バルベロ1951
フラメンコギター。 マルセロ・バルベロ 1951年だ。
名手サビーカスが愛用したので有名だが、響板の裏には 「Carlos Montoya に献呈」 とある。
表はスプルース、側裏は糸杉。ブレイシングは写真のとおりで、これではわからないがブリッジ裏に薄いプレートが貼ってある。ハーモニックバーが傾斜しているのが特徴。
板厚を含む各所の寸法や細かい注釈も書いてあって、なかなか親切な図面である。いかんせん文字が判読しづらいが。
フラメンコにしては、かなりしっかりとした作りだとコメントしているが、図面を見ていると「なるほど」と思う。
たとえば、裏板のライニングは無垢のメープルを曲げて使ってたり・・・。
製作にかかるのはまだ先だが、すでに注文者と極めて綿密なるやりとりをしている。
あまたおられる製作者のなかから、HPを見ただけで自分を選んでくれるというのはなんとうれしいことか。
毎度のことながら、この感謝を作品で表現しなくてはと思う。
ところでこのギター、どんな音がしていたのか?
サビーカスの音源、探さねば。

文字が読み取れるとまずかろうと、この画像にしています ↑
図面が入っていた筒 切手の中にはチッペンデール様式の椅子もありました ↓
