2010/12/29

仕事納め

今年も仕事納め。このまま無事に新年を迎えることができるのは喜ばしいことだ。感謝。

今年をちょっと振り返ってみる
 製作したギターは4、家具は6、アルハープは1
 とくに勉強になったことは、バルベロ1世のギター作りとトルナボスギター作り
 工房でいちばんよくかけたCDは、北口功のギター、2番目は内田光子のピアノ
 最も感動したコンサートは、天理の第九(ベートーベンの)
 心に残るイベントは、韓国テジョンのギターフェスティバル
 印象に残る自分のサックス演奏は、ピアノ発表会とお寺での演奏
 反省が残る自分のギター演奏は、中村昭三先生宅での演奏

目下製作中のワークベンチを年初から組み立てて、それが完成した暁には久しぶりのギター作りが待っている。しかもプロ演奏家からの依頼。ありがたいことだ。

工房を始めてもう7年。なんと早いことか。
このぶんだと次の7年は3週間ぐらいしかないのではないか。



2010/12/24

CSSが手強い

7年前に作ったホームページだが、ここにきてアクセスが伸びない。理由は承知している。まず内容がいちばんだろう。

それは別にして、書き方というか構成の仕方にも大きな問題があることが今頃わかった。つまり、自分のHPはもはや今のメジャーな検索網に対応していない。昔のベタベタのHPは現在のgoogleにとって無きに等しいのである。

そこで、ホームページを作成するソフト(ホームページビルダー)をVer.8からVer.15に更新した。
これは、CSSに対応していて、SEOの機能も充実している。まあ、平たく言えば、検索に引っ掛かりやすく、かつ上位に表示されやすいサイトを簡単に作ることができる・・・(メーカーの謳い文句)というもの。

さっそくいじってみると、フルプロフェッショナルCSS対応のテンプレートがいくつか用意されていて、なるほど半日もあれば簡単にできてしまう。
しかしこれでは、すぐに「あっ、これはあのビルダーのテンプレートやな」ってまるわかり。オリジナリティとアイデンティティがゼロ。

となると、このテンプレートを元にいろいろと変更を加えてみたくなるのが人情。
しかしこれがなかなか厄介で、例のhtml言語はもちろんCSSの仕組みを理解してないと、かいもく歯(刃?)が立たない。これまでそんなものは避けて通ってきたが、それでは済まなくなってきた。

年内に新装開店をたくらんでいたが、無理無理。
正月のいい暇つぶしになりそうな気配。





2010/12/17

ワークベンチの製作-5 鏡板のはぎ

今朝の工房の温度計は1℃。これは真冬でも珍しい。きょう使う接着剤は、室温10℃以上でなかったら性能が出ないのでエアコンも石油ストーブもガンガンに入れた。
その石油ストーブの上にくだんの接着剤を置いて温める。
でも合成接着剤はこれくらいでOKなのでまだ楽チンなのである。

もしニカワだったらおおごと。温度に対して何倍もシビアーなのである。材料まで温めなければばらないし、且つ冷めないように維持しなければならない。
木で弦楽器を作るプロはたいていニカワを使う。音に関してはともかく、強度や耐久性に関しては現在の優秀な合成ボンドに対する優位性は甚だ怪しいが、この扱い難いシロモノを愚痴も言わずにあたりまえに使いこなす。自慢はしない。これ本職。
ニカワは水と熱で簡単にはがれるのでどんな接着剤よりも修理しやすいというのが最大の特徴だが、それよりもくっつき具合をアナログ的にコントロールできるのでこれを極めれれば、適度に柔軟性のあるグライダーのようなボディを作ることが出来て、これが音の響きに好ましく作用する・・・・・ような気もしている。
来年早々、久々に真冬のニカワ仕事が待っている。

今日は薄板の接ぎ作業。ワークベンチの横板、底板、天井板に使う。松の3分板。
写真のごとくオーソドックスな方法。いろいろ試したが結局これがいちばん信頼できる。
ふくれ止めの押さえ板にはボンドフリーのテフロンテープ(白く見える)を貼っている。
ちなみに、ギターの表甲や裏板もこの方法が多い。
P1050840.jpg




2010/12/15

ワークベンチ製作-4 脚組み

通直で、狂いにくく、けっこう粘っこい世界のヒノキですが、木質の緻密さではやはり広葉樹にはかないません。
なので、ホゾ組みなどの仕口・組手はドーンと大きくしないともちません。

下の写真は脚と脚をつなぐ部材(75mmx36mm)です。
胴付きラインを予めテーブルソーでクロスカットしてから、ルーターテーブルで彫り込んでいます。
この方式だと広い面でも精度が出るうえに、おのずと中心線対称の段欠きになります。
P1050826.JPG


▼さっそく仮り組みして直角などをチェックします
P1050829.JPG




2010/12/11

ワークベンチ製作-3 図面

これから作業台を作ろうとお考えの諸兄に今製作中の図面を公開します。

狭い工房なのでちょっと小ぶりです。収納部は自分が作る家具と同じ構造にしました。
天板の大きさ : 1600x730  天板の地上高 : 820
右端のテールバイスはM20の寸切りボルトを利用して自作しますが、これは簡単です。
図にはありませんが、左端には市販の木工バイスが、長手向こう側にはギターボディ専用のクランプが付きます。
そのギターのボディクランプは例のポニークランプを2つ使って作る計画です。

天板は40mm厚程度に仕上がる予定ですが、メンテやバージョンアップを考えて着脱可能とします。

wb_texmap.jpg
▲図に木目模様を貼りました
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▼こちらは生の図です 
wb_rawdl.jpg






2010/12/09

ワークベンチ製作-2 天板のはぎ

奈良県吉野方面の道の駅にはヒノキの木屑が商品として結構なお値段で売られています。
お風呂に入れたり枕に入れたり、香りを楽しむのでしょう。

いま工房はヒノキの香りでむせかえるほどです。

天板は柾目に木取りした板8枚をはぎ合わせます。はぎ目にはビスケットを使いました。これは強度よりも糊付け時の段違いを防ぐためです。
写真の四角い穴は「ベンチドグ」を差し込むためのもので、これとテールバイスによって任意の長さの材料を保持(クランプ)することができます。
穴は5分(15mm)の角のみであけました。通し穴です。

▼まず4枚はぎあわせました。天板の手前は脚材(断面85mmの正方形)です。
  さらにその手前は天板材の残りです。
P1050821.jpg






2010/12/06

ワークベンチ製作-1 材料選択

自家用の家具作りがようやく終わったので、さあじっくりとギターにかかろうと思ったが、もうひとつ大事なことを思い出した。
それは、作業台の作り替え。

今使っているものは工房ができた6年前にそそくさと作ったもので、単なる「台」だ。
使い勝手はよくないし、平面度は無きに等しく、それにもまして見栄えが悪い。
ということで今年の正月に作り替えを目標に挙げた。

おそらく4週間は費やして作るのだから、あとで後悔したくない。
そこでコンセプトは「一生もの」。これでモチベーションもばっちり。

作業台といえば、あのショーベリのワークベンチだろう。これに倣った図面をあらかた書いてあったのを思い出した。
図面さえあればあとは単純力作業だ。気合い入れのためにドイツ風のテールバイスも手作りに挑戦。

    ♪♪ ・・・ 新しい年、ぴっかぴかのワークベンチで ・・・ ♪♪♪

▼このヒノキ(10尺の破風板用材)を6枚ほど使って天板と脚やフレームにします。
  天板用にはこまめに柾目採りして接ぎ合わせます。
  収納用のひきだしや扉は広葉樹を使う予定です。
P1050808.jpg


▼スライド丸ノコで所定長さに切断 ・・ 屋外作業です。
  このあと、バンドソーで耳部をカットしました。
P1050814.jpg
                                ・・・ つづく
2010/12/03

スツールふたつ

自宅用のスツール2脚できました。先日こしらえたテーブル用です。
これでカミさんの注文シリーズはおしまいです。
さあ、これでやっとギターにかかれるはずです。

彼女の体格にあわせて座面高さは38cm。重いのはイヤというので
自分にしては華奢にしたつもりです。
材はタモ、仕上げは亜麻仁油ベースのビーズワックスを摺り込みました。

▼手前の座面に蝶ネクタイが見えるのは割れ止めです。小さなヒビが
見え隠れしていたので入れました。これ、「ちぎり」といいます。
craftm_st101203.jpg



2010/12/02

2010テジョン国際ギターフェスティバル

昨年に続いての参加です。半島の情勢が情勢なので不安はありましたが、韓国ではそんな空気はあまり感じませんでした。

プロやアマのギタリストたちや製作者仲間とすごした4泊5日。ギターを愛する気持ちに国境なんかなく、日本人以外とも本当に楽しい交流ができました。
食べるものは、珍しさも手伝ってどれもこれも美味しく、少なめに見積っても2Kgは増えていました。就寝は連日2時とか3時でした。酒は、マッコリや赤ワインみたいな焼酎がおいしかったです。テジョンとソウルだけの訪問でしたが、韓国は背伸びをしなくてももう立派な先進国だと感じました。
早くも来年が楽しみです。予算がさらにアップされて10月に開催されることが決まっています。

詳細は以下にレポートしました。
現地で教わった、音響解析データに基づいて実際にギターをチューニングする技術も併記しています。
http://www.geocities.jp/tn_maru/Daejeon2010/Daejeon2010.html