのか、力木を削ることによってピンポイントで調整はできますが、それが正解である保証などありません。ここがギター作りの奥深さ、面白さ、スリリングなところです。

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2011/02/04

7弦ギターの製作-5 棹:音叉

ネックはいつもと少し違います。

7弦用に穴が7つのヘッド、そしてヘッドとは反対側のヒール側(ボディの中におさまる部分)の形を変えました。

このヒール形状を、或る人は”音叉型” と呼び、その原理と必要性について私に強く説明しレコメンドしてくれました。

ネックの材は、スパニッシュシーダー、つまりセドロです。
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2011/02/03

御礼とタグ検索

先日、気が付いたらアクセスが7万を超えてました。ありがとうございます。

多くの訪問者が検索サイトからお見えになるので、これを機に、過去の記事をタグ検索できるようにしました。 ふつう ”タグクラウド” と称すようですが、なぜタグの雲なんでしょうね。どうも馴染めないので勝手に ”キーワード集” という見出しに変えました。この記事の右側の列にあります。
このブログサーバーの機能により、記事の数にしたがって文字の大きさが変わっています。

(まだ、全ての記事についてタグ付け(キーワードを付けること)をしてませんが、おいおい実施します)


2011/02/02

7弦ギターの製作-4 外型

午後はぽかぽかしていたので、久しぶりに窓を開け放っての作業でした。

きょうは、今回のギター用の外型づくりを紹介します。

ここから
仕入れたシナのランバーコア材、2枚重ねてバンドソーで墨線の外側を挽いたあと、写真のオシレーティングスピンドルサンダーで墨線どおりに仕上げました。2枚で60mmの厚みがありますが、十分な精度で垂直に研削できることをあらかじめ確認しました。
2枚重ねで維持するのは両面テープで十分でした。
そのあと、ボルト(M10)穴をあけて組み立て型(西語でソレーラといいます)に取り付ければ完了です ・・・ 下の写真。

前回は、2枚を重ねるのにダボでつないで、そのあとテンプレートを作ってルーターでフラッシュトリミングするという大がかりな方法でしたが、その経験をいかして/みなおして、今回は30分ぐらいで出来ました。

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▼こんな感じです。この次は同じ様な方法で右奥に写っているベンディングマシンの型も更新します。
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