2007/04/29

ハープ完成

紆余曲折といくつもの試行錯誤の挙句、ようやく音が出せるようになった。なにせ今までに見たことも弾いたこともない(そして誰も作ったことがないと思われる)楽器である。
昔よく使ったブレークスルーという言葉を思いながら作った。

おかげで、本職のギター作りにもフィードバックできる(けっこう大きな)知見をいくつか得ることができた。
それに関しては機会があればまた紹介できると思う。

特徴は独特の容姿であるが、意匠登録の関係でまだ公開できない。

さて音は?
グランドハープでもなければギターでもない、ちょっとユニークな感じ。ナイロン系の弦を張るがその種類に対して非常に敏感に反応する。弦の太さと弦長と張力の3者の組み合わせがどうやらハープメーカーの最大のノウハウかも知れないということがわかった。

少なからず余裕をみた頑丈な「構造物」のわりには思っていたよりサスティーンも音量もあった。
もちろん反省点も大いにある。実はこれが大きな収穫なのである。「改善の余地」っていうやつだ。
リトライのチャンスもいただけるようなのでまたいろいろ試せるのが楽しみだ。
でもこの楽器を本当に極めるにはもう一生ぶんの人生が必要かも知れない。

なおこのハープは、5月末のTOKYOハンドクラフトギターフェス2007に出展する予定です。
2007/04/24

ピアノとアンサンブル

もうすっかり恒例になったピアノ発表会での演奏。先日もピアノの先生とのアンサンブルでこの季節の日本の曲メドレーと、ミスチルの「しるし」を吹いて(GuitarではなくSaxophoneの話し)楽しい時間を過ごした。

今回も生徒さんたちのピアノ演奏にいたく感動した。どの奏者もみごとに自分の音楽を表現していた。純粋無垢なのでそれが否応なしに醸し出されるのかも知れない。もはやは自分には真似ができない領域なのかなと思ったりした。
それからパスカル・ロジェよりもエレガントでかわいい「月の光」を聞けたことも付け加えねばならない。

ステージのグランドピアノがその全ての個性にもれなく対応して様々な音楽を奏でた。ハンマーで弦を叩くという間接的でメカニックな楽器なのにどうしてあんなに人間的で多彩なサウンドがするのだろう。またどんなに小さい音でもきちんと聞こえる一方で、限界はどこにあるのかと思うほどの大音量。すごい楽器だ。
2007/04/16

作品に現われます

ハカランダの新作ギターを無事お納めした。なにか大きな仕事をしたような気分だが、一方で娘をヨメに取られるような気もした。 「隣県やし、いつでも会いに行けるじゃない」と妻。

工房では、ハープ(分類上は「リラ」になるが)作りで最後の追い込み。
追い込んで作るのは主義に反するが、今回はクリティカルパスの設定がおかしかったのか、そういう成り行きになった。

期限や納期に遅れること即ち己の能力のなさを宣伝すること。
と、うそぶきながら涼しい顔を演出して昔から仕事をしてきたが、実際は白鳥(外見優雅 but 水面下で脚が必死)だったことも多い。そのために消化器系疾患になったこともある。遠い昔の話し。

今の稼業に転向したときは、そんなことにだけは無縁でいようと思った。プレッシャーがイヤだからではない。
いい作品が出来るはずがないと思うからである。
なのでいつもお客さんには、「出来たときが納期です」と云う。

2007/04/01

色が違うっ!

maruyama_Guitar_CRM10HPにアップするためにデジカメで新作ギターの撮影をした。ちょうど明るめの曇りだった。

ギターの撮影はけっこうむずかしい。まず表面板の色がなかなか合わない。背景色によって実にさまざま変化する。デジカメをマニュアルモードにして絞りやシャッター速度をいじるが明るさが変わるだけ。測光を表面板に固定してもだめ。

今回の表面板は白っぽいのでバックに明るめの布を持ってくるのがまだよかったようだ。
色の再現は銀塩とカプラーのフィルムのほうがCCDよりはるか上を行くようだ。でもHPにアップするのが大変。

横板と裏板は黒いうえに反射するのでこれまた厄介。自分の姿とかあらぬものがキレイに写りこむ。

結局、画像処理ソフトでちょっと調整してアップロードしました。

*写真はその一部