fc2ブログ

記事一覧

ギターの中の要塞

今回、大きさの違うペオネス(接着ブロックのこと)を交互に並べました。ロマニーリョスの講習で教わった方法です。どんなメリットあるのって? まあ、やってみなはれ。悪いことないから。このペオネスの並びを見るたびに思い出すのが、スペインのアルカサール(alcazar 要塞)。先っちょのかっこうがよく似ています。でもよう考えると他の国にもありますな。この小さな木片、ギターの構造と音を永劫に守らんとする忠誠心あふれる...

続きを読む

めずらしいお客さま

旅するミュージシャン、ギタリスト、民族楽器奏者でその伝道者・・・というような多くの呼ばれ方をされる丸山祐一郎さんが、ライブコンサートで明日香村に来られたついでにこちらに寄ってくれた。自分は初対面だが、家人の知り合い。(先だっての長野でのスキー教室でなんと丸山氏が先生だった)ギタリストの奥様、木工・楽器(カホン)作家のYさん、そしてなんとロシアからの友人4人もいっしょだった。丸山さんご自身も水カンリン...

続きを読む

足踏み

ここのところ寒い。足踏みしているのはサクラだけではない。ギターの表面板と側板をくっつけるところで「待った」がかかっている。膠(にかわ)を使うから。真冬ならガンガンに暖房を入れてヘアードライヤーなり何なりを使ってでも膠を使うが、春なのにと思うと二の足を踏んでしまう。春分の日が過ぎてからは、いくら寒くてもコートは着たくないのと同じ心理かも。一方、同時進行している十五弦琴は塗装前まできた。目下の悩みは、...

続きを読む

十五弦琴に洗濯板導入

日本の筝や太鼓の内側には、あるパターンの彫り込み(自分は勝手に『洗濯板』と呼んでいる)があって、これで音に深みを出すと聞いた。このTVを見ながら、いたく感動したのでさっそく十五弦琴に応用してみた。栓のサイド板の内側に桐板をラミネートして、この桐に洗濯板を彫る。ただし板全長にわたっては彫らない。これがミソ。また高音サイドと低音サイドで彫る位置とピッチを変える。このあたりも筝作りのお知恵を拝借。いろいろ...

続きを読む

十五絃琴

ギター製作と同時進行している「十五絃琴」の響板部がようやくできた。例によってオリジナル弦楽器である。依頼主の用途はひとことで云えば「邦楽」。大きさは1尺1寸X2尺2寸で深さ2寸の矩形箱。響板材は木曾檜の柾。永く雨戸として使われていた古材。大きくドーム状になっているのは裏側のブレイシングによるもの。そのブレイシングはラティス式(格子)である。タップ音はギターのそれに比べるとすこぶる賑やかである。ちょ...

続きを読む

ギター振動解析 1.sustainability

これまでは表面板にピエゾ素子を貼り付けて音を拾っていたが、今回は空中マイク(オリンパスLS-10)を使用した。人間の鼓膜の代用という考えだ。サンプルは、いま製作中のギターで、表面板材は欧州スプルース、扇状力木は7本。力木の断面は三角形、高さは3.0から5.5mm、表面板厚みは2.2から2.5mm。表面板には力木7本のほかにサウンドホール周囲の補強板もすでに貼ってある。<測定ポイント>①力木断面を三角形に整形後②力木の...

続きを読む

春の日の花と輝く

朝から今年初めての、「ごろごろ水」を汲みに天川村へ。さすがに天川、まだ残雪があったのでびっくり。きょうの目的は、その帰り道にある「広橋の梅林」だ。いみじくも家人が「梅の吉野山やねえ」といったが、広さも眺めもまさにそんな感じだった。桜よりいろどりが豊かで花の密度もたかい。サクラとウメに対するイメージが今日を境に逆転した。ヒヨドリのけたたましさに交じって時折りウグイスの合いの手がメゾピアノで入る。今年...

続きを読む

深みのある音

テレビで日本の琴(箏)作りを紹介していた。立派な桐の丸太の樹皮側がほとんどそのまま楽器の表側の曲面となる。裏側は反り鉋でひたすら刳ることによってギターのように箱になる。胴の厚みが一定ではなく音程によって差をつけるのもギターと似ている。興味深かったのは、裏面(内面)に独特の細かい凹凸パターン(昔の洗濯板みたいな)を鑿で刻み込むこと。これによって音が乱反射して深みが出るのだそうだ。コンサートホールを思...

続きを読む

腕より道具

いくつかの表面板接ぎが終わったので、今日から口輪作り。今回からMAC社の口輪溝彫り用のルーターベースに組み込んだ自前のサークルカッター登場。微調整機構がそのまま使えるのでなかなか便利。サブミリの精度が要る加工に十分対応してくれる。そしてドレメルのミニルーターを装着しての本来の溝彫り。今まで何だったんだろうかと思うほど楽で短時間で済んだ。次は寄木の埋め込み。モチーフの金太郎飴を埋め込むとき、ふと棒のま...

続きを読む

駅前のいいお店

奈良TVから送られてきた「気ままに駅サイト」のDVDをやっと見た。自分が出ているのにもう忘れかけていた。いつものギター演奏シーン、ラグリマをやめて今回はソルの練習曲にした。それにしてもウマくない。『適当に弾くからいいとこ録りしてネ』とディレクターに頼んでおいたのに・・・、どうやらいいとこはかいもく無かったようだ。そのDVD、まず掖上駅前の散髪屋さんに入って当方のことを聞き出すという設定になっていた。実はそ...

続きを読む

アルバム

検索フォーム

月別アーカイブ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: