2008/10/31

みたらい渓谷の秋

きょうは朝から楽器を発送してから、知り合いの棟梁といっしょに天川村洞川(どろがわ)のゴロゴロ水の採水に出かけました。
ついでに紅葉もということで、「みたらい渓谷」を散策しましょうということにして。

村に入ると見上げる山々はやはり色づいていました。
アニメの昔話に出てくるようなこんもり山の全体が色づいているのもあります。
採水場到着。10℃そこそこです。
ひと仕事してから、山々を見上げながらの熱いコーヒー、とても美味しかったです。

「みたらい渓谷」は川沿いに何Kmもありますが、今回は帰途の「虻トンネル」の手前にある駐車場に止めて、そこから川下にそってウォーキングです。
それなりにアップダウンはありますが、きちんと遊歩道として整備されています。

おそらく両脇の断崖から落下したと思われる巨岩巨石の多いこと。それと淵になるときれいなコバルトブルーに見える水は何か含んでいそうです。
その百平米はありそうな平たい巨岩の上で、おにぎりをいただきました。

葉っぱの色は黄色や淡いオレンジが主で、紅くなるだろうイロハモミジはまだ緑でした。
きょうのコースでいちばん多かったのはブナの木です。残念ながらまだ青々としてましたがこれが最高に色づくころにはモミジも加わってさぞかしキレイなことでしょう。
その頃合いを見計らってまた来ようということにしました。近くの「天川温泉もええで」とおっしゃるのでタオルも持って。

連れ合いの万歩計によれば約5000歩でした。



ゴロゴロ水の採水場
↑ 採水場 (帽子は棟梁)


みたらい渓谷
↑ 連れ合いと棟梁


↓ 黄色いのが多かった
みたらい渓谷

↓ 全体的にまだちょっと早かったかも
みたらい渓谷

2008/10/23

ギター材料の棚作り

工房の2階は年間を通して暖かい。自慢じゃないが夏には50℃近くにもなる。なのでもっぱらギター材料のシーズニングに使っている。
その大切な材料、あらためて見るとそこかしこテキトーに桟積みしているので、かわいそうだし見苦しいし、欲しいのを取り出すのにも難儀する有様。まあそれだけ数が増えてきたということかもしれない。

そこで材料ラックを作ることにした。とりあえず表板・裏板・横板が100セットは並ぶ設計。シーズニングも兼ねるので板と板の間にはスペーサーも入る。
ツーバイフォー材で思ったが、ホームセンターの広告を見ると松材の束のほうが断然安いのでこれでいくことにした。
ちなみにラックの大きさは約2mの2m。

この棚から引っこ抜きながらお客さんに材料を選んでもらうのが、ちょっと楽しみ。

ギター材料ラック
2008/10/20

Julia Florida

というバリオスの曲に取り組んで久しいが、ようやく止まらずに弾けるようになった。
フレーズをまたいで繰り返し練習した。それができるまで意地でも次にいかないみたいな。
気がつけば知らないうちに暗譜もしてしまっている。継続は力なり・・・か。

Julia Florida って何という意味だろう? カッコ書きで Barcarola とあるので舟歌なんだけど。
フロリダ地方の7月? まさか。辞書によれば Florida は「華美なる」とか「花咲く・・」とある。
ということは、「花咲き誇る美しい7月」。そしてそれは手漕ぎ舟から眺めた景色・・・と勝手に解釈。

それをイメージして、工房にあるいろんなギターで弾いてみる。
舟は舟でも琵琶湖か潮来の水郷めぐりみたいなやつ、伸びてほしい音がいくら頑張ってもいまいち伸びてくれないやつ、
晴れからちょっと日がかげる曲想に対して依然として快晴のままのやつ、ニ長調だけはまかせろみたいなやつ、舟ではなくて船のやつ・・・。

てな具合にそれぞれの個性が見えてくる。というか悪いところをチェックしてしまう。

まあ、弾き手が弾き手なので極めて怪しい評価ではあるが、部分的にせよイメージどおりに奏でるやつもあるということは・・・・求めるべきものがまたひとつ見え隠れしてきた。

2008/10/10

カシューは好きな塗料

原料があのカシューナッツ(豆)というのもあるが、膜が物理的化学的に素晴らしく丈夫だというのがいい。
仕上がりの質感は、ラッカーやウレタン系のプラ塗料とは違ってぐっと深みがある。ニスとも違う。
高光沢ではあるが冷たくはない。漆に似たところもある。
そして、塗り方によってさまざまな表情を楽しめるのも優れたところである。

ギターなど楽器にカシューを用いた例はあまたあるので別に珍しくないが、今回のアルハープはカシューで仕上げている(写真)。
ホンジュラスマホガニーだが少々導管が目立つので「下地2号」で目止めをした。
この目止め材は、ポアフィラーでありサンディングシーラーでもある。そして色ムラも抑制してくれるという大変な優れもの。

今回採用したカシューは「淡透」。マホガニーらしさを際立たせようというのがその理由。
写真は2回目を塗ったところ。1回目は拭き塗り、2回目は刷毛塗り。
なお表側の響板だけはやはりシェラックニスを塗っている。

アルハープの塗装
2008/10/02

KS-200による弦掛けピン作り

工場の省力化に携わる人は今でもフレデリック・W・テイラーの「科学的管理法の諸原理」を勉強するんだろうか。
その昔、ストップウオッチ片手によく「作業分析」をやった。このデータから機械化や自動化のポイントを見つけ出すというものだった。

さて目下製作中の2台のアルハープ、弦を引っ掛けるピン(ギターでいえばナット)の製作にはいった。
KS-200という小型旋盤を使うのだが、作る数が数だけに忍耐力の極みみたいな仕事になる。今回は25弦×2台=50個も要る。

ここで先ほどのテイラーさんの理屈を思い出す。そしてしばしthinking。・・・単純繰り返し作業をいかに効率化するか、しかも精度を維持したまま・・・・。
簡単な治具もこしらえたり。

何も考えずにやってしまうと、もう終りという頃になって「あっ、こうすればよかったのに!」となるのがだいたい人の(いや自分の)常なのである。
そのかいあってか、だいたい1本あたり10分かかるのが7分半ぐらいになった。50をかけると125分の短縮!


KS-200でこれから削るところ。材は縞黒檀、30mmほど出ています。四角い棒です。
アルハープのナットピン製作


7つ道具。黒い棒は縞黒檀材。バンドソーで切り出しただけです。
チューブはトルメックの刃物研ぎ用コンパウンド。あとサンドペーパとミニのこぎり。
缶はもちろんオスモ。これでオイルフィニッシュ。
アルハープのナットピン製作


四角い棒をいきなり丸棒にします。金属用のバイトなのでへっちゃらです。
旋盤には送り目盛がついているので十分正確に直径を再現できます。
この写真、実際は回っているのですが、ストロボ撮影のため静止して見えます。
アルハープのナットピン製作


削ったあと、サンドペーパーとコンパウンドで磨いて、オスモで拭きます。
最後に写真のように切り込みを入れて、ミニのこぎりで切り離します。
アルハープのナットピン製作



このようにピンが納まります。音に関係するので、はめあいの精度にはかなり気を遣います。
アルハープのナットピン製作