2007/01/29

お風呂にハカランダ

今日はギターの横板の曲げ作業。自作のベンディング機を使うが、その前に板を水に浸す必要がある。長さ80cm弱の板を全身浸すのに浴槽がちょうどいい。せっかく乾燥しているのに水につけて大丈夫?と思われるが、大丈夫。
細胞レベルまで水がとんだ乾燥材は、多少水に浸けても元にはもどらない。表層部に毛管現象でしみ込むだけである。
横板は熱で木の繊維を柔らかくして曲げる。このときしみ込んだ水も熱せられて効率よく木の繊維を柔らかくしてくれる。
よく乾燥したハカランダは八橋(やつはし)みたいに見るからに脆そうだが、熱を加えると案外柔軟なのである。
でも、水にぬらすときも熱を加えるときも幅方向に均一にしないと・・・・・特に柾は・・・・・割れます!

注)水無しでも曲げることはできますが、自分は水に浸けます。
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2007/01/23

ロマニリョスから案内がきた!

封書の中には、ギター製作コースに持参する詳細な物品リストとネックの原寸図面が入っていた。
このコースの期間内で塗装の前まで仕上げるので、すべてのパーツが必要である由。糸巻きと弦も持参せよとある。
ネックはほとんど完成した状態で持って行くこと。そのネックと横板(リブ)とはスペイン式で接合するが、クサビを用いるロマニリョスの方式だ。これは自分がいつもやっている方式なのでちょっとニヤリとした。

もちろん道具類一式も持参。リスティングされている他にもいろいろ必要なので結構な重量になりそうだ。なので送ろうかなと思ったりしている。
8月までまだ半年以上あるが、早くもそわそわしてきた。

craftm_crm9_Br.jpg
写真:製作中のギター。力木を成型していることろ。鉋は自作。
2007/01/21

ちょうど3年

2003年の1/21にはじめてHPを開設してからちょうど3年。それは同時に工房の営業開始でもあった。
開設したからにはやっぱりアクセス数が気になるものだが、トップページでちょうど6万カウント。まあ決して多いとはいえないが、それだけの訪問を受けたということはありがたいと思っている。

あるリサーチ会社の検索網にかかって雑誌の取材を受けたのを皮切りに、新聞、TV、情報誌・・とけっこう矢継ぎ早に取りざたされたのも、HPのおかげである。もちろん広報効果もあっただろうし、それによって実に多くの人々と知り合いになれたのがうれしい。

これからもいろんな面で、微分したらプラスになるカーブを描いていきたい。
2007/01/19

気 分 転 換

いつもなら響板削りは一日であれば終えられるが、今回はちょっと時間を費やしている。
板を指で叩いて音を聴いては鉋をかけて厚みを計るという単純作業の繰り返しなのだが、だんだん欲が出てきたというか、いろんなイメージが交錯してなかなか「これでOK」とならない。

こんなときは気分転換。
まずは鉋の刃研ぎ。響板削りでは「削ろう会」レベルの鉋くずを出さなければならない。
その次はゴルフの練習場へ。平日なのでガラガラだ。天気も良くて実に爽快になる。200発以上打った。
帰ってからパソコンをいじくっているともう晩御飯。あとはギターのCDを聴いて、おやすみ。

2007/01/17

ギターの響板削り

2台のギターを並行製作している。ドイツ松とハカランダの組み合わせ。いずれも板になってからの経年数が同じ。しかも同じ木から製材したもの(友木という)だ。ついでにネック材や力木などの部材も同じ。

これだけ同じでも完成後はそれぞれ別の個性を持つことになるだろう。

なぜなら、音に関して最も支配的な表面板(響板:サウンドボードともいう)を最大限に最適化する、いや正確にはその努力をするためだ。ギター作りにおいて最も難しいところだ。しかしそれだけに醍醐味がある。

 

先日、敬愛するギター製作家からメールが届いた。以下、その一部。

木の響きに対して、抵抗を少なくし、表板を自然にかつ自由に響かせて、音が深くて、粘りのある 音楽表現の出来る・・・・

2007/01/15

ある法則


プロフェッショナルにおいて

 彼自身が心から納得して「よし、これで完璧だ!」とする確率は本人の技量に反比例する
    
    その確率は、彼が一流であるほどゼロに近い

    彼の評価基準は他人のそれと一致しないこともある

2007/01/09

cool and/or beauty

私のギターに興味を持ってくれてる方から2枚のCDが届いた。なんと40曲以上もの自作自演集。曲ごとにいくつものクラシックギターや鉄弦アコースティックギターが出てきて楽しい。多重録音盤。なかにはちょっと上等なクルマが買えるほどのギターも登場する。すべて作者のコレクションだ。
どこかゴンチチを彷彿とさせるものもあるが、全体的に暖かくてシンプルでクール(暖かくてクールって変?)。かのメロディーメーカー:フランツ・シューベルトみたいですねと作者に賛辞をささげた。さらに感心したのは、歌詞がなくてギターだけなのに曲のタイトルと曲調がほんにドンピシャということ。これは特筆すべき素晴らしさである。

新しいギターのネックを作ながらり、昨日も今日も一日中そのCDをかけていた、。

2007/01/07

トーレス2号の音だし

完全に塗装が乾ききっていないのだが、工房にお客さんがみえるので弦を張ってみた。
いつも思うが初めて弦を張るときほどめくるめく瞬間はない。ある想定と想像をもって約1月取り組んだ結果が否応なしに露見するときである。

まだ数時間しか経ってないので評価をするにはあまりにも早計だが、ハナからなかなかいい感じだ。年代物のドイツ松を使っただけのことはある。マダガスカルローズの作用効果についてはなんともいえないが。これからニスが乾いて木になじんでくることと、また弾きこむことによっても音は必ずよくなることを毎回経験しているので、なお楽しみである。
ちなみに現代フランスの高名な製作家ダニエル・フレドリッシュ氏は弦を張って30分もあればその楽器のすべてが分かると豪語しておられるが、自分などにはまだまだ分からない。
久しぶりに表面板を着色しなかったのでスプルース(ドイツ松の樹木名)本来の薄いベージュがかった乳白色が新鮮。やっぱりナチュラルは気持ちがいい。(経年で黄ばむだろうが)
詳細はそのうちHPのギターコーナーにアップします。


さて次作はというと、久しぶりにドイツ松/ハカランダのMaruyamaオリジナルモデル×2本(正しくは何て数えるのだろう 2挺? 2棹? 2台?)。注文品です。

2007/01/04

マダガスカル・ローズウッド

craftm_crm08_backview.jpgことしの仕事始めはいきなりギターの塗装。
赤茶のマダガスカルローズなので表面板は着色せず絹のようなドイツスプルース色のままに仕上げる。
一方、裏/横のマダガスカルローズはインドローズより堅いので、パミスでの目止めも時間を要した。柾目材ゆえに導管も深くてなかなか完璧に埋まるところまでいかない。
このローズ板に今回はリノキシン入りのセラックニスを塗ることにした。
写真 : 塗装なかばの状態。反射で映っている瓦はわが家の塀。(クリックで拡大)
2007/01/01

2007 0101

元日の朝のSAX独演から新年が始まった。
朝早くから工房を暖房して、ひとりリハーサル。そう楽器を温めておかねば。本番ではいきなり「ハイよろしくどうぞ」となるので、寒いこの時期はいろいろ気を遣う。
車で5分の会場は200人近かっただろうか、内容はさておき吹いてる本人はすごく気持ちよかった。

そしてそのあとは、さすがに正月から工房で仕事するわけにもいかず、今日は一日音楽鑑賞三昧。