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2018/10/13

ラコート580mmの製作:完成

表板のセラックは通常の厚みで塗りました。側と裏板のタブノキはオスモ#3101を4回ほど塗り重ねました。これにて完成とします。ボディの形と中の構造はほぼラコートを再現していますが、ヘッドやブリッジは今風というかユーザーさんの好みでデザインしました。黒檀のブリッジはダブルホールです。白いバインディングはトラ杢入りの栃の木です。
さて、弦長580mmの音。Royal Classics(スペイン)の Romanticという弦を張っていますが、この2月に作った630mmラコートによく似た妹のようで、古風でかわいらしい感じです。で、やはりこのギターでも半音ほど下げて調弦したほうが自分的には好きな音です。
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2018/10/12

海を渡ったラコート

 この2月に、ATCでの展示会用に作ったラコートモデルが、思いがけない良縁に恵まれ海を越えて嫁入りすることになりました。(海といっても津軽海峡ですが)
 実は先日の札幌での展示会にこのギターを出品したおりに、試奏演奏会で弾いてくれた先生が気に入って下さり新たなユーザー様となりました。この場ではありますが、あつく御礼申し上げます。どうもありがとうございました。
 かの地では19世紀ギターも弾く先生方が何人かいらっしゃるので、ゆくゆくはアンサンブルなどでも使っていきたいとのことで楽しみです。


2018/10/05

札幌でのギター展示会(9/29,30)

 9月29日と30日、「第2回 Fiesta ギター銘器の工芸美と名曲の調べ」というイベントにギターを2台(本年作のハウザータイプのモダンとラコートタイプの19世紀ギター)を出展しました。
会場は中島公園内の道立文学館。朝早く、公園や脇の豊平川をカメラぶら下げて散策、夜は北隣の「すすきの」まで歩ける距離ということで・・。

 2台とも先生に演奏していただくことができて幸いでした。ラコートでは佐藤洋一先生にソルのエチュードを、モダンでは平佐修先生に小粋なシャンソンを、またお二人によるデュオも披露してくださいました。相手ギターは山下暁彦さん作のトーレス(初期の小型タイプ)で曲はなんとミロンガ。なかなかいい感じでした。他の製作家のギターと全く同列に聴き比べることができるので、とても刺激的でした。(出展者:今井勇一、江崎秀行、黒澤澄雄、寺町誠、長崎祐一、福手栄二、山下暁彦の各氏)

 夕刻のギターコンサートでは2日目の宮下祥子さんの演奏が極めて印象的でした。スペイン製ギターによるアラビア風奇想曲、そしてそのあとのソルの悲歌的幻想曲は僭越ながらそのサウンドも音楽表現もまことに見事で、胸も目の奥も熱くなりました。また19世紀ラコートではソルの魔笛の主題による変奏曲。使用して間もないギターとのことでしたが、モダンでは出し得ないだろう空気感を見事に表現されていました。

▼デュオの様子
 左:平佐修先生(丸山のギター) 右:佐藤洋一先生(山下暁彦氏のトーレスモデル)
平佐先生と佐藤先生 
▼平佐先生の試奏演奏の様子42830082_477154572764728_6047691497573187584_o.jpg 
▼今井勇一さんによるギター製作工程のレクチャー43000467_477154479431404_4150528005397020672_o.jpg 
▼江崎秀行さんによる「ギターの音作りのポイント」についてのレクチャー42961480_477154512764734_226108965614780416_o.jpg 
▼宮下祥子さんのコンサート42887347_477154676098051_7236059620676993024_o.jpg 
▼中島公園
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▼中島公園MAR_3862.jpg 
▼豊平川MAR_3856.jpg
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▼佐藤洋一先生による演奏(掲載許可いただきました)


2018/09/27

ラコート580mmの製作:塗装たけなわ

タブノキ(椨の木)の裏横材はオイル+ワックスで仕上げています。写真の状態で4回(一日おきに塗ります)塗っています。タブノキ以外はいつものようにシェラックニスです。このギター、ボディのデザインこそラコートを倣ってますが、ヘッドやブリッジやロゼッタは自分のオリジナルで、しかも弦長58cmで日本のタブノキ・・・もはやラコートとは呼べないですね。

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2018/09/19

ギター Fiesta のお知らせ

秋の札幌でのイベントに参加します。今回は、通常のモダンギターと19世紀ラコートタイプの2台を出させていただく予定です。秋の札幌、そして皆様と久しぶりにお会いできることを楽しみにしております。